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中国のお寺で、日本と関係の深いところ
中国のお寺で、日本の有名なお寺と関係の深いところを教えてください 真言宗の○○とか。 中国と日本の仏教は大分違うのかもしれませんが、親しみの持てるというか、行ったら「あー、あそこと同じ宗派ね」といえるようなお寺を探しています。
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中国では唐末期、武帝による弾圧で道教と儒教以外の宗教が追放されてから衰退してきました。やはり日本との縁で言えば仏教の盛期は唐の時代で寺院も西安に多くが残っています。 ☆西安市とその郊外 大興善寺:空海の師は恵果阿闍梨、 その師匠不空三蔵(中国に密教を齎した)ゆかりの寺院。 興教寺:玄奘三蔵の遺骨を保存する五層の舎利塔あり。 弟子の窺基、円測の舎利塔も。山門は西域風、一見の価値あり。 中国法相宗の根本道場。先代老和尚は西安市仏教協会長で、 偶然出合った観光客の私と一緒に写真をとって下さいました。 大慈恩寺:玄奘三蔵法師がインドから持ち帰った教典を翻訳した寺院、 有名な大雁塔が残っています。 扶風大明寺:奈良・唐招提寺を創建した鑑真和尚ゆかりの寺院。 草堂寺:法華経や阿弥陀経を翻訳した鳩摩羅什の墓地。 青龍寺:弘法大師・空海が恵果阿闍梨から密教を付法された。 武帝による弾圧で廃毀され1980年代西安人民政府が発掘し、 青龍寺の遺址と確認。復興されていますが、建造物は新築です。 再建に際して空海出身地讃岐をはじめ日本人の寄付がありました。 現在も讃岐の人たちの訪問が多いようです。 訪問者は殆どが日本人。僧や事務員は中国人です。 空海と恩師恵果阿闍梨ゆかりの展示物があります。その横で、 若い僧が空海に関する日本語の本を読んでいたのが印象的でした。 『曼荼羅の人空海求伝(上中下)』陳舜臣 か 『空海-物語と史跡をたずねて』八尋舜右 を 事前に読んで行かれると西安を更に楽しめます。 香積寺:浄土宗発祥の地。 *西安の案内は先ずここで、 http://www.chinaviki.com/china-travel/attrations/Shannxi/ 各寺院名で検索すれば他にもWeb記事が沢山あります。 ついでに: 西安大清真寺:イスラム寺院、見る価値ありです。 門前街が回民街(回族の商店街)、楽しめます。寺は商店街の最奥です。 http://ecg-man.com/silkroad/sr-Xian3-miru3.html 西安市内興慶宮公園 彼の地で高官となり没した阿倍仲麻呂「望月望郷詩」碑碑があります。 「天の原ふりさけ見れハ春日なる 三笠の山にいてし月かも」 中国語併記 「翹首望東天 神馳奈良辺 三笠山頂上 想又皎月圓」 ☆その他 山西省 五臺山:最澄や円仁が学んだ仏教聖地、日本の天台宗の根源。 http://www.ccv.ne.jp/home/tohou/tabi126.htm 雲南省大理 崇聖寺:京都建仁寺の僧・斗南永傑らが流された寺院。 http://www.rinnou.net/events/yuukou/travel/090220/090220.html 舟山列島普陀山観音菩薩霊場 普済寺・法雨寺・慧済寺: 日本の僧、慧鍔(えがく)は五台山で修行の帰途開山した観音菩薩の聖地。 http://www.fuda-san.com/history.html 山西省太原 玄中寺:中国でもっとも由緒ある浄土宗の寺。 http://jyorenji.jp/oldpage/gencyuji/index.html 河北省石家荘市 禅宗の臨済寺、臨済宗。 河南省鄭州市 禅宗の嵩山少林寺、曹洞正宗。 おまけです: 北京市内では仏教寺院は目立たず、まして日本に縁のある寺は存知ませんが、 行きやすくて、ついでに見る価値があるのは、 ・雍和宮:清朝の頃チベット族を懐柔するためポタラ宮を模して 建てたといわれる。 http://pub.ne.jp/Sightsong/?entry_id=2031653 ・大鐘寺(覚生寺):世界一大きいと言われる永楽大鐘がある。 地味ですが古鐘博物館として知られます。市中心部からtaxiで20~30分、 ついでに向かい側の蔬菜市場を覗くのもお勧めです。 http://www.carillon.co.jp/daishoji.htm ・・・鐘の音も聞けます。 ・道教ですが、白雲観:華北地方最大の道教寺院。 道教2大勢力の一つ全真教の根本道場、仏教寺院とは雰囲気が違います。 http://www.geocities.jp/kjbmh507/tera1/baiyun.html *西安で、予算に余裕があればtaxiの一日借り上げで数箇所巡るのが得策です。 日本に比べれば安いしバスでは非効率。ホテルで紹介してもらえば安心。 私は三日間借り上げしました。初日に不快な運転手ならば代えて貰います。 運転手の昼食代はこちら負担。
お礼
すごくお詳しいですね。 参考文献までいただいて、ありがとうございました!