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バイアスタイヤとラジアルタイヤの違いと開発背景
- バイアスタイヤとラジアルタイヤはカーカスの向きが異なりますが、その違いについてはよくわかりません。バイアスタイヤは安いですが、日常使用では遜色ない性能です。
- レース使用においてもバイアスタイヤとラジアルタイヤの違いはあるのでしょうか。ラジアルタイヤが開発された背景にはどのような必要性があったのでしょうか。
- バイアスタイヤが悪いタイヤではなく、乗り心地が良いとも聞きますが、具体的な理由がわかりません。バイアスタイヤとラジアルタイヤについて詳しい方、教えてください。
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バイアスという言葉は、タイヤだけに使われる言葉ではなく、裁縫でも使います。 布は縦糸と横糸を編み合わせてますが、糸の方向に引っ張っても布は伸びませんが、糸に対して45度に引っ張ると伸びます。 これもバイアスといいます。 バイアスタイヤの乗り心地がいいというのは、この性質によって小石などを踏んでもタイヤが包み込むように変形するためです。 なので、未舗装路が多かった時代はバイアスタイヤの方が都合よかったのですが、 道路の舗装化が進み、高速化してくるにしたがい耐久性の問題が出てきました。 ゴムは変形を繰り返すと発熱しますから、柔らかい=発熱しやすい=減りやすい、となってきます。 そこで、トレッド面の剛性が高く、変形しにくいラジアルタイヤの登場となるのですが、 バイクの場合は四輪の殆どがラジアルタイヤになってもバイアスのままでした。 それは、ラジアルタイヤはトレッド面とサイドウォールの剛性が大きく違うため、四輪と違い曲がる時に車体(タイヤ)を大きく傾けるバイクでは都合が悪かったのです。 そこで、リムのワイド化、タイヤを扁平化して横剛性を上げたラジアルタイヤが使われるようになりました。 今回、ラジアル指定からバイアスにしたとのことですが、 バイアスであっても高速化への対応がなされていましたので、近年のスポーツタイヤであればラジアルに近い特性になってます。 少なくとも、同サイズのあるタイヤなら。 昔のフロント19インチのバイアスタイヤであれば、ラジアルと大きく違うのは見ただけでも判ると思いますが、 140/70-17と140/70R17であれば、びみょ~・・・な感じではあります。 89年式のCBR250R(バイアスタイヤ)と90年式のCBR250RR(ラジアルタイヤ)で劇的に違うかといわれれば、よくわからないですし。 それでも、比べてみれば違いはあると思うのですが、その違いが僅かで、 耐久性も価格差を補うほどではないのであれば、好きなほうを選べばいいのかな、とは思います。 私としては、いろんなタイヤを試した結果、ノーマルサイズが一番良かったなんてこともあったので、指定タイヤにはそれなりに意味があると思っているのですが。
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- migsis
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ごく一部だけの回答です。 ラジアルタイヤの方が前回答者の方がおっしゃるように高性能ですが、なにかにつけコストがかかるのです。タイヤ自身だけではなく、グリップがいいだけにフレームの剛性もあげなければならず、車両価格にも響いてきます。そこで、バイアスタイヤが残る余地が生まれます。二輪車で今一番人気のビックスクーターは、大型免許が必用な車種を除いて全部バイアスですよね。実用車には安く上がるバイアスがぴったりでしょう。 自分がスカイウェイヴ650を購入したとき、世界初スクーターにラジアルタイヤ装着となっていて、逆にがっくりきましたよ。タイヤがべらぼうに高いことが予想できたので。なんとかバイアスで作れなかったものでしょうかね。排気量が大きくてもスクーターですから。
お礼
カイウェイヴ650がラジアルだとは、知りませんでした。 高そうですね。 教えていただきありがとうございます。
- kametaru
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タイヤとしての絶対性能はラジアルが圧倒的に優れていますが、「そこまでのグリップ力は必要ない」「乗り心地やコストを重視したい」という声を中心に、バイアスもまだまだ使われています。 >別に日常の使用では使用感はわかりません。 ラジアルとバイアスの使用感に違い分からない技量ならばバイアスで十分と思われます。 >どこを改善したくてラジアルはでてきたのでしょう。 ラジアル構造タイヤは耐摩耗性、操縦安定性、高速耐久性、制動力などに優れ、発熱やころがり抵抗が小さいため燃費が節約できるといった特徴をもっています。
お礼
かなり詳しい解説! 感謝いたします。ここまで、開発の背景まで踏み込んで教えてくださったのは、あなた様が初めてです。 すばらしい解答に感謝。