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病院の対応に疑問 - 義理の母の膵臓ガン治療の経緯と最終処置について
- 義理の母が「膵臓ガン」で亡くなった件について、病院の対応に疑問があります。入院時からガンの診断を受けずに最終的な診断まで時間がかかり、手術や腹水の抜去が適切に行われなかったことが問題となります。その結果、胆嚢が破裂して母は亡くなってしまいました。
- 入院後、初めてガンの可能性が告げられたタイミングで既にガンが他の臓器に転移し進行していたことや、手術が難しい箇所があることなども報告されました。しかし、適切な処置が行われずに点滴や痛み止めの処置のみが行われました。
- 腹水の抜去も最後の手段で行われ、その際に胆嚢が破裂してしまい、死亡してしまいました。腹水の抜去は手術で行う必要があるとされていたため、なぜ初めから行われなかったのか、最善の処置だったのかについて疑問が残ります。
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私は麻酔科医で専門が違いますので、分かる範囲で。 なぜ腹水を最初から抜いてくれなかったのか、という疑問ですが、大量の腹水を一度に抜くと、極度の低血圧=ショックを来たします。ショック状態は死に直結する危険な状態です。 腹部膨満が限界になるまでは、医師としては上記の理由で高リスクなので腹水は抜きたくないと考えます。ただ、他臓器の圧迫などのリスクが腹水を抜くリスクよりも高くなれば、消去法で腹水を抜く決断もする可能性が考えられます。ただし、血圧をモニターしながら、ゆっくりと抜くでしょう。 胆嚢が破裂した理由は分かりませんが、通常であれば腹水を抜いただけで胆嚢破裂することはあり得ません。むしろ腫瘍の浸潤により胆嚢壁が薄くなって破れやすくなっていた、ということは憶測できます。 また、お義母様は膵臓がんとのことですが、未だに膵臓がんは予後の極めて悪い疾患の代表格です。何故なら、膵臓は胃の後ろにあるため、診察がしにくい臓器だからと言われています。 腹水の大量貯留は、悪性度の高さを示唆するとともに、ひどい全身状態の悪化をも示唆します。おそらく主治医は膵臓がんでそのような状況、加えて高血圧や糖尿病(特に糖尿病は厄介)の基礎疾患の合併、高齢であること等を考慮し、予後不良(回復は望めない)であることを判断したと思われます。 文面からお察しするに、病状はかなり進行が進んだ状態だったと思えますので、転院したとしても結果に大きな違いは出なかったであろうと推察されますし、むしろ転院による身体負担で死期が早まることも十分に懸念されます。 全体的に見れば、病院の対応は適切だったと思います。変に先入観をもたず、率直に主治医の説明をお聞きになると良いと思います。インフォームドコンセントを受けるのは患者と家族の当然の権利です。 状況が(専門的な情報が皆無のままでの)不明瞭な中での回答であまり役立たないかもしれませんが、ご参考までに。
お礼
さっそくご回答いただき、ありがとうございます。 腹水の大量貯留は、悪性度の高さを示唆するとともに、ひどい全身状態の悪化をも示唆します→大量の腹水はやはり、ガンが原因なのですね。もっと早く見舞いに行って、自分の耳で説明を聞いていれば納得できたと思うのですが、もし転院させていれば助かったかもしれない・・などと後悔していました。主治医の処置は必ずしも不適切なものではなさそうですね。亡くなった事で少し冷静さを欠いてしまっていたかもしれません。 大変参考になり、また自分も少し気が治まりそうです。ありがとうございました。