在宅看護の教員をしています。
居住形態はお父様は独居で、質問者様の家族が近所にお住まいといったかんじでしょうか?そういった場合、同居にすると移動時間の分を他に回すといったこともできますね。
実際にお父様にお会いしたわけではないので、正確なお答えは難しいのですが、人工呼吸器が付いている状態でなければ、ずっと誰かが継続してみて(監視して)いなければいけない状態とは言えません。
もちろんずっと誰かがそばにいるほうがよいとは思うのですが、痰が絡んで詰まってしまうと窒息してしまうため、そうならないように、ときどき吸引をしてもらえばよい状態だと思いますので、一般的には1時間程度は間隔があいても大丈夫なのかなという感じです。(リスクはありますが、きちんと訪問看護師の呼吸ケアを受けていれば、詰まるほどの痰がいつも出てくるわけではありませんし、そういう状態になったら再入院を考えると思います。)
奥さんが吸引をして、1時間後に鍵をもった訪問看護師が来て1時間の訪問看護の最初と最後に吸引を行えば、その後の1時間に奥さんが来られるまで、3時間はご家族が吸引をしなくて済む時間が作れます。
要介護5なので、自費で追加する分なども加えれば、余裕のあるケアプランも可能だと思います。
また介護の負担が重い場合や、旅行などで出かける場合には、ショートステイといって、近くの施設に数日間お父様を預かっていただくことも可能です。担当のケアマネージャーとよく相談されると良いと思います。
あまり在宅療養のことを知らない病院の医師・看護師は理想を述べることが多いですが、退院調整部門の看護師やソーシャルワーカー、地域のケアマネや訪問看護師は、あなたの家庭の状況を踏まえて考えてくれると思います。
私自身は、家族の方それぞれの生活や人生の希望をうかがうようにしていました。介護のための人生ではないし、介護者の方の人生を充実させることも介護を受ける方の人生の充実につながると考えるからです。
人手やお金のことなどもありますから、もちろんすべての希望がかなうことは現実には厳しく、その希望の中から調整していくことになると思います。希望は思っているだけでは、わかりませんから、ぜひお話になると良いと思います。
お礼
大変、丁寧なご回答本当に有難うございました。 また、お礼を申し上げるのが遅くなりまして本当にすみませんでした。 実は一昨年(平成22年)1月5日に父は他界しました。 こんなにもご丁寧に回答して頂いて本当に感謝します。 皆様から頂きました励ましのお言葉は決して忘れません。 本当に有難う御座いました。