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発達障害児への支援(ご褒美)について
- 発達障害児への支援において、ご褒美の効果について検討がありますが、その本質的な意味について疑問が生じています。
- 例えば、朝礼参加を嫌がる子供に対して、ご褒美を与える方法が有効であるとされますが、ご褒美を与えることで「がんばるのも悪くないなぁ」という意欲を引き出せるのか、疑問があります。
- 前者のやり方では、目的は朝礼参加であり、ご褒美は目指すべき行動に対する評価となります。一方、後者のやり方では、ご褒美が目的となり、朝礼参加はご褒美を獲得する手段となるため、本末転倒ではないかと懸念しています。
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はじめまして。 養護学校の教員をしています。 個人的には、 最終的にごほうびが「なくてもやろうとする」状態にもっていく ことを考えていなくてはならないのかな、と思っています。 いわゆる、本人の「やらなくちゃ」とか「やるのが当然」という 内的な自律意識を育てていく前段階として、 「これがあるから、やりたい」 「これがあるなら、やってもいい」 という、活動意欲を上げるためのものです。 活動初期には、ごほうびは「意欲増進」のために用いることが 多いでしょうし、ある程度、目標行動が定着してくれば、称賛の 代償として、ごほうびを与えることが増えるでしょう。 個人的には、ごほうび < 称賛 を大事にしていきたいと思って いるので、ごほうびを与えなくては動かないような行動は目標に しないことが多いです。 (逆に、できたことに対して「思わぬごほうび」を与えることで、 次回の意欲をもたせるようなことは、普段からしています) >朝礼に出ることが正解なのではなく、出れたらすごいけど、 >出れないからといって悪いわけじゃないと考えています。 確かに、そうですよね。 そこは考え方のベースの違いが現れるポイントの一つになりますね。 従来の集団維持の考え方で言えば、「出るのが当然」なのです。 なので、小学校の先生方の考え方からすれば「出なくてはならない」 という意識が表れてきます。 >なんだかうまく説明できないのですが、後者のやり方だと、ご褒美と >言っておきながら、本当だったらかけなくてもいい負担を息子に >かけてしまうような気がして・・・ おっしゃることは、よく分かります。 そういう状況のお子さんは、たくさんいらっしゃいますし、 無理しすぎて(親御さんの説明では)バクハツしたお子さんが、 通常学校から養護学校に転校するケースもあります。 ただ、 「かけなくてもいい負担」かどうかは、将来の自立した姿を、どこに 見ているかにもよるかと思います。 一般就労するのであれば、かなりの部分で「かけなくてもいい負担」に 近いものを乗り越えていく必要があるのではないかと。 (お住まいの地域の状況にもよりますが…) 今はそれだけの耐性が整っていないという状態なのか、耐性はあると 思われるが負担は増やしたくないという状態なのかにもよりますが、 「今年はここまでねらいましょう」 という、目標を学校側とお互いに確認することで、安心できる部分も 増えるかもしれませんね。 負担が多くなりすぎて、失敗させたくないという親の心理と、 適度に負荷をかけることで、成長を促したいという教員の心理。 どちらも、お子さんにとっては大事なのでしょう。 アクセルとブレーキは、どちらも必要です。 話し合いができる関係であれば、お互いの立場と思いを率直に伝えて いくと良いと思います。 何かの参考になれば幸いです。
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- usaginomimi2005
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私も、どっちでもいいと思います。 結果的に、お子さんのプラスになればいいことです。 うちの息子はADHDですが、ご褒美というよりは 褒められることが大好きで、そのことによって 今まで、周りが見逃していた 彼のいいところを引き出すことが、出来たように思います。 ほめるが、目に見えるシールの形になるだけだと思うので シールもOKな気がします。
- Leo_5
- ベストアンサー率34% (11/32)
小学2年の長男が自閉症で、地域の小学校の支援学級に通っています。 >「がんばったからもらえるもの」なのか「ご褒美がもらえるからがんばるのか」どちらなのかわからなくなりました。 どちらもアリでいいと思います。 ちょっと極端な例かもしれませんが、これを将来の就労で考えてみると、「働いたからもらえる給料」という考え方もあるでしょうし、「給料をもらうために働く」という考え方もあると思います。 質問文にある「ご褒美」ですが、具体的に何か決まっているのでしょうか? もし決まっていないのなら、その都度いきなり物を与えたりするのではなく、どなたかも書かれていましたが、ポイントシール制にして、朝礼参加1回につきシール1枚を渡し、そのシールが10枚、あるいは20枚たまると「自分の好きな事をできる」というようなシステムにするといいと思います。(この「好きな事をできる」の内容も、事前に自分で決めさせてあげた方がモチベーションは高いです) このやり方だと学校だけではなく、家庭でも応用できます。 質問者様とは状況が違いますが、我が家ではお小遣いをあげていないので、以前はお手伝い(カーテンの開け閉めとか)1回につきシール1枚、50枚たまったら欲しいオモチャを買ってあげるというようにしていました。はじめはシール欲しさに一生懸命「カーテンの開け閉め」をしていましたが、今ではシールがなくても、自主的にいろんなお手伝いしてくれるようになりました。 あとちょっと話が逸れますが・・・ 「朝礼」の件はほんの一例にすぎないと思いますが、そもそも息子さんの「朝礼が苦手」な理由は何でしょうか?人込みが苦手なのか、スピーカーからの音が苦手なのか、朝礼で人の話を聞くことが苦手なのか。苦手とするその理由によって、対応の仕方も異なると思います。 「できない」より「できる」方がもちろん良いとは思いますが、息子さんがもし身体的苦痛を伴う事が原因で「朝礼が苦手」というのであるならば、ご褒美を目的に無理をさせて「朝礼に参加」させるのもかわいそうだと思いました。(長文、失礼しました)
- kyo-mogu
- ベストアンサー率22% (3398/15358)
最初はがんばってご褒美。そのご褒美が欲しくてご褒美のためにがんばります。これはどの子供も同じですし、大人も同じだと思います。 学校ではシールをもらえたりしているようです。 そのシールが気に入らないとしないこともあります。物を使う場合はときどきそういったことが起きますね。 行動的な褒美も良いのですが。通級教室でトランポリンとか遊ぶものがあり、それで遊んでも良いよとなっていることもあります。 一番の褒美は褒めることなんでしょうね。 自分に自信がつくまでは、様々なご褒美を与えても良いかもしれません。後、どこまで出来たかとシールなどを使って到達していっていると見せることも大切なようですよ。 アスペルガーの男の子を持つ親より
自閉症児の母です。 意味的にはどちらでも良いと思います。 一番重要なのは、“参加する”という事を体験させる事です。慣れるまでは、時間もかかると思いますが、それまでの、無理やりな動機付けですよね。 私もご褒美作戦使った事があります。耳鼻科通いをかなり嫌がっていたので、“終わったら買い物”を約束しました。最初の頃は、それでも嫌と、かなり反撃をくらいました。が、1年位したら、特に嫌がる様子もなく、2年たった今、買い物無でも大丈夫になりました。 私はどうしても通わせたい、と思っていたので、長期戦で乗り越えましたが、やはり子供には、かなりストレスを与えたと思います。 学校側としては、どうしても参加させたい様ですね。ただ、raku1977さんとしては、無理なら参加しなくてもって感じなんですよね。 そのあたりの気持ちのギャップが、今回の疑問という形になったのだと思います。 もう一度、学校側と話し合ってみてはどうですか? 子供の事を一番理解できているのはお母さんなんですから・・・
- noarin
- ベストアンサー率23% (175/753)
特別支援学校高等部に通う息子がいます。 >「がんばったからもらえるもの」なのか >「ご褒美がもらえるからがんばるのか」 個人的考えになりますが、両方だと思います。 で、ご褒美は一つのことに対して、一つではなく、 たくさん実行したことでもらえるもの、にしては どうでしょうか。ポイントシール制です。そして、 そのご褒美は本人にだけ、ではなく、家族全員が 恩恵をもらえるものにしてみてはどうでしょうか。 みんなで外食する、ちょっといいケーキをおやつにする。 頑張った事が、自分だけでなく、みんなにもお裾分けできる。 それによって感謝される、また頑張る意欲に繋がる。 ご褒美はで「出来たらもらえるもの」だと思います。 一人だけ何かもらえるのではなく、家族や友だちも いっしょに楽しい時間を過ごせるものになる(ご褒美は 物だけじゃないですよね。出かけるとかもあります) 感謝されるというのが付け加えられると、より一層 良い方向に働くと思います。