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日本政策金融公庫での借り入れ返済の猶予は可能でしょうか?

日本政策金融公庫で高校の学費を借り入れしていて、高校卒業と同時に返済が始まるようにローンを組みました。ところが、息子が大学進学したいとの事で、大学の費用を払いながら、国庫を払うのは非常に厳しいので大学卒業まで返済開始を猶予してほしいのですが、そういうことは可能なのでしょうか?

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  • ベストアンサー
  • Domenica
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回答No.1

日本政策金融公庫の『国の教育ローン』のお話ですね。 勤務先が『国の教育ローン』の受託金融機関で、以前、担当していました。 現在、お借り入れになっている資金の名目は、「高校の入学費用or在学費用」で、『据置期間』の制度を利用されている訳ですね。 残念ながら、『据置期間』が認められるのは、「借り入れの目的となっている学校」における「在学期間内」のみとなります。 ですから、「『据置期間』を延長してください」と言ったところで認められません。 手続きとしては、「返済困難のため、元金の返済を待ってください」と相談・交渉をすることになります。 > 息子が大学進学したいとの事で、大学の費用を払いながら、国庫を払うのは非常に厳しいので大学卒業まで返済開始を猶予してほしいのですが、そういうことは可能なのでしょうか? 「返済困難のため、元金の返済を待ってください」という話も、「大学に進学するので、4年間、返済を待ってください」というのは、おそらく「無理」です。 「大学に進学することになり、入学費用等でまとまった資金が必要となるため、『当面の間』返済を猶予してほしい」という交渉ならば、「ある程度の期間」については、猶予をしてもらえる可能性はあると思います。 交渉してOKとなれば、「その間」については、遅延損害金の加算も免除されたと記憶しています。 ですが、最初から4年という期間を定め、その期間を『当面の間』としてもらうのは、無理だと思います。 「待ちはしますが、少しでも早く返済を開始してください」だったと思います。 それから、『据置期間』は、国の教育ローンの本来の制度ですが、「返済困難のため、元金の返済を待ってください」という話は、「(返済困難者からの)返済の猶予の依頼」「返済方法の変更」になりますので、『延滞』の扱いとなったはずです。 日本政策金融公庫の『国の教育ローン』部分に関しては、「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」に加盟していますから、そちらにも登録されることになります。 そうなれば、他のお借り入れやクレジットカードなどにも影響が出てくる可能性があります。 保証については、(財)教育資金融資保証基金の保証をご利用でしょうか? (財)教育資金融資保証基金の保証をご利用の場合には、「返済が困難なので、当面の間、返済を猶予してほしい」という方については、数か月おきに状況をうかがい、1年を超えても目途が立たないようならば、(財)教育資金融資保証基金への代位弁済を依頼すると思います。 連帯保証人の保証の場合は、もっと早い段階で代位弁済を依頼するのではないかと思います。 『国の教育ローン』は、借り入れの上限額が200万円(現在は300万円)と少ない割に、返済期間が10年(現在は15年)まで設定でき、しかも金利も低いです(現在は2.50%)。 ですから、毎月の返済額も決して多い額ではないはずなんです。 例えば、「借入額:200万円、返済期間:10年、金利:2.50%、ボーナス返済なし」の場合、据置期間を設定しなければ毎月の返済額は18,763円でした。 高校の3年間を据置期間にしていれば、据置期間中の支払利息額は毎月4,166円、据置期間終了後の毎月の返済額は25,978円です。 3年前のお借り入れならば、利息は2.40%だったのでしないでしょうか。だとしたら、返済額はもっと少ないですね。 実は、『据置期間』は、設定してしまうと、その分だけ返済期間が短くなりますので、実際には、借入者にとっては「損」なのです。 その点に気付かれず、取り敢えず「返済を先延ばしすること」をお考えの方は少なくありませんけれど。 厳しい言い方になってしまいますが、「この程度の額」すら返済ができないのでしたら、「世帯の収入が多くない」ということが考えられます。 そうでなければ、「収入に対して支出が多すぎる」ということが考えられます。 また、「借金が多すぎる」ということも考えられます。 「世帯の収入が多くない」のであれば、「当初から自身の収入での返済を考えておらず、進学者である子供が卒業し、働いて、その収入で返済すること」を考えてのお借り入れだったとではないかと推測されます。 そうでなければ、昨今の金融不安やその他のご事情により、「計画」が変わってしまったか…だと思います。 お子さんも大学へ進学される年齢ならば、家計の事情のことは理解できるはずです。 その「計画」や「事情」をお子さんに話され、「大学進学は想定外のため資金は出せない。大学へ進学したいのならば自力で。」、「現在の家計の状況では、大学進学のため資金は出せない。大学へ進学したいのならば自力で。」と伝えるべきではないかと思います。 これも失礼な言い方になってしまいますが…。 大学に進学できるだけの能力というか、「頭」をお持ちのお子さんですよね。 できることならば、お金の苦労を知られることなく、気がねなく進学させてやりたい、というお気持ちは分かりますが、話せば分かってくれると思いますよ。 大学については奨学金の利用という手段もありますよね。 ここで『国の教育ローン』の返済について「先延ばし」をしても、結果的に、債務者(ご質問者さまなりご主人なり)にとって、いいことはないと思います。 大学の費用については奨学金の利用を検討され、世帯収入から『国の教育ローン』の返済を優先させることを考えられた方がよろしいかと思います。

takapi27
質問者

お礼

非常に詳しくお答えいただきありがとうございます。 ご指摘の通り、この2年程で会社の業績悪化で年収が150万ほど減ってしまい、計算ができない状況に追い込まれています。 保証人も付けているので、返済猶予を頼まずに何とか乗り切ろうと思います。 息子にもその旨伝えました。 私の甘い考えを切り替えます。 ありがとうございました。

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