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病院側の対応などについて(長文です)
お世話になります。 昨月亡くなった58歳の父に関する質問です。 昨年夏に食道癌が発覚し、初期癌といわれたため10月に切除手術を受けて手術自体は成功したのですが、5日後肺炎を起こし、さらに合併症により手術から10日後に敗血症ショック症状になってしまいました。 そのため約半年間、全く知能も運動能力も衰えてしまい、家族皆でとても心配しました。 3月頃に一旦回復したかのように見えたのですが、その後さらに3回ほど肺炎を患い、結果として父は腎不全で亡くなりました。 直接の死因は食道癌と腎不全ですが、結局は最初に敗血症になったのが父を死に近づけたのだと思います。 親族や、話を聞いた人は「肺炎になるのは良く聞くけれど、敗血症になったのは病院側のミスだ」と皆口を揃えて言います。 そんな折、先日愛知の某病院で、医療ミスのために父とほとんど似たケースで亡くなった方の家族の方々が勝訴したことを知りました。 手術後も比較的元気にして笑ったり筆談していたりしていた父が、ある日突然敗血症になったのは病院の医療ミスなのでしょうか? もしそうだとしたら、その医療ミスであることをどうやってつきとめたら良いのでしょうか? 医師は「効く抗生剤がなかったが、肺炎は治りかけていた。敗血症はその直後になったので肺炎と同じ菌が原因菌だとしか考えられない。敗血症時は培養しても抗生剤で菌が死んでいたのか、検出されなかった。」と言いました。 親族は裁判をすすめてきます。 いろいろなケースがあって一概には言えないことではあるとは思いますが、そのあたりのことにお詳しい方や経験者の方がおられましたら是非教えてください。 どうぞよろしくお願いします。
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usaghiです。 #14では書きませんでしたが、敗血症時に投与した抗生剤は効いていたということです。 敗血症でショック症状が出ているのに、効かない抗生剤を投与していたとしたら、そのまま死んでしまっているでしょう。 質問文からもそのように読み取れます。 ●肺炎に抗生剤を投与したが、クリアーな効果がなかった。 ●敗血症時には(菌の検査をする前に)見当で抗生剤を投与したところ、効果があり、菌が検出されない程度まで押さえ込んだ。 敗血症に関しては抗生剤が効いてます。 耐性菌の存在を疑う余地など全くないのですが…なんでこんな話をしなければならないんでしょうね。 肺炎に関しては、あまり改善がないまま5日経過していますから、当然、MRSAの検査はしてるでしょう。 ウイルスやマイコプラズマ、レジオネラ、クラミジア等に比べれば、MRSAの検査は簡単ですから。 質問文にも、肺炎の原因となった細菌のたぐいが発見できなかったとは書いてませんし、一般的な細菌は当然確認していて、MRSAは検出されず、適した抗生剤を投与したが、劇的な効果はなかった、ということでしょう。 どうして効かなかったのかはここでは判断できません。 質問者さんはとっくにおわかりになっていると思いますが、 どう考えても、この件にMRSAが関与していたはずはなく、また、MRSAに話をこじつけなければならない理由は何もありません。 一回答者がなぜかMRSAの院内感染にこだわっておいでなだけなんですが…。 この場で長々と個人的な思いこみについて続けるのは場違いというものです。 院内感染とかMRSAとかで検索をかければいくらでも出てきますけど、無関係な記事を貼り付けてもスペースを取るだけです。 長々と引用されている例は、MRSAに感染したという事実があった場合の話です。 本件ではどの段階でもMRSAは検出されていないのですから、全く別問題です。 検出されていないMRSAに対して、病院の責任を追及することはできません。 当たり前のことですが、検出されなかったのは検査方法が悪い、と言うこともできません。 たとえ、どんなに怪しくても、推測で裁判はできないのです。 本件はMRSAについては怪しくもなんともないのですが、たとえ怪しくても検出されなかった以上、そのことで論争されることは絶対にありません。 質問者さん、繰り返しになりますが、一部の現象にとらわれないように気を付けてください。 ここはこういうサイトです。どんな人が参加してるかわかりません。 素人の話を鵜呑みにしないように、見極めて。 この質問はもう時間が経ってますし、新たに有効な回答が寄せられるのは期待できないでしょう。 質問者さんの疑問点を解決するという趣旨からはずれて、無関係な話に凝り固まっている状態ですし。 新たな疑問、言及されていない点について個別に新しくトピを立てた方が良い回答が出るのではないでしょうか?
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- N_Flow
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医療事故で特に院内感染に焦点を当てた裁判事例です。 ●バンコマイシンを投与する義務があり、その時期を逸したため死に 至らしめたとして原告側勝訴の裁判例 http://www.mikiya.gr.jp/infection.html 肯定例-東京地方裁判所平成15年10月7日判決 (S大学病院MRSA訴訟) 争点1 原告AがARDS、DIC、MOFに陥った原因、時期について 本件において、原告AがARDS、DIC、さらにMOFに陥った原因につ いては、MRSAを原因とするセプシスであり、その時期は、7月16 日午後6時30分に原告Aが呼吸苦を訴え、その後、同日午後8時30 分にDICに陥ったころであると認められる。 争点2 被告の義務違反の有無について 被告病院は、遅くとも7月15日午後7時ころの段階において、MRSA 感染症治療としての抗生剤バンコマイシンを原告Aに投与する義務が あったというべきである。 ところが、被告病院が実際にバンコマイシンを投与したのは、前記 認定のとおり、7月18日午前9時30分であったのであるから、被告病 院には、上記の義務違反があったというべきである。 争点3 結果回避可能性について 7月15日午後7時ころの時点では、原告Aの状態は、MRSAを原因菌と するセプシスあるいはそれに引き続いて敗血症に陥っているにとど まっている段階であり、まだ敗血症性ショックには至っていなかっ たと認められるところ、上記(1)認定のとおり、敗血症に対するバン コマイシン有効率は74%から90%とされ、またショックに至らない重 症敗血症に対する致死率は10%から20%にとどまるものとされている ことにかんがみれば、 本件において、被告病院が遅くとも7月15日午後7時ころの時点で、 原告Aに対してバンコマイシンを投与していれば、原告AがARDSや DICを発症し、MOF状態となり、心停止により低酸素脳症に陥るとい う本件結果を回避することができた高度の蓋然性が認められるとい うできである。 まとめ 被告病院には、遅くとも7月15日午後7時ころからMRSA感染 症治療として抗生剤バンコマイシンを原告Aに投与すべき義務があ ったにもかかわらずそれを怠った過失があり、その結果、原告Aに心 停止という結果が生じたと認められるから、被告病院を経営する被 告には、不法行為が成立するものと解される。 ●MRSA院内感染 重度後遺症賠償1億 東京地裁2003年10月7日 S大学病院で1996年,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MR SA)に院内感染した女性が,投薬の遅れで重度の後遺症が残った として,家族と共に同病院側に約1億6000万円の損害賠償を求 めた訴訟。 東京地裁は病院側に約1億円と退院後の看護料として生涯にわたり 1日1万5000円を支払うよう命じる判決を言渡した。裁判長は 「もっと早くMRSA治療薬を投与していれば,後遺症を回避でき た可能性は高い」と指摘した。 判決によると,女性は出産のため入院中の同病院でMRSAに感 染し,同年7月12日に,双子を出産。ところが,同16日に様態 が急変し,18日には5分以上の心肺停止による低酸素脳症に陥っ た。 その後遺症により,1人では食事や歩行ができず,家族とも意思疎 通が難しい状態で,現在も入院している。 判決は,同病院検査室の技師が,遅くとも7月15日には女性の感 染を医師に報告できたのに,休診中などがあったため実際に報告し たのは17日で,MRSA治療薬の投与は18日まで遅れたと指摘 した。 ●持続硬膜外ブロックによりMRSAに感染させた責任が認められた 裁判例 http://www.mi-net.org/webzine/0202/0202_08.html ●院内感染で、問題とされる病原菌 http://www2.ocn.ne.jp/~zunou/page32.html ●医療事故分類表 http://www.os.rim.or.jp/~mia/feature/mrm/RM2.htm ●MRSA院内感染患者死亡問題 http://www.nab.or.jp/htm/press/press20000126.html ●医療紛争の法律相談 編・著者 石原 寛 (弁護士)編 http://www.seirin.co.jp/books/4-417-01343-8.htm 以上参考まで。
お礼
御回答、ありがとうございます。 何度もいろんな事例まで教えて頂けてありがとうございます。 7月半ばから家を留守にしておりまして、御礼のお返事を書くことができませんでした。 申し訳ありません。 何年間、訴えることができるのかわかりませんが、なんとか自分で理解できるまで頑張ろうと思います。 本当にありがとうございました。
- usaghi
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#5です。 質問者さんに大筋で理解していただいているなら、あえて言及することではないと思いますが… 刑事事件と民事裁判の区別がついていない方がいるようです。 立件したらほとんど有罪になるのは刑事事件。 民事では負けを覚悟で提訴すことはざらにありますし、勝てる見込みがあっても負ける事は多々あります。 「被告人」が「有罪」になるのは刑事事件だけです。 民事ではこれらの用語を使うことはありません。 刑事事件では「違法行為」があれば立件できますが、 民事の医療過誤では注意義務違反、説明義務違反など、違反を1000個挙げ連ねても裁判の形をなしません。 医療ミスを論じる場があると、必ずと言っていいほど、違反を連ね挙げるタイプのクレーマーが現れます。 真剣に医療過誤裁判をしている側の人々にとって、迷惑極まりないことです。 病院や医師のミスを列挙するのは簡単ですが、それだけでは勝敗以前の問題で、裁判を起こすことさえできません。 質問者さんが真剣に考えているのに、こんな話をしなければならないのはとても残念です。 質問の説明は ●肺炎の治療に際しては効く抗生剤がなかった ●敗血症時には病原菌を培養・同定できなかった という解釈でいいでしょうか? 肺炎に従来の抗生剤が効かなかったらバンコマイシンを使うべきだ、という意見がありましたが、とんでもないことです。 バンコマイシンはグリコペプチド系抗生物質で、細菌の中でもグラム陽性菌のみに著効を示し、グラム陰性菌には無効です。 肺炎の原因となるのはブドウ球菌のようなグラム陽性菌だけではないのです。 種々のグラム陰性菌やマイコプラズマ、レジオネラ、クラミジア、真菌、さらに各種ウイルスが原因の肺炎にはバンコマイシンなど投与しても全く効きません。 肺炎の症状を示すものには感染症でさえないものもあります。 原因を調べずにバンコマイシンを投与したりすれば、それこそ患者を殺してしまいます。 ウイルス性の肺炎であったなら、抗生剤では効くものはありませんし、病原体を分離することも困難でしょう。 肺炎の症状に対して一般的な抗生剤を試したが、効くものがなかった、ということは往々にしてありますし、説明に矛盾があるとも思えません。 敗血症に関しては、急激な症状でショック状態でもあったことから、病原体の分離、同定をしていては時間的に間に合わないと判断して、先に抗生剤を投与したのではないかと思います。 病原菌の検査が後手に回ったため、菌が検出されなかったのではないでしょうか。 肺炎と敗血症が順に起きて、どちらの場合も病原体を特定できていない状況であれば、医師にとってもわからないわけで、患者さんに説明を求められて困るでしょうね。 わからない、と言うわけにはいきませんから、 >敗血症はその直後になったので肺炎と同じ菌が原因菌だとしか考えられない。 と、説明せざるを得なかったとすれば、特に不自然さは感じられません。 ・・・と、素人が集まって推理ごっこをしていても意味ないですね。 質問者さんの疑問に答えるという本来の趣旨から外れて私も不本意です。すいません。 肺炎や敗血症のことばかり言及してしまいましたが、どうか一部の現象にこだわらないでください。 当然、食道癌のことから始めなければつながっていかないストーリーだと思いますので。
お礼
再度のご回答、ありがとうございます。 勉強をはじめようとした矢先、7月半ばにまた問題が起こりまして、そのために今まで家を留守にしておりましたためパソコンを触ることができませんでした。 お返事が遅れまして申し訳ありません。 いろいろお詳しい方からアドバイスを頂いたので、恥ずかしながらまずはこれらを理解するところからはじめなくてはなりません。 教えていただいたことに関しましては自分自身でよく理解したうえで、先のことを考えていきたいと思います。 ありがとうございました。
- N_Flow
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医療過誤・医療事故裁判で原告(裁判を起こしておりませんが便宜 上原告と致します)に大きな壁として立ちはだかるのが、挙証責任 が原告にあるのに対して、証拠のほとんどを被告である病院が握っ ており、恣意的な改竄や隠蔽、隠滅の危機にさらされていることに あります。 真実は一つですが、その多くは闇に葬り去られています。 時に、院内で MRSA に感染し病院側に責任がなかったと判事された 裁判を例に挙げている方がおりますが、裁判の前提となる条件が異 なれば、必然的に相応の結果が導き出されます。 従って、その裁判の結果を類推適用して論じることはできません。 >医師は「効く抗生剤がなかったが、肺炎は治りかけていた。 >敗血症はその直後になったので肺炎と同じ菌が原因菌だとしか >考えられない。敗血症時は培養しても抗生剤で菌が死んでいた >のか、検出されなかった。」と言いました。 多くの病院は、最後の砦とも言うべき抗生物質(バンコマイシン) を保持しており、「効く抗生剤がなかった」との担当医の発言から、 その原因菌 が VRSA(バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌)や VRE (バンコマイシン耐性腸球菌)などであることは、医師であれば容 易に推察できます。 「敗血症時は培養しても抗生剤で菌が死んでいたのか、検出されな かった。」にもかかわらず、なぜ敗血症から敗血症ショックを起こし たのか、この単純な疑問に何も答えておらず、従って、説明責任を 果たしておりません。 何か表にできない、明らかにすれば大変な事態を招きかねない事情 があるとしか考えられません。 >敗血症になったときの原因菌はわからないと医師は言っていました。 >強い抗生剤(名前を控え忘れたのでまた聞きに行きます)をつかっ >ているために菌が検査では検出されないのだそうです。 検査義務違反、診断内容の誤り(見落とし)、経過観察義務違反、 患者管理義務違反の可能性があります。 強い抗生剤をつかって菌が検査で検出されていなければ、敗血症か ら敗血症ショックを起こしておりません。 きちんと説明を求めるべきです。 >3月末にMRSAによる肺炎を患ったときにこれを長い間教えて >もらっていなかったこと(医師は母に伝えたといいますが母 >は聞いていないといいます)や、初期ガンといわれて手術を >勧められ、受けたところ転移が6箇所も見つかりレベル4aの >中期ガンであることが判明していたにもかかわらずこの事実 >を父が亡くなるまで告知してもらえなかったこと(父は手術 >前に全てを告知してもらえるよう医師に伝えていました)な >ど、不審に思う点がたくさんあるため、現在混乱しているよ >うな状況です。 >ひょっとしたら敗血症が原因で亡くなったために我々を諦め >させるためにガンの進行度を上げたのではないかと改竄した >のではないかと頭の隅で思ってしまうほどです。 重大な事実を隠蔽するために嘘をつき、その嘘を正当化するために 次々に嘘をついて重大な事実を覆い隠すことは、よく使われる手法 です。 原告側の弱みとしましては、(院内)感染事例が単独で、感染経路 が断定(原告には不可能ですが)できなければ、明確に病院の責任 を追及することは困難なケースがあることです。 その場合は「疑わしきは被告人の有利に」と判示される可能性が高 くなります。 同時期に、数人の(院内)感染事例が存在すれば、感染の原因が、 病院のずさんな衛生管理で感染防止を怠ったことと推定できますの で有罪と判事される可能性が高くなります。 裁判の準備としましては、疑問な点につき、できるだけ詳細な説明 責任を求めることです。 その際、必ず密かに、会話を録音して下さい。 通常は相手に了解を取ってからするのが礼儀で、好ましくない方法 ではありますが、メモ代わりに録った事を主張して下さい。 裁判では証拠として採用されます。 論理矛盾をついて病院側の過失を証明していく方法しかありません。 裁判官は、諸般の事情により物的証拠が皆無であることなどから、 主張の証拠能力が弱い場合でも、その事情を考慮斟酌して判示する ことがあります。 以上参考まで。 当方の回答中、やや礼を逸した発言があったことをお詫び致します。 Asahikaguya 様の疑問が氷解し望む結果が出ることを祈念いたします。
お礼
再度のお返事ありがとうございます。 父は集団感染ではなかった筈ですので、危惧して頂いているように、この点に関して不利な立場にあると思います。 実は今までに父の死後、数回すでに医師に説明を聞きに行っておりますが、そのたびに新たな疑問が生じており、それを消化するのに手一杯なのが現状です。 病院が虚偽の報告をしていないことを祈るばかりです。 今は圧倒的に私の側に専門的知識が不足している状態ですので、色々落ち着いたら父の残していた資料を読んでみるところからはじめようと思います。 ありがとうございました。 重ねてお礼申し上げます。
- hiyohiyohiyoko
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病院で治療中に思わしくないことが起きた、医師の説明がよくわからない、医療ミスではないか、という質問はこのサイトでもよくあります。 専門でしかも中立的立場のお医者さんに会って、直に話を聞くのが一番良いのですが、なかなかできるものではありませんよね。 医者のつてもないし、とりあえずこのサイトで専門家の意見を聞ければ・・・という人がほとんどだと思います。 運良く、まさに専門分野のお医者さんが回答をくれて、疑問が解けてしまうということもあります。 しかし、こういう場では情報量が少なすぎて、何が起きたのか、判断がつくことの方が珍しいでしょう。 Asahikaguyaさんの質問でも、ここでは書ききれないたくさんのことがあると思います。 説明を読んで、少なくとも、すぐに状況がわかるような単純な話でないことだけは、わかります。 この状況で、知識があって常識的な人ならば、間違いなく 「ここではミスがあったとも、なかったとも判断できない。ネットではなく、直に会って専門家の話を聞くべきだ。」 とアドバイスするはずです。 ミスがあって、訴えるに足る事件であるならば、訴訟を起こすべきだと思いますし、患者側の誤解であるならば、誤解を解いて親族の方々も気持ちを楽にするべきです。 どちらにしても、今の段階ではわからないのですから、専門家に相談して、何があったのか理解するのが第一段階でしょう。 私もそのように思いながら、Asahikaguyaさんのお礼を見て、とても冷静に考えられる方だと感じましたし、#1から#5までにしかるべき回答が出てましたので、書き込みは控えていました。 しかし、医療ミスがあったと決めてかかり、訴訟の筋書きまで限定した誘導的な回答が出てきたため、Asahikaguyaさんや、後からこQ&Aを見る人が間違った方向に誘導されることを危惧して#7を書いた次第です。 Asahikaguyaさんは既にわかっていらっしゃると思いますが、 敗血症になった=VRSAなどの耐性菌に院内感染した というのは何の根拠もない推測に過ぎません。 推測で裁判を起こそうとしてもだれも取り合ってくれないでしょう。 院内感染があれば全て病院の責任を問うことができる というのも間違いです。 先にお話した例は、実際に入院中にMRSAに感染し、MRSAが検出されていたにもかかわらず、その責任は病院側にはない、と判断されたのです。 実際、院内感染で病院に過失があると立証するのはとても困難です。 Asahikaguyaさんのお話では敗血症時に菌が発見されていないとありました。 架空のVRSAで裁判を争うのは不可能でしょう。 そもそも、事の全容がわからないうちに裁判の論点を限定するなどもってのほかです。 敗血症だけに気を取られると、本当のことも見えなくなってしまいますよ。 食道癌の治療の過程から、手術前の状態、手術に問題はなかったのか、手術後の処置はどうだったのか、投薬は適切だったのか、腎不全についても、もちろん敗血症になった過程と処置についても、すべて白紙の状態から調べていかなければなりません。 説明を読んだ限りでは、おそらく、これらが全て明らかになっても、菌が発見されていない状況で院内感染では争えないと思います。 実際、裁判を始めると、最初に指摘していたミスが実は過失ではなくて、気にしていなかったところから新たな過失が出てきて争点が変更になる、ということもしばしばです。 原告(患者)側は素人ですから、最初から全部わかるわけないんですけど、やはり争点が変更になるような思い違いをしていたとなると不利になりますし、ことによるとそれで敗訴決定ということにもなります。 弁護士の中で、医療過誤事件に詳しい、とまで行かなくても、医療過誤事件の扱い方を知っている者がどれだけいるとお思いでしょうか? 医療過誤訴訟というのは、他の損害賠償請求の訴訟とは全く性質の違うものです。 患者さんが病院で嫌な思いをした、経過が思わしくない、治ると信じていたのに死んでしまった… 医療過誤を知らない弁護士は見通しが立ちませんから、交通事故と同じ感覚で仕事を受けますが、当然あっさり負けます。 Asahikaguyaさんが勉強されて、事の次第がわかってきて、裁判を起こすべきだ、という段階になったら、そのときに医療過誤に詳しい弁護士にやりかたを教えてもらえばいいのです。 違反の見分け方など、今の段階では何の意味もありません。 そういう意味での専門家がこのサイトで回答することは絶対ありません。超多忙ですから。 素人のアドバイスも、こういった問題に関しては大した力にもなれませんので、そういった事情も踏まえて、冷静に判断されてください。
お礼
再度のご回答ありがとうございました。 私も医師が親族なり友人にいればよかったのですが、あいにく身近にはいない上、母の友人には意見を聞けなくなったため困惑している状態です。 聞けば、こういった専門職の方は、別の同業の方と意見が抵触することを大変恐れており、よほどのことがない限りそれに反論することはまずないとのことでした。 現在、弁護士会に医療過誤の相談をすると、医療過誤専門の弁護士の方を紹介していただけるということは人づてで聞きました。 当方も実は親が民事訴訟を長い間していた経験もありまして、裁判が大変なもの(主にストレス)であることは熟知しております。 これらを踏まえ、これからどうするかを決めていきたいと思います。 丁寧な詳しいご回答、誠にありがとうございました。
- N_Flow
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#10【お礼】のコメントに対する補足です。 >(それはさておき、○○で表されているものがなにか全く思い >浮かびません・・・法律?に引っかかる言葉なんですよね?) 「○○」や「○○○○」 「土足」や「スリッパ」 #9 yajiyaji 様の内部告発(?)に感謝します。
- N_Flow
- ベストアンサー率56% (86/153)
#6【お礼】のコメントに対する補足です。 MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)に対応する抗生物質は、バ ンコマイシンです。 現在、多剤耐性菌に対応する数少ない抗生物質の一つです。 ICU (集中治療室)等での治療のみに限定して使用することが望ま しいとされていましたが、必要性が乏しい病気にも無秩序に使われ たり、家畜の生産性を上げるため、えさに抗生剤を混ぜたため、VR SA(バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌)やVRE(バンコマイシン 耐性腸球菌)が生じたと言われています。 大きな手術の後や、何らかの原因により免疫力が極端に低下した状 態でVRSA(バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌)の進入を受けます と、対抗できる抗生物質が存在しないため、血管内に入ると確実に 敗血症に移行して、爆発的に菌が増殖して敗血症ショックなどで死 に至ります。 大きな手術後は免疫力が極端に低下しているため、対応する抗生 物質を使用してできるだけ「無菌」状態にする必要があります。 カテーテル操作や外科手術では無菌操作で行う必要があります。 そうしないと、二次感染を併発し、敗血症などに移行して重篤な症 状に陥ります。 民事訴訟において、弁護士は勝ち目がないことが明らかな時は、訴 訟を提起しません。 また裁判の勝ち負けは、裁判官の考え方(自由心証主義)で大きく 変わります。 地裁と高裁で判決が逆転することはよくあることです。 院内感染が問題になるのは、病気を治すはずの病院で、別の病気 (敗血症)をもらって死ぬことが問題であって、患者にはこの上 なく理不尽な話です。 病院には、院内感染防止義務があります。 施設がどのように立派であっても自覚のないところでは病院内感染 は防ぐことができません. 院内感染における医療機関側の責任 ○感染を生じさせた責任 ○感染後の治療に関する責任 感染防止義務違反 ○集団感染などで感染経路が特定または推定される場合は、医療機 関側が感染防止策をきちんと講じていたと主張しても、医療機関側 の責任を認める傾向にあります。 ○感染後の治療の遅れなどで医師の責任を認める場合があります。 経過観察義務 「患者の状態悪化」の見逃しに対しては、経過観察義務違反が認め られる場合があります。 患者の状態が悪化し死亡するなど悪しき結果が生じた場合、「状態 悪化」の見逃しに対して、次のような責任を問われることがありま す。 (1)一般的な問診義務違反 (2)一般的な検査義務違反 (3)特定の検査義務違反 (4)診断内容の誤り(見落とし) (5)説明義務違反 (6)経過観察義務違反、患者管理義務違反 裁判所は医療機関側の責任を一層厳しく認める傾向にあります。 必要な検査は行ったが、「検査結果を見誤ってしまった、異常所見 を見落としてしまった」という場合、患者側からは「診断内容の誤 り」と主張されます。 「術前の重い症状は手術により改善したが軽い合併症が生じ た」場合は、手術による責任は否定されます。 「手術前の状態が軽く、それに比較して手術後の障害が重篤 である」ならば、手術による責任が問題とならざるを得ません。 手術や検査の後に死亡した場合、患者側がこれらの義務違反を主張 した場合、医療機関側はひとつひとつ反論していかなければなりま せん。 (1)手術や検査そのものが適応外だったのではないか (2)適応があったとしても、説明が不充分だったのでは(説明義務違 反) (3)手術や検査でミスがあったのではないか (4)そのミスの後フォローが不充分だったのではないか(ミス後のフ ォロー義務違反) (5)手術や検査後の経過観察が不充分だったのでないか(経過観察義 務違反) (6)死因に関して十分説明が行われなかったのでないか(死因に関す る説明義務違反) 院内感染では感染後の対処に問題があって責任が認められているケ ースが大半です。 院内感染で院長に罰金50万 管理者に初の刑事責任 東京都世田谷区の伊藤脳神経外科病院で2002年、敗血症で患者 6人が死亡、6人が発症したセラチア菌の院内感染事故で、東京簡 裁は16日、ずさんな衛生管理で感染防止を怠ったとして業務上過 失致死罪で伊藤誠康院長(47)を有罪とし、罰金50万円の略式 命令を出した。 院内感染をめぐっては、看護師が同様に罰金刑とされたケースはあ るが、病院の管理責任者が刑事責任を認定されたのは初めて。 略式命令によると、伊藤院長は衛生管理や看護師らの教育、指導を 怠り放置。 手洗いが不十分な看護師が血液凝固阻止剤を作ったため、セラチア 菌が混入、増殖し、同剤の点滴を通じて患者を菌に感染させ、02 年1月8-16日、60-91歳の6人を敗血症で死亡させ、6人 を発症させた。(共同通信) http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040416-00000206-kyodo-soci 感染対策に本格的に取り組まないと、病院が生き残れない時代にな ってきています。 標準予防策と感染経路別予防策や院内感染予防対策チェックリスト には、履き物に対する規定はありません。 ただ、法律や規則というものは、関係人として最低限守らなくては ならない性格のものであって、法律や規則に規定がないからと言っ て、道徳や倫理に反することをしていいと言うことには、当然なが らなりません。 手術室では、「○○」や「○○○○」を丁寧に消毒するとは思いま すが、執刀医とそのチームの医師が、院内感染リスクを最小限にし て手術に取り組んでいるとは、これから手術を受ける患者は誰も思 わないのではないでしょうか。 病院を選ぶ側(情報開示が不十分ですが)の患者としては、そのよ うな病院に信頼して手術を任せられません。 医療倫理が確立していない病院は、通常は医療ミスを隠蔽しますの で、医療ミスの実数は、大きなものから小さなものまで含めると、 膨大なものに上ります。 年間に何万件もの手術をやっているのだから、一回や二回はミスも あるという説明をした病院があります。 しかし医者にとっては何万分の一であっても、患者にとってはたっ た一回の手術です。 ミスがあり得るとしても、それは絶対に正当化はできないものです。 医師免許を更新制にすること(リピーター医師を排除するため)や、 患者が十分な情報(医師の技量・院内感染率・患者満足度など)を 与えられて「病院を選べること」が今後の医療を考える上で極めて 重要なことだと思います。 以上参考まで。
お礼
丁寧なご回答をありがとうございます。 医師の責任の項目まで列挙して頂いてありがとうございました。 一度いままでの医師の対応と見比べて見たいと思います。 (それはさておき、○○で表されているものがなにか全く思い浮かびません・・・法律?に引っかかる言葉なんですよね?) 父は今までほとんど病気知らずで、手術も初めてでした。1分の1の手術でこんなことになってしまい、本当にN_Flow様がおっしゃっている通りの、患者にとってはたった一回の手術、でした。 これから教えていただいたことを踏まえて自分なりに考えていこうと思います。 ありがとうございました。
- yajiyaji
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医療側に近い考えと、一般的な立場の考え方、双方に一理あるとは思いますが。 まあ、機械以上に生物は不確定要素があります。理想は、院内感染を起こさないことでしょうが、広く認められた感染予防策を見ると、ずいぶん一般の方の感覚とは開きがあります。たとえば、集中治療室に土足で入っても、スリッパでも関係ないとか、手術室でさえ、同じとか。 抗生物質は手術後の感染予防に乱用しないということも大切です。注意義務はあるでしょうし、時には過失もあるでしょう。ただ、手術をして、術後感染を起こさないようにするために完全な手だては、手術をしないことになるのでしょう。 被害者的感覚は分かりますが、注意しても防ぎきれないリスクもある、というものと思います。 たとえは悪いですが、野球選手の打率は4割なくてもほめられます。プロゴルファーでなくてもアマでもホールインワンはあります。医療のみに完璧を求めても、そこには限界があります。
お礼
ご回答ありがとうございます。 そうですね。 「人間による行為にミスはありうる」と母の友人の病院の婦長さんもおっしゃっていました。 私も自分の親がなったのではなければそのように思いつづけていることができたと思います。 ご意見ありがとうございました。
- hiyohiyohiyoko
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部分的に経験者です。 【敗血症について】 感染症になっても免疫系が正常ならば病原体を排除、あるいは増殖を抑えることができます。 敗血症が危険なのは、免疫系が病原体の増殖を抑えられない、その状態であって、病原体の感染力や毒性が問題になるわけではありません。 実際、私は敗血症で死にそうになった経験がありますが、血中に混入したのは大腸菌のようなごく一般的な細菌だけでした。 血液中に入った細菌に対しては傷口の消毒と違って、強力な消毒薬を使うわけにいきません。 抗生剤の選択はこういう事情の上に、更に癌の手術後ですから、複雑な事情を考慮して使われていたであろうと思います。 特別に抵抗性を獲得した病原菌でなくても、抗生物質が効かないという事情は当然生じます。 敗血症になった、すなわち病院のミスであると結びつけるのはあまりにも性急過ぎます。 実際、私の場合は手術したわけでも、外傷から病原菌が侵入したわけでもなく、普通に生活していて、明らかに自分の免疫系のトラブルから敗血症になりました。 敗血症の症状が出てから病院に向かったので、手遅れで死にそうになったのです。 敗血症の症状が出たらあっという間です。 しかし、ある日突然敗血症になった、ということではありません。 敗血症になるほど体の状態が乱れていたため、血液中に細菌が侵入したら一気に体中に回る、ということです。 血液中の病原体=犯人、という図式ではなくて、敗血症になるまでの体の状態こそが、カギだと思います。 【院内感染について】 入院中に感染症にかかったら、全て院内感染として病院の責任を問えるわけではありません。 傷口の殺菌をどんなに念入りに行っても、たとえ手術後に無菌室に入れたとしても、病原菌は患者自身の体内にいくらでもいるからです。 MRSAなど、発見当初は注目された耐性菌も、しばらくするとどこにでもいる常在菌になります。 病院に限らず、身の回り、ありとあらゆるところに病原菌はいますが、抵抗力の落ちている人だけが感染して症状を呈するのです。 食道癌の手術後、MRSAに院内感染したとして、裁判を起こした人を結審まで身近に見てきました。 食道癌の手術は成功し、患者さんは今でも生きていらっしゃいます。 患者さんが手術後、病院内でMRSAに感染したのは事実で、それは病院側も認めていました。 しかし、どこにでもいる病原菌にたまたま感染して苦しんだことを、病院の処置が悪かったせいにすることはできません。 その裁判は、患者側の完全敗訴に終わりました。
お礼
ご回答ありがとうございます。 訴えるにしても「医師がした過誤などの決め手」がないため我々も考えあぐねているところです。 父の敗血症後の変化はすざましいものでした。 肺炎が治ってきていると医師に教えていただいた次の日に、朝母が部屋にはいると看護婦がばたばたと計器を運び入れていたそうです。血圧は50前後でもちろん意識もなく、血流の関係から一日に何度も体が大きな痙攣を起こしそのたびに私はナースコールを押しました。 hiyohiyohiyoko様は、敗血症後、失礼ですが現在は普通に生活をされているのでしょうか? 正直に申し上げまして、大変羨ましく思います。 父はあのショック状態のあと、食道付近の弁の働きが正常に戻らなかったため食事もできず、体力も回復せず、頻繁に熱を出し、死に至りました。 あの敗血症させなければと悔しい気持ちでいっぱいです。 院内感染にかかったからといって敗訴するケースについて教えていただいてありがとうございました。 御回答、参考にさせていただきます。
- N_Flow
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>医師は「効く抗生剤がなかったが、肺炎は治りかけていた。 >敗血症はその直後になったので肺炎と同じ菌が原因菌だとしか考え >られない。 >敗血症時は培養しても抗生剤で菌が死んでいたのか、検出されなか >った。」と言いました。 担当医が動揺していたのか、話の内容が矛盾しております。 VRSA(バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌)等に感染して敗血症 に移行したことを認め、更に院内感染であることも告白している ことに等しい発言と言わざるを得ません。 普通は、肺炎と言い張って絶対に敗血症とは言わないのですが、 口を滑らしたのか、良心的で真面目な医師なのかもしれません。 院内感染が原因で敗血症になった可能性が高いように思います。 敗血症は、抗生物質がきかない VRSA(バンコマイシン耐性黄色ブ ドウ球菌)や VRE(バンコマイシン耐性腸球菌)が血管内に進入し て、抗生物質や免疫では対抗できず最強の耐性菌に制圧され、さら にその菌が体中に拡散した状態です。 院内感染対策を徹底している病院は日本ではまだ一握りです。 常に、感染の危険と戦いながら、治療しているのが現状です。 とはいえ、病院には、院内感染対策を徹底して事故が起きないよ うにする義務がありますので責任は免れません。 裁判を起こす場合は、医療事故や医療過誤に詳しい弁護士を見つけ て、相談して下さい。ただ大変な長期戦になります。 裁判では証拠がものを言いますので、カルテや関係者の証言など 証拠保全を図って下さい。 カルテに関しては、病院側が院内感染と自覚している場合、改竄 や「作文」の可能性が高いです。 また関係者の真実の証言を求めるのは難しいかもしれません。 以上参考まで。 大変なストレスにつきお体を大切になさって下さい。
お礼
ご回答ありがとうございます。 私自身は医師を以前はかなり信用していたのですが、3月末にMRSAによる肺炎を患ったときにこれを長い間教えてもらっていなかったこと(医師は母に伝えたといいますが母は聞いていないといいます)や、初期ガンといわれて手術を勧められ、受けたところ転移が6箇所も見つかりレベル4aの中期ガンであることが判明していたにもかかわらずこの事実を父が亡くなるまで告知してもらえなかったこと(父は手術前に全てを告知してもらえるよう医師に伝えていました)など、不審に思う点がたくさんあるため、現在混乱しているような状況です。 ひょっとしたら敗血症が原因で亡くなったために我々を諦めさせるためにガンの進行度を上げたのではないかと改竄したのではないかと頭の隅で思ってしまうほどです。 ご意見を参考にさせていただきます。 本当にありがとうございました。 本日メールで確認をしたところ、N Flowさまからの回答が2つ削除になった旨が届いておりました。 どのような内容の回答だったのか、非常に読みたかったです。 読む前に削除されてしまって本当に申し訳ありません。 ありがとうございました。
- usaghi
- ベストアンサー率66% (34/51)
敗血症で亡くなる人は多いですよ。 肺炎で亡くなるという話は良く聞くけれど、敗血症という話は聞き慣れない、というのもわかります。 患者さんやご家族の側にある程度の専門的知識、あるいはそれを理解するだけのベースがないと敗血症の説明をするのは難しいと思います。 ご遺族の方々にしてみれば、直接の死因としてわかりやすい症状を1つ言ってもらえれば、すっきりするのに、聞き慣れない用語が出てきて、説明されてもよくわからないのは不安でしょうし、いろいろ疑ってしまうのもわかるのですが、実際に数ある医療不信の声の中で 「患者側が理解できない」ことがそのまま「病院側の過失である」ことは非常に稀です。 お父様が亡くなられてから1ヵ月、まだ気持ちの整理もつかないことでしょう。 もし仮に医療ミスがあったとしても、急いで結論を出す必要はありません。落ち着いて、わからないことは調べて、基礎的な知識を身に付けてから客観的に考えてみてください。 親族の方もまだ感情が先にたっている時期だと思いますし、専門知識に裏付けられない言葉に振り回されないようにしないと。 基礎を押さえて心理的にも理解できる状態になったら、関わった医師にきちんと説明してもらいましょう。 初めから医療ミスを疑っている、という姿勢では医師も説明しにくいです。客観的に、わからないところを教えてください、という気持ちで。 それでもやはり納得できなければ、他の客観的立場にある医師に話を聞きましょう。 医療過誤に詳しい弁護士に頼んでも、医学的知識はありませんから、結局は協力してくれる医師を探すことになります。 実際に弁護士のところに疑い例が持ち込まれると、弁護士が協力してくれる医師を探しますが、話を聞いてみると患者側の誤解であることが8割ぐらいあります。 また、過失があっても、全て訴訟になるわけでもありません。 医療過誤といってもレベルはさまざまです。 患者取り違えのような単純ミスなら、病院は全面的に謝罪して即座に解決しますし、 よく報道されているような悪質な事件、例えば実験的手術を強行して殺してしまうような場合、カルテの改ざんから口裏合わせまで徹底しているので、遺族が不審に思う隙さえありません。 ご質問のように、医師の説明にどうも納得がいかない、という不審は非常に増えてきていますが、お話を伺う範囲で少なくとも、病院側は手を尽くしていて、わかるようにできるだけの説明もしようという姿勢を感じます。 何があったのかわからないのだから、理解しようとしなければ。 事実関係がわからずにいろいろ考え、妄想を広げてしまうと、解決できるものも悪い方向に向かってしまいます。
お礼
お返事ありがとうございます。 実は父の死後に数回担当医に話を聞きに行きました。(もちろん喧嘩腰ではないです) 担当医も恐らく話すのは嫌だと思うのですがきちんと時間を取ってもらいましたし、丁寧に話してももらいました。 ただ、今までに何度か疑ってしまうような出来事もあってやはり信用が薄らいでいる、というのが本当のところです。 http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=911714 (実はもう一つスレを立てさせていただきました) その医師によると、その病院ではここ3年ほどの間に20~30件の食道癌の手術をしていて、合併症で亡くなったのは1人だけれど、その方は高齢で原因は他にもあったということです。 また昨年はこのように合併症で亡くなったのが1人だけだったそうで、どうして初期癌といわれた父がこのようになってしまったのか、親族も私も本当にそういった意味では納得がいかないのです。 しかしながらやっぱり医者はプロで私は完全な素人です。 誤解が8割というのは教えて頂いてよかったです。 まずは、ある程度の勉強して知識を付けるところから始めようと思います。 丁寧なお返事、本当にありがとうございました。
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お礼
再度のご回答、ありがとうございます。 大変親切に教えて頂けて、とても感謝しております。 いろんな方々が参加されていることも承知しておりますし、多少趣旨のずれたお返事でも勉強になりますので皆様からお返事を頂いたこと自体には大変感謝しております。 私もありがたいことにまだ少しは頼れる身内がおりますので、こちらの意見なども踏まえた上で、自分がどうするかをこれから考えていきたいと思います。 本当にありがとうございました。