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米 雇用統計について
米雇用統計について質問します。失業保険の受給者(7月11日終了週の受給総数は8万8000人減の622万5000人。アナリストは632万人と予想していた。4週間移動平均ベースの申請件数は前週の58万5000件から56万6000件に減少した。減少は4週連続)という記事を見ました。失業保険の受給者が減っているということは、GMやクライスラーの破綻の影響は終わって、これから雇用統計に影響はないということなのでしょうか?それともGMやクライスラーの破綻による失業者が、数字として雇用統計に現れるのは、これからなのでしょうか?経済指標にあまり詳しくないので、教えていただけないでしょうか?
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>GMやクライスラーの破綻による失業者が、数字として雇用統計に現れるのは、これからなのでしょうか? 直接的なGMやクライスラーの失業者は今年の1月~3月に集中的に発生しております。一通りのリストラをしてから破綻にいたったのですね。 これからのGMやクライスラーの経営状態によっては新たな失業者が発生するかもしれませんが、今のところはそんなことはないというのが答えです。 ・アメリカの雇用状況 おそらく貴方はこのことが一番知りたいのだと思います。しかしこれからのアメリカの雇用状況は誰も見通しがつかないというのが答えとなります。実際日本の証券会社もこの件に関してレポートを出していますが… http://www.shinko-ri.co.jp/dynmc/gcnt.php/DL0000004008/01/02/090703_us_koyo.pdf 新光証券はやや未来に暗雲が残るというレポート内容 http://www.okasan.co.jp/commodity/stocks/pdf/usnews090703.pdf 岡三証券はアメリカの経済対策が利いてこれから雇用は改善に向かうとしています。 つまりまだ意見真っ二つというわけですね。 まあ、自分の認識も書いていきます。 ・米国新規失業保険申請件数 確かに減っていますね。まあ、失業者の下げ止まりは起こりつつあるという認識でよさそう? http://rich-ojisan.com/sihyou31.html しかしこのwikipediaの記事を見ると…なんだか不安になってきますね http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%87%E7%94%A8%E4%BF%9D%E9%99%BA#.E8.AB.B8.E5.A4.96.E5.9B.BD.E3.81.A8.E3.81.AE.E6.AF.94.E8.BC.83.EF.BC.88.E5.A4.B1.E6.A5.AD.E6.89.8B.E5.BD.93.E3.82.92.E5.8F.97.E7.B5.A6.E3.81.A7.E3.81.8D.E3.81.AA.E3.81.84.E5.A4.B1.E6.A5.AD.E8.80.85.E3.81.AE.E5.89.B2.E5.90.88.EF.BC.89 ・失業率 上とはまったく真逆の結果。失業率は下げ止まっていないのです。(しかも6月はblooombergの予想よりも悪化した結果になっています)日経の記事によると景気対策の恩恵を受けたはずの建設や小売にも減少幅が拡大したとのことで…。アメリカの景気対策の成果にやや暗雲か? http://www.nikkei.co.jp/keiki/uskoyou/ http://www.foreland.co.jp/market/data/usd-data03.html ・ISM製造業景況指数 http://www.foreland.co.jp/market/data/usd-data01.html これを見るかぎり生産の現場では景気の下げ止まりが起こっていると考えられます、。しかし…消費者物価指数(CPI)が下げていることから供給過剰がこれから問題になり、新たな生産調整に追い込まれる可能性も十分あります。 ※CPI http://www.foreland.co.jp/market/data/usd-data06.html あとは新光証券のPDFがかなり参考になりますね…週平均労働時間・労働者賃金などが今年に入ってから順調に減少していってますね…。 以上から私の認識をまとめます。※別に答えではありません。私の答えを参考にして投資して失敗したとか言われても責任はとれません(笑 おそらく短期的には雇用状況はよくなると思われます。理由は失業保険申請件数が減っていること、および一時期に比べたら失業率の伸びも小さくなっていることが理由です。しかし長期的には不透明感が強いです。理由はアメリカの個人消費が伸びる状況にはないから。失業率の伸び・労働者に対する賃金が減っている・サブプライムローンの返済のためとても物を買う=個人消費を増やす状況にないetc… アメリカのここ数年の発展は個人消費の急増によるものでした。それに対して重しがついているということはアメリカの景気回復にかなりのハンディがつくことを意味します。 景気回復しないということは雇用にも影響がでますね。結局景気回復しなければ雇用も回復するわけがないんですよ。 以上何かの参考になれば幸いです。
お礼
すごい!回答のレベルが高すぎます!!実は某雑誌の証券アナリスト達が、8月に大きな株価の調整があるとコメントしていました。6月の雇用統計で一時的に調整がありましたが、その後アメリカの決算発表等で株価上昇...話が違う、私としては7月の雇用統計でさらに(GMクライスラーの影響)悪い数字が出ると思って、それに準備するつもりでしが、その考えに自信が持てなくなってこの質問をしました。このような解りやすくて親切な回答をしていただきありがとうございます!後は自己責任で対応したいと思います。