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ウィルス疾患の心肺蘇生について
ウィルス疾患の患者が心肺停止に陥った時と 外傷性患者が心肺停止に陥った時を比べて、 どちらが蘇生率が高いのでしょうか? 条件として、お互い心肺停止が起きてから五分以内に ERに搬送されたとして。ちにみにそのウィルスはすでに特定済み。 詳細条件は無いので、平均値でも予想値でも結構です。 専門家の方のみの意見、お願いいたします。
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- d-Moll
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「ウィルス性疾患」と「外傷」患者の蘇生率を、単純に比較することはできません。それぞれ、どこの臓器の感染あるいは損傷で、最終的に心停止に至った原因が何かによって状況はまるで異なります。 まず、ウィルス性疾患で『突然』心肺停止を起す病態は限られてきます。代表的なものはウィルス性の心筋炎です。この病態での心肺停止でしたら、PCPS(経皮的心配補助装置)を導入するなどして蘇生の可能性は出てきます。しかし、他の多くのウィルス感染では、『突然』ではなく、病状の進行とともに、脳が不可逆的なダメージを受けたり(ウィルス性脳炎)、多臓器不全の結末として死に至ります。こういった心肺停止では蘇生する可能性はほとんどありません。 一方、外傷の場合ですが、こちらも心停止に至った原因が何なのかで蘇生率は変わってきます。というより、蘇生できる損傷形態が限られているというべきでしょう。その条件とは、 1)心停止に陥った原因をすみやかに解除できる 2)脳や心臓、大血管などの致命的な損傷がない この2つを満たすことです。緊張性気胸、心タンポナーデなどの限られた損傷形態でしたら蘇生可能ですが、それ以外の多くの外傷による心肺停止(大量出血や長時間の低酸素脳症など)の蘇生は困難です。
- okoto
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条件がありませんので、答えが出ないと思います。 心肺停止状態で蘇生を行ったとしても、心肺停止に陥った原因を取り除かなければ、心肺停止状態から一時的に心臓を動かせたとしてもうまく戻らないです。 そういった点からすると、 心肺停止前後でウイルスを速やかに駆逐することと、外傷の止血を行うこと(衝撃などの物理的エネルギーは取り除けませんが)と、どちらが速やかにできるかを考えると、おおむねの予想ができますし、一方で、同列に議論することがムリというのも理解できると思います。
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回答ありがとうございます。 大変ためになりました。
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回答ありがとうございます。 大変わかり易く丁寧な回答、感謝いたします。 本当にありがとうございました。