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写真屋の撮影ミス
身内の婚礼写真を暗い披露宴会場で撮影したが、光源をアップにしていた。結果、主と助手の2台のカメラでは手ブレ写真しか撮れず、曰く「・・・調の写真を撮ろうとした」との事で私の撮った写真を見せると主の手が震えだし、代金は要らない。となったようです。が、大事な門出の瞬間の写真を台無しにした写真屋にどういう代償を求めることが出来るのでしょうか。 教えてください。
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まず、写真屋と依頼主の契約関係についてみると、婚礼における記念となる写真を、素人の手によるよりも高品質で撮影することが契約の本旨で、依頼主はその代償として報酬を支払うことを約します。 これは、双務契約ですので、一方の不履行があれば他方は債務を履行する義務を負わないことになります。 また、契約履行において生じた特別な損害については、予めその損害の発生が予見されていた場合でなければ、賠償の範囲には含まれません。 そこで、お尋ねの件ですが、写真が期待通りの品質を備えていなければ、請負義務の不履行として、写真を引き取る義務はありませんし、不履行に至った責任が請負者にあるのですから、受領拒絶に際して請負者が負担した必要費(人件費、フィルムやバッテリー代など)についても、発注者は負う必要がありません。 双務契約は、以上の受領拒絶・報酬不払いによって、双方向とも、消滅します。 そこで、問題になるのが、他に代え難く、二度と無い人生の門出の一瞬の記念を残せなかったという精神的な苦痛に対してどうか、です。 確かに、精神的な苦痛は考えられなくはありませんが、写真という性格上、現像してみないと出来栄えがわからないこと、何かの記念に写真を撮影することは、どういったシーンであれ、同じ情景を再度作り出すことは困難であることから、依頼の時点である程度は予見すべきリスクであると言えます(プロであっても全能の神ではありませんので)。 また、写真そのものは他の身内・友人の方達が撮影したものを貰えるでしょうから、全く無になってしまったという状況でもないでしょう。このため、精神的損害もそれほど金銭的に評価できる程度にまでは至っていないものと思います。 以上より、発注者が取りうる対処は、写真の受領拒絶、報酬(経費含む)の支払拒絶で完結しており、それ以上の要求は恐喝の類になりかねませんので、ご注意ください。
お礼
ご回答、有り難うございました。 勉強になりました。