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遺伝的浮動によってヘテロ接合体はどうなりますか?
創始者効果においてはヘテロ接合体は減るということは知っていますが、 遺伝的浮動で、ヘテロ接合体の頻度が増える例はどのようなものがあるのでしょうか? 不勉強で申し訳ないのですが、よろしくお願いします。
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>創始者効果においてはヘテロ接合体は減るということは知っていますが、 そんな一般論ってあるの? 違うと思うけどな。 創始者効果というのは創始者群の遺伝子プールでの遺伝子頻度が、子孫の遺伝子頻度に反映されるということで、へテロ接合体が減るというのは創始者の遺伝子プールで特定のアレルの頻度が上がるまたは下がるというだけでしょう。創始者の選ばれ方によってはヘテロ接合体の頻度が上がる場合だって考えられます。 >遺伝的浮動で、ヘテロ接合体の頻度が増える例はどのようなものがあるのでしょうか? 遺伝子浮動はrandom genetic driftというくらいで、自然選択などにかかわりなく偶然に遺伝子頻度が変わることです。たとえばある遺伝子座にAとaのアリルがあったとして、Aが大部分を占める遺伝子プールであればAAのホモ接合体の頻度は高くaaのホモ接合体の頻度は低いです。しかし、遺伝子浮動によってAの頻度が下がりaの頻度が上がれば、AAのホモ接合体の頻度は下がり、Aaのへテロ接合体やaaホモ接合体の頻度は高くなります。 へテロ接合体の頻度とかホモ接合体の頻度があがったりさがったいするという考え方より、遺伝子プールの中でアレルの頻度が変わると考えるべきです。へテロ接合体やホモ接合体の頻度は、そのアレル頻度に応じて必然的に変わるものであって、二次的なものです。創始者効果と遺伝的浮を同列にした質問と見受けられますが、両者はイコールではないですよ。
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非常に勉強になりました!ありがとうございます。