天皇とは何か。天皇の歴史は1000年以上の歴史があります。日本の天皇の特殊性は、古墳時代・飛鳥時代・奈良時代・平安時代までから見ると、天皇一族は大きな権力を持った豪族から始まります。日本書記の天昭大神の子孫だと。一説では弥生時代の卑弥呼の一族が大和政権を作ったとか。たぶん、嘘だと思います。天皇家は大和政権を作った一族です。天智天皇から始まります。
鎌倉時代・室町時代・戦国時代・安土桃山時代・江戸時代を考えます。源頼朝が征夷大将軍になり幕府を開いても、天皇家は任命した側にあります。つまり、天皇家は争いには巻きこまれなかった。しかも、天皇家は幕府よりも上にあった。室町時代の足利尊氏や江戸時代の徳川家康も天皇から任命された。つまり、武家社会にも天皇家の地位は安定していた。
そして、明治時代・大正時代・昭和時代。薩摩や長州などの明治政府は天皇に倒幕運動を正当化するため、天皇に倒幕令を出させた。つまりは、明治時代の始まりの明治維新は革命ではない。天皇が徳川幕府に任命するカタチから、天皇自身が国政に直接かかわるようになった。明治憲法は天皇大権を認め、陸海軍の総帥権を天皇にした。その結果、第二次世界大戦で軍部の暴走にもなった。
連合軍率いるGHQによって、天皇制の排除がされた。日本の戦争放棄は天皇を残した対価なのである。終戦当時は天皇を万一世の現人神として見ていた。そのため、天皇を残すことが日本の国民の紛争を回避できると考えたからだ。そして、昭和天皇の人間宣言。日本国憲法では、国民主権・基本的人権の尊重・戦争放棄が言われる。そこで、天皇は国民の象徴で、その地位は国民の総意に基づくとある。
そして、平成へ。もはや戦後生まれの人が多くなった時代だ。戦前の人しか天皇があり難いとは思わない。若者にとって天皇などどうでもいい。天皇は国民の象徴でも、日本国民の代表ではない。若者にとって日本の代表は総理大臣である。そして、愛子様誕生と皇室典範の改正問題。そして、皇室に男児が生まれた。
今後の天皇のあり方。日本に皇族はいらない。税金の無駄だ。皇室維持に税金がかかる。そして宮内庁という明治以降、天皇をお世話した省庁はいらなくなり人件費が削減できる。そして、日本を総理率いる内閣で、議員内閣制はいらない。国民が直接、総理を選べる大統領制へ。そして、議会も国民が選ぶ。つまり、国民が国政に責任を持つ時代になる。
お礼
>今後の天皇のあり方 ~のところ。 いいですね~。