フッ化水素はガラスも溶かす強い酸と聞きましたが…

質問

ということは、フッ化水素は塩酸、硫酸、硝酸よりも強く、
金や白金も溶かせるのですか？

回答No.3

Ichitsubo · ベストアンサー

金や白金を「溶かす」のも、「酸」としての働きではありません。

一般に金属が「酸に溶ける」のは、金属が酸化されて水に溶けやすい物質となるためです。
うすい「酸」には酸性のもとである水素イオンがあり、
この水素イオンの働きで酸化されます。
しかし水素イオンの酸化力はあまり強くなく、銅や銀、金や白金といった金属は水素イオンによって酸化されることがありません。

しかし銅や銀は硝酸には「溶け」ます。
これは硝酸が出す水素イオンではなく、硝酸そのものが酸化させる力(水素イオンの力より強い)を持ち、銅や銀が酸化され、水に溶けやすい物質になるのです。
しかし硝酸を持ってしても金や白金は酸化されません。
そこで硝酸以上の「酸化させる力」をもった王水が使われるのです。

「酸化する力」があり、反応後に水に溶けやすい物質になれば「金属が溶ける」ので、酸でなくともよく、
金はヨウ素液に「溶ける」ことが知られています。
これはヨウ素の酸化力に寄ります。

回答No.4

noname#160321

蛇足で申し訳ありませんが、＃３のお答えの、
>金はヨウ素液に「溶ける」ことが知られています。これはヨウ素の酸化力に寄ります。
の、前半は正しいのですが後半には疑問があります。独立行政法人産業技術総合研究所の研究ではヨウ素のアセトニトリル等の有機溶媒溶液は温度によって金の溶解度が複雑に変化することが明らかになっています。
これはヨウ素(と臭素？)の特徴的な性質で単純に酸化還元では説明出来ません。

回答No.2

w-icp

フッ化水素(弗酸、ＨＦ）はガラスの主成分である珪素（シリカ、Ｓｉ）と反応しますので、試薬のビンはポリ容器に入っています。

金や白金を溶かせるのは王水だけです。

ちなみに毒劇物であり保管には注意が必要です、鍵のかかる場所に保管しましょう。

回答No.1

noname#116453

フッ化水素は強い酸ではありません。
ガラスを溶かすのは、「相性」とでも言いましょうか、酸の強さとは無関係なことです。
金や白金は解かせません。