核爆発は起きません。原子炉で使用する燃料の濃縮度は高速増殖炉であっても兵器用より低いからです。濃縮度は解けても変わるものではありません。
核爆発を起こすためには兵器級の濃縮ウランや、プルトニウムが臨界量以上集まることが必要です。これにより初めて核分裂の連鎖反応が継続します。しかしそのままではウランなどの塊が熱膨張を起こして臨界量が上がってしまい核分裂はとまってしまいます。そして塊は壊れてしまうでしょう。そこで核爆弾の場合は堅い殻の中に封入したり、爆薬による爆縮レンズによる慣性力を用います。これで初めて核爆発が起きるのです。
原子炉の燃料棒が溶けた場合、内部のウランなどが流れ出します。これでは圧縮するどころか、ますます臨界量は高くなってしまいます。しかも冷却水を減速剤として利用するタイプの原子炉では水が沸騰して気泡が発生するため、さらに臨界量が増え、とても核爆発など起こす事はできません。原子炉は停止してしまうでしょう。
但し爆発を起こすことはあります。勿論核爆発ではありません。溶解した燃料によって水が分解して水素と酸素が発生し爆発する可能性はあります。
通常の場合であれば原子炉建屋の中にある圧力容器の内部にウランがたまることになるでしょう。
原子炉を爆破させるためには燃料が溶解してはだめなのです。むしろ制御棒を引き抜くことです。それでも核爆発は絶対に無理です。先に原子炉が壊れてしまいます。
お礼
それでは、核物質が溶融して地下にもぐりこんで水蒸気爆発を起こしていても放射能が流出するだけ(それでもかなり危険ですね)で、核爆発は起こらないということですね。 最新の人から皆さんへお礼させていただきます。
補足
では、もし起こったとして地下にもぐりこむとしたらどこで停止するもしくはたまるのでしょうか