No1です。No2さんのコメントで自分が蒸留の意味を寝ぼけてうっかりしていることに気付きました。(No1の説明は蒸留されるもとの液の話でした。こちらはAは減って行きます。No2さん御指摘のとおりそれは問題の主旨ではないですね。)
モル分率0.1のところで蒸発させると液相線とぶつかった温度で沸騰で、この温度で水平線を引いて(たぶん図でdを通ります)気相線とぶつかったところの蒸気が出ます。これをコンデンサーで冷やして液にすると図で大体0.35の組成の液が蒸留された液体として出てきます。この溜分をもう一度蒸留にかけたら液相線とずっと低い温度でぶつかり沸騰して水平線を引いて気相と交わったところでの組成の蒸気が出てきます。これを冷やせば新しい組成のものが取れます。しかしこの繰り返しではCよりもモル分率が上がることはありません。
液と蒸気の相の存在比につきましてはNo2さんの御指摘の梃子の原理ででます。