QA178~QA179 二回目の質問
Epigram iii on Midas of Larissa was otherwise attributed to Cleobulus of Lindus, one of the Seven Sages; the address to Glaucus (xi) is purely Hesiodic; xiii, according to MM. Croiset, is a fragment from a gnomic poem. Epigram xiv is a curious poem attributed on no very obvious grounds to Hesiod by Julius Pollox.
ラリッサのミダス(王の墓)にある碑文詩第三歌は、さもなければ、七賢人の一人、リンダスのクレオブルスの作とされる。グラウカスへ警句、第十一歌はまったくヘーシオドス的であって、第十三歌は、クロイセット両氏によれば、格言的な詩の断片である。格言詩第十四は、何ら明確な根拠なく、ヘーシオドスの作品であるとされた興味深い詩である。
質問
(1)Epigram iii on Midas of Larissaについて
ミダス王の墓の事ではないかと思われるが地名が違うようである。
Larissa(ラリッサ、ラリサ)という地名がギリシャ本土の北部のメテオラ(世界
遺産)の近くにあるが、次のWiki/Midasによると、ミダス王の墓は「古代ゴ
ルディオン(Gordium)(現在のトルコ、ヤッスホユック(Yassihöyük))」と述
べている。文字通りの訳で良いのですが、このMidasは「ミダス王の墓」に間
違いないとすれば、このEpigramは「碑文詩 第三歌」と訳せるでしょうか
(2)Epigram xivについて
(1)では碑文だが、このEpigramはa fragment from a gnomic poem
とのべているので、これと対応させて、「格言詩」と訳すのが妥当でしょうか。
*Epigram;An epigram is a brief, clever, and usually memorable
statement. Derived from the Greek: ἐπίγραμμα (epi-gramma)
"to write on - inscribe",…….碑文詩・警句・格言・風刺詩
The Greek tradition of epigrams began as poems inscribed on
Votive奉納 offerings at sanctuaries 聖所 ……and on funerary
monuments, for example "Go tell it to the Spartans,
passer-by…". These original epigrams did the same job as a
short prose text might have done, but in verse.
*Lindos (in Greek, Λίνδος); is a town and an archaeological
site on the east coast of the Greek island of Rhodes, in the
Dodecanese in southeastern Aegean Sea.(ドデカネス諸島
ロードス島、ギリシャ)
*MM;Mon・sieur(仏、ムッシュー)M.の複数形Messieursの略
"Hist. de la Litterature Grecque" I pp. 459 ff. of MM. Croiset
(Hist. は Histoir)
*otherwise;そうでなければ(‘一方’の意味ではない)
*Midas;Gr. Myth. a king of Phrygia granted the power of turning
everything that he touches into gold。(yourdictionary)
*Cleobulus;was a Greek philosopher and a native of Lindos.
He lived as late as 560 BC.
*Croiset; (perは何か)
1.Homère ; La poésie cyclique ; Hésiode / par Maurice Croiset.
- 4e éd. - Paris : Boccard , 1928. - (Histoire de la littérature
grecque / par Alfred Croiset, Maurice Croiset ; t. 1).
<21385183>
2.La civilisation de la Grèce antique / Maurice
Croiset.-Paris :Payot , 1932. - (Bibliothèque
historique).<21400956>
*Julius Pollox; Julius Pollux (Ιούλιος Πολυδεύκης, Ioulios
Poludeukes) (2nd century AD) was a Greek[1] or Egyptian[2] grammarian and sophist from Alexandria who taught at Athens,
*Julius Pollox という表記は、Ioulios Poludeukes というギリシャ名を
ラテン語式に書き換えた(そしてさらに簡略化した)ものです(Homeros
が Homer になるがごとし)。
(*印の一部は回答者の説明による)
(1)
> このMidasは「ミダス王の墓」に間違いないとすれば
冒頭に "Epigram iii on Midas of Larissa" とあるので、それを「ラリッサのミダス王に言及している『ホメーロス警句』第3番」であると解釈する私の読み方では、「碑文」は無関係です。
その「警句集」の出どころはどこかというと、ヘロドトス作ということになっていた書物『ホメーロスの生涯(The Life of Homer)』で、この書物の中にはホメーロスの作品であるとする詩や断片も収められていて、「警句集」もその中にあります。
→ http://en.wikipedia.org/wiki/Ancient_accounts_of_Homer
その出処については、質問者さまが引用されている文よりも2つほど前の文にも
The "Epigrams of Homer" are derived from the pseudo-Herodotean "Life of Homer"
(「ホメーロスの警句集」は偽ヘロードトスの作とされる『ホメーロスの生涯』の中に含まれている)
とあります。従って、「碑文」ではないと私は判断します。
(2)
epigram を、私は一応「警句」と訳します。「格言」は、ことわざのように、非常に短いものです。詩の形をとったりしているものは、「格言」というには長いと思えるからです。
"The Epigrams of Homer" は下記のページに出ていますが、英語の散文に訳してあるとはいえ、「格言」というには長いように思えます。
→ http://omacl.org/Hesiod/epigrams.html
* その他
"... was otherwise attributed to ..." の部分の otherwise ですが、これは「「警句集」が『ホメーロスの生涯』という書物の中に入っているのでホメーロスが書いたもののように思われてしまうかもしれないが、そうではなくて」 というニュアンスで用いられていると考えます。
> リンダスのクレオブルスの作とされる
ここは "was otherwise attributed to Cleobulus of Lindus" というふうに was で「過去形」の文なので「リンダスのクレオブルスの作とされた」となるべきだと思います。
> グラウカスへ警句、第十一歌はまったくヘーシオドス的であって、
この部分は原文では ; で区切られているので、ひとまずここで文を終えるべきでしょう。
「第11番目の(羊番の)グラウカスへの呼びかけの部分は、いかにもヘーシオドス風である」
> 第十三歌は、クロイセット両氏によれば、格言的な詩の断片である
「クロイセット両氏」という表現は、日本語の文としては、ちょっと奇妙な感じを受けます(「両クロワゼ氏」なら少しはましかもしれませんが、あまり感心できません)。
MM. Croiset の著書からの引用である旨は別の部分に明記してあるので、ここでは単に「クロワゼ氏によれば」か、さらに敬称は略して「クロワゼによれば」でよいと思います。なお、Croiset はフランス人の名前と思われますので(何しろ MM. というのが付いているくらいですから)、私はフランス語読みして「クロワゼ」とします。
また、訳文に by Julius Pollox の部分が入っていません。
少しラテン語式の読み方も採り入れれば「ユーリウス・ポルデウケスによってヘーシオドスの作とされた・・・」くらいになるでしょうか。
なお、前回の投稿で、「ヘーシオドス」とすべき部分を「ホメーロス」と書き誤った部分がありました。お詫びします。
何分、古代ギリシャについては無知な上に、おぼつかない英語の読解力で、辞書の助けを借りて何とか文意を取る程度の者なので、このような内容の文章を読むのは大変です。しかし、おかげで自分の勉強にはなります。
質問者
お礼
お礼を書かずに閉じました。
重要な事が書いてあることに気づきました。
The life of Homer'『ホメーロスの生涯』が何本かで構成されている
という複数の概念の事です。
これは、次の質問の代名詞のthem ,theirの解釈に
重要な意味を持つと考えられます。
この問題は、まだ、保留にしていますが、
この点を考慮すべきか否かの判断の決め手になるでしょう。
次の質問に8件の回答が寄せられて、頭が変になっています。
その他、ご指摘いただいた考え方を含めて
ありがとうございました。
お礼
お礼を書かずに閉じました。 重要な事が書いてあることに気づきました。 The life of Homer'『ホメーロスの生涯』が何本かで構成されている という複数の概念の事です。 これは、次の質問の代名詞のthem ,theirの解釈に 重要な意味を持つと考えられます。 この問題は、まだ、保留にしていますが、 この点を考慮すべきか否かの判断の決め手になるでしょう。 次の質問に8件の回答が寄せられて、頭が変になっています。 その他、ご指摘いただいた考え方を含めて ありがとうございました。