えぇと, この手の質問は実は「どこまでを質問しているのかが分からない」という点で非常に難しかったりします. 例えば, 一般相対性理論だと「質量が存在すると時空がゆがみ, このゆがみを重力として認識する」と説明するわけですが, よく考えると「なぜ質量が存在すると時空がゆがむのか」ということについては何も説明していません. 実際にはほかの力もそうで, 究極的なところについて物理学では何も説明していません.
以下はある意味余談かな:
重力子 (グラビトン) そのものは発見されていませんが, 「存在するだろう」という証拠は見つかっています. 例えば, 中性子星同士の連星系で公転周期が短くなるという現象が知られていますが, これは連星系の持つエネルギーが重力波という形で放出されるためと考えられています. この重力波を媒介するのが重力子です.
あと, #1 では重力を「宇宙の中で最大にして最強の力」としていますが, 逆に重力は「最も弱い力」でもあります (弱いからこそ重力子がなかなか見つからない). この 2つの文言は矛盾しているように感じるかもしれませんが, 電磁気力が引力と斥力の両方で働くのに対し重力は引力としてしか働かないという違いを考慮する必要があります. つまり, 大きな電磁気力を働かせるためには大量の電荷が必要ですが, プラス同士, あるいはマイナス同士の電荷では互いの間に斥力が働いてしまうために分散されてしまいます. 従って結果的に大きな電磁気力を働かせることができません. しかし, 重力は引力としてしか働かないため, 大量の質量を保持することによって大きな重力を働かせることが可能になります. したがって, 重力はミクロでは無視できるのですがマクロでは最も重要な (というか実質唯一の) 力となります.
お礼
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