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補語について
会話の中で、 It's me. That's him. など深く考えずに話しますが、ふと思う事があり質問してみました。 これは第二文型(S+V+C)で、補語となるのが形容詞や(代)名詞という事は分かるのですが、「me」や「him」は代名詞ですが目的格の代名詞だから目的語ですよね?ってことは文法的に間違っているってことでしょうか? 「you and I are ~」を口語では「you and me are ~」などと言ったりするのでこれも口語なのかなとも思いましたが、かと言ってIt's I.や That's heなど耳にしたことない気がします。 基本的すぎる事で恥ずかしいのですが、どなたか分かる方ご解説をお願いします。
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SVC の C は主格補語,SVOC の C は目的格補語です。 SVC では S = C なのだから,C は主格というのが文法的には正しいです。 ただ,#3 の方も書かれているように,英語では主格と目的格の感覚が希薄になっています。 人称代名詞で I/me, he/him, she/her, we/us, they/them に残っているくらいです。 英語も昔は,名詞だけでなく,形容詞・冠詞にまで格変化がありました。 ドイツ語では今でもそうなっており,SVOC の C では名詞や形容詞に目的格を用い,これを受動態に変えると一種の SVC になり,補語の形も主格に変わるというのを大学で習った時には驚嘆しました。 このような格変化がなくなったことにより, A dog is a useful animal. の dog は主格, This is a dog. の dog は主格, I have a dog. の dog は目的格, などとは感じられず,単に名詞をそのまま使っていると感じられるでしょう。 その結果,動詞の後は O であれ,C であれ,目的格という感覚が生まれ,It's me. が一般的になりました。 ただ,It's he. It's she. は比較的用いられるようです。 日本人としては I「私は」,me「私を」とやるものだから,じゃあ「私」はどうなるの?という疑問を持ちます。 日本語では助詞で格を表し,英語では名詞など自体が格変化するという違いがあるので,実際には I も me も「私」なわけですが, Me? とか,Me, too. などというように,無理やり「私」だけはというと,me になるのだと思います。 It's me. は口語という以上に一般的になっていますが,かたい英語,古い英語だと It's I. も見られますし,It is I that am ~. のような強調構文も見られます。 口語だと平気で Me and you are ~のように,一人称優先とまでなりますね。
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- trgovec
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SVCとか、補語とか主格・目的格という意識が少なくとも現代人の現代語の日常の使用では希薄になっていると考えられます。 ご存知のように、名詞、形容詞、指示代名詞、冠詞には格変化がありません。格変化があるのは人称代名詞と関係代名詞の一部(who と whom。これの区別も口語では失われつつある)です。所有格は格というより名詞につくしかないので、限定詞(定冠詞や指示代名詞)の仲間のように感じられます。 実質、格は主格と目的格しかないようなものですが、形の区別があるのは人称代名詞のみとなればそれ以外のはるかに数や頻度の大きい名詞・形容詞・冠詞の格、というより文中の役割を決定するのは語順ということになります。 すると、本来正しいはずの It is I.(決して間違いではなく現代の口語でまず出て来ないということ)の文末に I というのはいかにも“不自然”に響くわけです。比較級構文で than me が 聞かれるのも同じ理由です。than I am ならまだ不自然さは少ないようです。 なお、that's he/she は that's I よりは頻度は高いようです。me と韻を踏むからではないかということを聞きますが、詳しくは分かりません。 Who did it? - Him/Her/Us/Me.(< It was he/she/we/I. or He/She/We/I did.) このような例など、口語表現には本来主格のところに目的格を使う例がいくつもあります。これらに共通するのは後ろに動詞が続かないことです。いかに口語でも Me am などと言えば教養を疑われます。 人称代名詞の格は、主格・目的格というより動詞に先立つかどうかで決定する方に、特に口語では、動いているように感じます。 こういうことは格変化が名詞・形容詞・指示代名詞・冠詞に行き渡っている言語では起きにくい一方、人称代名詞しか格変化のないフランス語では同じようなことが起きています(しかもそれが正用法です)。
お礼
>「人称代名詞の格は、主格・目的格というより動詞に先立つかどうかで決定する」 なるほど、とても勉強になりました。that's he/she が使われる事もあるのにも驚きです。 ご丁寧な解説ありがとうございます。
- shouyou69
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先に結論を述べると、目的格=目的語ではありません。 目的格というのは名詞を文中で独立して置くことができる形にしたものであり、目的語は文全体を構成する際の要素の一つに過ぎません。なので、目的格は目的語にも補語にもなり得ます。 この場合のmeやhimを目的格補語といいます。 目的語というのは文中において動作の対象となる語(A≠B)を指すので、一般的には他動詞や前置詞の後に置かれているものと考えられます。 They discuss it. He aims at her. 補語は動作の主体を直接表すのに用いられる語(A=B)なのでBe動詞やbecomeなどの語の後に置かれているものと考えられます。 I am a teacher. He has become a doctor. 上記のa teacherやa doctorも格の分類では目的格に分類されます。 何か質問や意見があればお願いします。
お礼
そうなんです。目的格=目的語という考えでしたので行き詰まっていました。恥ずかしいのですが目的格補語というのも初めて知りました。 丁寧な解説ありがとうございました。
- wodenkan
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Traditional grammar requires the nominative form of the pronoun in the predicate of the verb be: It is I (not me); That must be they (not them), and so forth. Nearly every speaker of Modern English finds this rule difficult to follow. Even if everyone could follow it, in informal contexts the nominative pronoun often sounds pedantic and even ridiculous, especially when the verb is contracted, as in It's we. But constructions like It is me have been condemned in the classroom and in writing handbooks for so long that there seems little likelihood that they will ever be entirely acceptable in formal writing. 上記は、英英辞典のbeの項目です。(リンク参照) 元々の文法的にはIt's I. That's he.が正しかったのですが、時代と共に変化したようです。 詳しい説明は、別の人がきっとしてくれるでしょう。lol 言葉は生き物。日本語だって時代と共に変わりますよね?
お礼
そうですね。言葉は時代と共に変化していきますよね。何気に使ってる言葉でもよく考えると「ん?」と思う事がありますが良く理解した上で使いたいと思うので質問してみました。 柔軟に考える事も必要ですね。ありがとうございました。
お礼
>「動詞の後は O であれ,C であれ,目的格という感覚が生まれ,It's me. が一般的になりました」 me/him/her=目的語という硬い考えでは分かり得ませんでしたが丁寧な解説のおかげで理解できました。 ありがとうございました。