北朝鮮と諸外国

質問

北朝鮮は核とミサイルで世界を脅かしていますが、北朝鮮のやりたいことが良く解って来ません。どうしたい（なりたい）のでしょうか？何が目的なのですか？アメリカや日本、韓国、ロシアや中国や他の近隣の国との関係を解り易く教えてください。もちろん自分なりにも調べてはいます。なんせ頭が悪いもので解り易くお願いします。
19歳・女

回答No.5

sudacyu · ベストアンサー

北朝鮮問題を見るとき、もっとも重要な点は、普通の国は国民を守るために存在するのですが、北朝鮮は違うということです。

　北朝鮮は大変貧しく、外国からの食糧援助がなければ、数百万人の餓死者が出る状況が長く続いています。（人口は二千五百万人）
　国民を守る国ならば、資金を農業基盤整備など食糧増産に使いますが、北朝鮮は核兵器開発・ミサイル開発に資金を集中投下しています。

　北朝鮮の周辺の国で、北朝鮮を占領して自分の国の国民のお金で、北朝鮮の貧しい国民を二千五百万人も世話したいと本気で考える国はありません。ですから、北朝鮮全体を目標に他国が攻めることはありません。

　北朝鮮で外国から攻められる可能性があるのは、独裁者である金正日とその家族・政府や軍の高官だけです。

　具体的に言うと、金正日は、父親の金日成から政権を引き継ぐために、北朝鮮の謀略部隊の指揮官として実績作りをし、政権強化・財政確保のため国際的な違法行為に手を染めました。
　例えば、大韓航空機爆破テロ（＝アメリカ人も死亡）・アメリカドル偽造・覚せい剤密造などです。
　アメリカ政府は、金正日を拘束しさえすれば、いつでもアメリカ国内法で裁いて、刑事罰を執行することができるのです。
　アメリカ政府は、過去に外国の独裁者に対して、軍事作戦を何度となく計画したことがあり、（キューバのカストロ将軍、リビアのカダフィ大佐など…）実際に成功例もあります。

パナマ侵攻＝ノリエガ将軍逮捕→フロリダ刑務所に収監
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%8A%E3%83%9E%E4%BE%B5%E6%94%BB

　金正日は、「アメリカが北朝鮮に電撃侵攻し、自分を拉致」した後に、北朝鮮に親中国の政権が成立するという可能性が相当あると考えています。

　つまり、北朝鮮という国は、「金正日の生存のための道具である」と考えてください。その上で他の方の回答をを読めば理解しやすいと思います。

　詳しい解説が必要であれば、
教えてＧｏｏ：北朝鮮とは・・・？
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa5146645.html
　回答Ｎｏ．４を参照にしてください。

お礼

詳しい説明どうもありがとうございました。とてもためになりました。

回答No.4

moritan2

アメリカなどからの軍事侵攻を防ぐという目的が大きいと思います。

イラクがアメリカに侵攻されてサダム・フセインは逮捕されて死刑になってしまいました。金正日は同じような目にはあいたくないわけです。イラクはアメリカの攻撃に対する効果的な反撃能力がなかったのですが、北朝鮮が核ミサイルを持っていればアメリカとしても攻撃に対してある程度の反撃ができます。迎撃ミサイルの成功率が100%でないので、アメリカとしても核ミサイルによる攻撃を覚悟しなければなりません。アメリカに取ってそんなリスクを覚悟して北朝鮮を攻撃する気にはならないでしょうから、北朝鮮は核ミサイルによってアメリカからの攻撃を回避できたことになります。その結果、金正日はサダム・フセインのような運命は避けられたことになります。

お礼

ありがとうございました。勉強になります。

回答No.3

kendamakun

北朝鮮が、と言うより例の将軍様がどうしたがっているか、と言う問題です。北朝鮮は事実上の絶対君主制、独裁王たる将軍は自らの権力を維持し息子に継承させ、その王朝が永遠に続く事を願っています。しかし、そんな時代遅れな思想を、しかも国民の犠牲の上に築かれる事を国際社会は許容しません。特にアメリカは。そこでアメリカを中心とする国際社会は様々な圧力を加える、それに対する将軍の対抗策が核と言うわけです。
これまで６カ国協議でも北は体制の保証を要求してきました。王朝の存在を認め、その存続に協力しろと言う事です。
これまで起きた事は全て、たった一人の狂った独裁者が既得権益を守ろうとして起こしているのです。

お礼

勉強になりました。ありがとうございます。

回答No.2

２０１１年 ２月変更（@wwbc）

北朝鮮独裁政権の目的はまず第一に、安全保障的な国家の維持です。これを普通の国では「国防」と呼びます。

国に経済力が無いため、大国の軍事的支援無くしては他国の（特に米国の）軍事攻撃に耐え切れません。
頼みの綱は昔のソ連、そして最近まで引き続いて中国だったのですが、ソ連とは次第に疎遠になりしかもソ連が崩壊して貧乏ロシアになってしまいましたし、ロシアは旧西側との協調路線も模索しています。
そして中国も米国と友好関係を次第に強め、今ではまるで米国と同盟国のようになってしまいました。
北朝鮮が昔から頼りにしていたソ連・中国とも今はその力を本気で信ずるわけにはならなくなっています。貧乏な北朝鮮がどうやって国を守るか…
国際協調主義は北朝鮮の軍事独裁サイコ政権にとっては論外ですので、中国の力を期待しつつも独自で国防を維持する唯一の方法が「核戦力」を保持する事。（現在、北朝鮮の取る道はこれ以外にありません）

この「核戦力」に必要なのは、「核兵器」とその核兵器を目的地で爆発させるための運搬手段。つまり「ミサイル」。

なので北朝鮮は国の存続を賭けて（独裁政権の存続を賭けて）、「核兵器」と「ミサイル」を開発しました。元からサイコ政権ですので、他国からどう扱われようが平気。同様のサイコ国家と手を結び、悪の枢軸国と成りながらも国防努力を推進した、と。

この北朝鮮の核戦力が、心から信用は出来ない中国への威嚇手段ともなり、イザとなれば何をするか分かりもしないロシアへの抑止力となり、米国に対しては日本・韓国を人質に取った恫喝の道具となりました。
更に、米国に対する本格的な戦争抑止力となるためには、ミサイルの飛距離を更に伸ばし、米国本土全域を射程に治める長距離ミサイルを開発しなければなりません。なので北朝鮮は一生懸命ロケット飛距離を伸ばしつつあります。
が、しかし、本格的に米国全土に到達する長距離ミサイルを本当に持ってしまうと…というか所有する雰囲気になると、米国がどう出てくるか不透明ですから、その前に米国とは平和友好条約等を結んで起きたい… 米国の北朝鮮軍事攻撃の危険性を低減させてから、本格的な長距離ミサイルを所有した…と世界に示す…とま、こういう戦略かと。

そして第二に、北朝鮮独裁政権は国内で優位を保って政権を続けなければならない（総書記当人とそのトリマキとそれにぶら下がる支配勢力が）。
その為に国内経済を軍事経済にし、国の統治力を向上・維持する。
他国に比する軍事力（核戦力）を所有する事により、国民に政権の力を示す。
他国との緊張をかもし出し（これには核武装とミサイルが役に立つ）、緊張下での国の団結を国民に洗脳する。
隣国（中国・韓国・日本）への武力的若しくは瀬戸際的脅しによって、隣国から金と援助を引き出す。

北朝鮮にとっては、核武装とミサイル武装によって引き起こされる緊張こそが、独裁政権の維持に繋がるのですわ。
特に最近では政権主の世代交代（世襲）が行なわれつつありましたので、この世襲を諸外国に認めさせ、国民に世襲を認識・容認させるため、核とミサイルを利用した瀬戸際作戦を行なった。

そして世襲も国際的に認められ、国民の意識も世襲に同化したため、次第に北朝鮮は瀬戸際の必要度が低下してきています。なのでこれからは2009年前半よりは穏やかな外交戦略を取っていくと予想されます。

お礼

ありがとうございました。勉強になりました。

回答No.1

gadovoa

現在北朝鮮は貧しくて経済力も政治力もありません。
そんな力の無い国を誰が相手にしますか？
この世界危機の時代にお金や援助を無料でする国なんてありますか？
もしここでさらに北朝鮮に軍事力がなければ相手（経済力や軍事力のある国）の言いなりになります。
それは神（キムジョンイル）の威厳や沽券や国の体制を崩しかねません。
だから、軍事力を背景に周りの国を脅して、昔で言う「みかじめりょう」を頂こうとしているのです。

要は金に困ったチンピラが所かまわずに金を脅し取ろうというのに似ています。

お礼

回答ありがとうございました。