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Grignard試薬・・・
(CH3)3CBrから(CH3)CCOOHを合成する方法として、Grignard試薬を経由する方法とニトリルを経由する方法がありますが、Grignard1試薬を経由する方法の方が優れているのはなぜですか?? 回答よろしくお願いします。
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- hasuike
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回答No.1
ハロゲン化アルキルをニトリルにするのはSN2反応といい、SN2の反応性は1級>2級>3級です。 1級ならとても反応性がいいのでかなり優秀ですが、3級ではSN2反応は全く起こらないので、代わりにE2脱離反応が起こります。 一応もう少し細かく言うと・・・ SN2反応は脱離基(ハロゲン)の背後から攻撃するため、3級では立体障害が大きすぎて攻撃できないのですね。 ちなみに2級ではSN2とE2が競争して起こり、両方の混合物が生成します。まあ色々加えると片寄らせることも可能ですが。 3級は完全にE2反応なので、 ×(CH3)3CBr → (CH3)3CCN ○(CH3)3CBr → (CH3)2C=CH2 となってしまい、ニトリルができません。 Grignard試薬の生成には立体障害は関係ありませんが、もし出発物質の分子内に他に活性な官能基(-COHなど)や酸性プロトン(-OHなど)があるとそこも反応が起きてしまうので気を付けてください。 この手の問題はよく問題に出されます!ポイントは立体障害と、分子内の官能基です。 長々と蛇足まで話してすみません;勉強頑張ってください。