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右脳内出血の件
御自身若しくは身内に本件で病んだ方いらっしゃれば御教示いただきたく。故郷で独り暮らしをしている70歳台前半の母が3日程前に突然右脳内出血を起こし、直ちに救急車で脳外科専門の病院に搬送され現在ICUで治療中です。普段はいたって健康で、年齢と共に増える高血圧等の持病もなく、予防の為にと毎年頭部CTやMRI検査を受け(いつも脳卒中の予備軍は見当たらないとの所見)、毎日スポーツクラブ通いで定期的に運動する人でした。とは言っても20歳台、30歳台ではないわけで、無理が原因になったかも知れません。いつものことですが、豪雪の寒い朝、除雪作業を終えた後に急に倒れ、今回の件となりました。出血は40CC程度で開頭手術の適用にはなりませんでした。症状としては現在左半身の麻痺が出ており、左手足共に自分では動かすことができない状態ですが、感覚はあるようです。会話は可能です。右手を使って、多少こぼすものの、食事もとれます。あることをして欲しいという要求も頻繁に出ますが、特に左半身麻痺の後遺症及びそれへの対処として今後どのような経過を辿っていくものなのでしょうか。私は2人兄弟の長男ですが、弟共々(共に家族持ち)、仕事の都合上、母のいる故郷から遠く離れて暮らしており、今後のサポートのことについても悩み始めています。人それぞれ千差万別で、一慨には言えるものではないと思いますが、ちょっとしたことでも構いません。教えていただければ有難く存じます。
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- gogosmart
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再度の回答です。 今後麻痺の改善が見られるか否かの境目は、経験上、現時点の麻痺が“完全麻痺”か“不全麻痺”かによります。 もう少し突っ込んで書きますと、例えば現時点で左手の手首や指の動きが全く見られない状態(徒手筋力テストで言えば0/5)、或いは非常に微かにしか動かせない状態(同じく1/5~2/5程度まで)であった場合には、重篤な麻痺が後遺する可能性が高いと思います。 一方、左手は動かせているが右側に比べると弱い、くらいの状態(同テストで3/5~5/4)であれば、血腫の吸収に伴い麻痺も改善も期待できるのではないかと思います。
- gogosmart
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脳神経外科医です。 命に関わるような出血では無かったようでひとまずは良かったと思います。 高血圧性脳内出血に対する外科的な血腫除去は生命予後は改善させても機能的予後は改善させませんので、命に関わるような大きな出血でなければ原則的に手術適応はありません。 左上下肢の麻痺の今後の経過については現時点ではなんとも言えないと思います。これから1カ月くらいかけて血腫が徐々に吸収されていくと思いますが、その過程において手足の動きも徐々に改善してくる可能性は十分あります。ただし経験上、手足の麻痺がすっかりなくなるというよりは、ある程度の後遺症が残ることの方が圧倒的に多いと思います。もしも現時点で上肢(或いは下肢)が全く動かないほどの強い麻痺があるのだとしたら、改善は難しいかも知れません。 現在入院されているのはおそらく急性期の患者さんを扱う病院でしょうから、おそらく入院後1カ月前後で退院か或いは回復期リハビリ病棟を持つリハビリ病院への転院の勧めが主治医からあると思います。リハビリ病院に転院すれば、おそらく最大3カ月程度は入院リハビリを受けられると思います。その後は自宅への退院となりますが、介護保険の認定を受けていればケアマネージャーを通して様々な介護サービスを受けることができます。 これらの詳細については主治医か或いは現在入院している病院の医療ソーシャルワーカーさん(多分いると思いますが)に相談されるのがよろしいかと思います。 何れにしても、患者さんご本人は今後これまで通り生活していくことは困難となる可能性が高いと思いますので、福祉サービスを利用しながらの質問者さんを含めたご家族ご親戚のサポートが重要になるかと思います。 尚、No.1の方が再発予防として血液がサラサラになる薬の内服を推奨されていますが、今回のケースのような出血病変に対しての再発予防効果は全く無いばかりか、これらの薬を内服した状態で出血が再発した場合には血が止まらずに重篤化しますから寧ろ禁忌と言えましょう。今回の出血はおそらく高血圧性のものでしょうから、再発を予防するためには降圧剤による厳密な血圧管理が重要と思います。
補足
gogosmart様。専門的見地からの御解説、有難うございます。質問があります。更に御回答いただければ大変有難く存じます。「これから1カ月くらいかけて血腫が徐々に吸収されていくと思いますが、その過程において手足の動きも徐々に改善してくる可能性は十分あります。ただし経験上、手足の麻痺がすっかりなくなるというよりは、ある程度の後遺症が残ることの方が圧倒的に多いと思います。」という部分と「もしも現時点で上肢(或いは下肢)が全く動かないほどの強い麻痺があるのだとしたら、改善は難しいかも知れません。」というくだりです。”少しでも改善してくる可能性は十分ある”との御判断と”改善は難しいかも知れない”との御判断、これら2つの御判断の境目はどこにあるとお考えでしょうか?あくまでも御経験上での予想ということで結構です。何卒宜しくお願いします。
- 132682
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右脳内の出血で圧迫されているための症状。40mlといっても障害は出ます。予備軍というのは脳梗塞などのような血栓が見当たらないということでしょう。自然吸収で復帰する場合もありますが,「過剰医療」を恐れて手術をやる医師がどの診療科でも増えてきています。私の叔父は脳梗塞で亡くなったのですが,対処(脳血圧効果処置など)は何もしないので大喧嘩となりました。結局予備軍となる血管溜が多く,脳神経外科医も手術できないとギブアップ。脳神経外科は腕の良い医師も少なく,その割りにレベルも低い。5名の脳神経外科医が登録されている救急病院なのに実際は一人しかいませんでした。 現状ですと腕の良い医師を探しながら,筋肉の衰えを防ぐために麻痺している左の腕や足を動かすこと。血圧に注意。高麗ニンジンなどは禁忌。血流をサラサラにする薬や,脳梗塞予防に用いられるアスピリンなどもありますので,予防したほうが良いかと思います。 ただ,遠隔地なので誰がリハビリの助けをやるかが問題。 かかりつけ医がいらっしゃるなら診断書を書いてもらい,役所の福祉・介護課に相談されてみてはいかがでしょうか? 内科の医師でも構いませんので通院できるといいのですが・・・ 回復するにしても3ヶ月なのか6年なのか分りません。 とにかく連絡を密に取ることしか出来ません。 私(病理,脳神経外科経験)なら迷わず出血痕を除去しますが・・・ 私の両親(母83歳,父90歳)も田舎暮らしで父母共に買い物にも行けない状況ですので電話連絡は欠かせません。政令都市になりましたが無医村状態。 なるべく早く田舎に帰る予定です。 お力になれず申し訳ございませんが,現在の医療状況は老人ばかりの地域に医療・介護システムが無いことです。医師会も動かず。
補足
132682様。早速の御回答恐れ入ります。「御両親(母83歳,父90歳)も田舎暮らしで父母共に買い物にも行けない状況」とありますが、歩行が困難であるとお見受けします。可能であれば更に御教示下さい。料理、食事、入浴、排泄等を含む日常生活はどのような形で営まれておられますか?
お礼
gogosmart様。早速の重ねての御返信恐縮です。了解致しました。