補足的にお話ししますと、日本の国会には全体的な調整の場がない(議院運営委員会は本会議の日程や議事内容などしか扱わない)ので、各党間の調整の場として非公式な形で設けられているものです。
具体的には、処理する法案の順番(場合によっては継続審議にするか廃案にするかなど、優先順位も)、各委員会の審議日程の調整(閣僚が出席するので重複を避けるため)、通常・臨時国会の会期設定や延長の判断など。特に予算委員会は全閣僚がかかわる重要委員会で、国会でも通常予算案の処理が最優先されますので、この予算委の議事日程と他の委員会の日程がかぶらないように、かつ期限切れで予算や重要法案が成立しない事態を避けるようにするのが与党国対委員長の主要な責任であり、野党側の国対委員長は審議日程を“人質”にしつついかに与党側の譲歩を引き出すか、場合によってはターゲットとなった法案を不成立に追い込むかが腕の見せ所になるわけです。
ちなみに、委員会といっていますが会議で何か決める組織ではなく、国対委員長(と筆頭副委員長や担当の副委員長)が、首相や幹事長らの判断も聞きつつ方針を決定していきます。
お礼
回答ありがとうございます。国対とは国会対策の略だったんですね!