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ユーロ現金を安く手にいれる方法

ユーロ圏に旅行に行く為、事前にユーロの現金を用意したいです。銀行では所定の手数料がかかりますが、何か安く現金に変える方法はないでしょうか。京葉銀行ではhttp://www.keiyobank.co.jp/tameru/gaikahikidashi/index.html で、3000ユーロ以上の預金があれば、その外貨預金から引き出し無料と言うサービスが年1回受けられます。同じようなサービスが他の金融機関等でも行っていないでしょうか。ご存知の方、よろしくお願い致します。

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  • Umada
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回答No.1

 こんにちは、先般のJGCの件に続いてお会いします。  京葉銀行のサービスは初めて知りましたが、公示仲値+75銭でユーロ現金を手にできるのは現時点で最も有利だと思います。1年間に無料1回+優遇2回という回数制限があるのと、千葉県か近辺に居住していないと使いにくいという難点はありますが、それさえクリアできるなら私も利用してみたいサービスです。  これより有利な方法で決定的なものは思い当たらないのですが、状況によって京葉銀行より有利になり得る方法や、京葉銀行で無料・優遇の枠を使い切った後の次善の方法を以下にいくつか挙げます。なお為替用語について説明が必要でしたら、回答の最後の補足に記しましたのでご覧ください。 (1) 日本円現金からの即時両替  既に調査済みのことと思いますが念のため記しておきます。銀行では三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、ゆうちょ銀行などが有利で、ユーロ現金への両替レートはいずれも公示仲値+4円です。また私営の両替商では公示仲値+3円というところまで見つけています[1-3]。  京葉銀行で外貨預金を経由する方法(公示仲値+75銭)に比べ、レート的には1ユーロあたり2~3円劣りますが、申し上げるまでもなく手間がかからないのがメリットです。 (2) 香港上海銀行  ユーロの外貨預金をしておけばその口座から、現地のATMでユーロ現金を引き出せます[4]。シティバンク銀行などが提供している国際キャッシュカードのサービスに似ていますが、それらは「手数料(*1)を上乗せした換算額が、日本円普通預金口座から引き落とされる」のに対し、香港上海銀行のサービスは「外貨預金口座から直接引き落とされる」点で決定的に異なります。  香港上海銀行で外貨預金をする際のレートですが、1回あたり5000ユーロ以上5万ユーロ未満の取引(Tier 2)なら公示仲値+75銭です[5]。5万ユーロ以上(Tier 3)なら公示仲値+35銭と京葉銀行より有利になります[5]。  近くに支店がなくても利用できること、年間の回数制限もないことなどが利点ですが、口座残高が1千万円以上ないと利用できないのが最大の難点です。また現地ATMでの引き出しなので、厳密に言えば「日本でユーロ現金を準備」の条件は満たさないことになります。 (3) みずほ銀行  ユーロ建ての外貨預金をユーロ現金で出金するには手数料(外貨現金取扱手数料)がかかりますが(*2)、多くの銀行はこの手数料を「1ユーロあたり2円50銭~6円」と設定しています。外貨預金の際に払う為替手数料(1円40銭~50銭)と合わせると結局公示仲値+4円~7円50銭になり、(1)の即時両替と変わらなくなってしまいます。その中でみずほ銀行だけは「1回あたり1,000円」と独自の設定をしていて[6]、まとまった金額を一度に引き出す場合は有利です。  ただしみずほ銀行のユーロTTSは公示仲値+1円50銭で他行と横並びです。これに外貨現金取扱手数料が、他行より割安とは言え加わりますので、京葉銀行の1回目(公示仲値+75銭)や2,3回目(公示仲値+1円50銭)にまだ及びません。京葉銀行で無料1回+優遇2回の枠を使い切った後であれば利用価値が出てきます。 (4) シティバンク銀行  私はこれまで、ユーロ安の際にシティバンク銀行で外貨預金し、渡航の前にユーロ建てトラベラーズチェック(以下TC)で払い出して現地で換金する方法を愛用しておりました。口座を持っていればTC発行手数料(1%)は免除されますし、換金手数料も現地のシティバンクでは無料だったため、公示仲値+1円でユーロ現金を手にできる寸法でした。(シティバンク銀行のユーロTTSは公示仲値+1円)  ところがこの1、2年ほどTC換金を有料化する銀行が相次いでおり、ユーロ建てTCの無手数料換金は非常に難しくなっています。換金手数料の設定は銀行により異なりますが、ヨーロッパでは額面の1~3%といったところです。TCを使う方法の優位性は既に失われたと考えます。 (5) 上記のいずれかと外国為替証拠金取引(FX)とを組み合わせる方法  FXは端的に言えば先物取引の一種で、最終的には反対売買で決済して差益を得ることが目的ですが、反対売買をせずにそのまま外貨を買い付けて取引きを確定することもできます(デリバリー)。為替手数料(に相当するもの)が銀行よりずっと安いため、上手に使えば有利なレートで外貨を調達できます。公示仲値+10~20銭が目安です。  ただしFX業者でユーロを買い付けるといっても、業者がユーロ現金を渡してくれるわけではありません。FX業者内の取引口座にあるユーロの資金を自分の銀行口座(外貨預金口座)に国内外貨送金してもらい、その上で外貨現金取扱手数料を銀行に払って出金する手順を踏む必要があります。そして国内外貨送金手数料(*3)は3千~5千円前後と決して安くなく、また受取り側銀行でも手数料(*4)がかかることがあるので、少額の両替ではこの方法はお勧めしません。メリットが出るのは1万ユーロ以上が目安です。  もし利用されるのであれば、出金法として上述のいずれか(京葉銀行、香港上海銀行、みずほ銀行、シティバンク銀行)と組み合わせるのがよいでしょう。 【試算】 公示仲値が1ユーロ=134円00銭のときに、5,000ユーロを準備するのに必要な日本円の額を以下に比較します。 ・京葉銀行で外貨預金を現金で引き出し 5,000×(134.00+0.75)=673,750円 ・三井住友銀行などで即時両替 5,000×(134.00+4.00)=690,000円 ・金券ショップで即時両替 5,000×(134.00+3.00)=685,000円 ・香港上海銀行で外貨預金し現地ATMで引出し 5,000×(134.00+0.75)=673,750円 ・みずほ銀行で外貨預金経由 5,000×(134.00+1.50)+1,000=678,500円 ・シティバンク銀行でTCを組み現地で換金(*5) 5,000×(134.00+1.00)×1.02=688,500円 参考ページ [1] http://kinken.homepage.jp/change/ 販売・買取とも為替手数料は3円 [2] http://www.ticketzone.jp/gaika/gaika_index.html 公示仲値に対し販売時3円上乗せ 買取時3円40銭差し引きの非対称な設定 [3] http://www.tiketking.co.jp/change/chagetop.php 公示仲値に対し販売時3円上乗せ 買取時4円20銭差し引きの非対称な設定 [4] https://www.hsbc.co.jp/1/2/promotion/22cards?WT.ac=TKY_PWS_Personal_S1_JP_22cards [5] https://www.hsbc.co.jp/1/2/hsbc-premier-jp/investments/multi-currency-deposits/fcy-features-fee [6] http://www.mizuhobank.co.jp/saving/asset/gaika/manabu.html 【補足・為替用語説明】 <銀行間レート> 外国為替市場において文字通り銀行間の取引に用いられるレート。顧客はこのレートでは取引きできず、外貨を売るにしても買うにしても必ずいくらかのマージンを払うことになる。新聞やテレビで「今日の東京外国為替市場、終値は1ドル=90円30銭でした」など報じられているレートは特に断りのない限りこの銀行間レート。なお外国為替市場は全世界で連動しているので、銀行間レートが日本とオーストラリアでかけ離れた値になることはない。 <公示仲値(TTM)> 銀行間レートは常時変動しているので、これを窓口での取引基準に使うと処理が煩雑になる。そこで銀行は銀行間レートに代えて「公示仲値」というものを定め、その日一日の取引の基準レートに使う(一日に数回改定する銀行もある)。公示仲値は各銀行が個別に定めるので多少ばらつくが、その差はあっても1ユーロ当たり数銭程度。 <対顧客電信売レート(TTS)> 外貨現金のやり取りを伴わない(数字上だけの)取引において、銀行が顧客に外貨を売る際のレート。具体的には海外送金や外貨預金、トラベラーズチェック発行で適用される。TTMとTTSの差のことを「為替手数料」と呼ぶ。ユーロの為替手数料は店頭取引では1ユーロ当たり1円~1円50銭だが、インターネットバンキングではこれより安く設定されていることもある。 <外貨現金取扱手数料> 外貨の現金は手許に保有するだけで為替変動リスクや死蔵コストが生じる。また現地(紙幣発行国)との間の輸送料やその際の保険料などもかかる。そこで外貨現金のやり取りを伴う取引には、それを回収するための手数料を上乗せする。この手数料は「外貨現金取扱手数料」などと呼ばれる。現実にはTTSに外貨現金取扱手数料を加算した数字が、最初から「外貨売りレート」として表示されることが多い。 *1 銀行により設定が多少異なるが、手数料は公示仲値に対し4%の上乗せが目安。現在のレートで1ユーロ当たり約5円40銭の上乗せになるので明らかに不利。 *2 外貨現金での引出しに対応していない外貨預金商品も銀行によって存在する。 *3 金額、通貨種、送金先銀行などの条件によっては、国内外貨送金手数料を負担してくれる業者もある。 *4 国内外貨送金の場合、受取り側銀行で被仕向け送金手数料、リフティングチャージなどの手数料がかかることがある。その額は両者合わせて4千円程度。 *5 現地での換金手数料を2%と仮定。

ketual
質問者

お礼

お礼遅れてすいません。前回同様大変参考になりました。どうもありがとうございました。