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本当に強権独裁国家なのですか

西側の前評判では、イラクは独裁者が統治する強権圧制国家で自由も人権も無いというのが一般的でした。しかし映像を見る限り、疑問に思えるようになりました。 多数のイラク兵が米軍に対し投降していましたが、もし強権国家なら後方から督戦隊が銃を構えていて、逃げたり投降しようものなら射殺されると思います。無謀な突撃となっても、後ろから撃たれることを考えて簡単には投降できないでしょう。そもそも旧日本軍のような「戦陣訓」に類するようなものもなさそうです。 捕虜がテレビカメラを向けられてもあまり気にしているようにも見えません。もし当局が米国のテレビを見ることを考えれば、家族に類が及ぶことを恐れて顔を隠すでしょう。 報道規制もあまり厳格ではなさそうです。北朝鮮なら平時であっても自由に撮影などさせないと思います。 そう言えば、イラクからの亡命者の話しもあまり多くは聞きません。地理的な距離もあるのでしょうが、もっと逃げ出してきても良いように思います。 以前の報道などをみても、インターネットが使用できるとか、ラジオの視聴が比較的自由だとか、どこか強権国家というには趣が異なります。どうも北朝鮮の金政権とかアフガンのタリバン政権とはかなり違うように見えますが、本当のところ実態はどうなのでしょうか。米国が言うほどには見えませんが。

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  • been
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回答No.2

イラクに限らず中東諸国の政治体制は、王制や首長制など根本的に民意を基礎としない体制や、共和制を名乗っているものでも実質的な選択肢のない国ばかりです。しかし、これは必ずしも「悪」を意味するものではなく、それぞれの国の歴史や政治情勢からやむを得ない面もあります。 さて、イラクの現政権ですが、いろいろな側面から見て狂犬独裁国家であることは確かです。おっと、強権独裁、でした。 第一に、現政権はイスラム教では異端とされたこともある少数派のアラウィ派で固められており、イラク人口の60%以上を占めるイスラム教シーア派の国民は政治的発言権を奪われ、存在することを許されているという状態です。 第二に、フセイン大統領は軍事クーデターで政権を掌握し、政敵を抹殺してイエスマンで固めた指導部を形成し、軍を権力基盤としてこれを維持しています。 第三に、イラクの現体制は実質的な一党独裁であり、イラク国民には、フセイン一族とその取巻きが要職を押えるバース党とその機能の一部を補完する職能政党以外に政治的選択肢が与えられていません。 質問にある末端の国民や兵士の言動は取るに足らない些細な現象であり、上記のような磐石の支配構造を見れば、政権の本質は明らかでしょう。また、イラクには豊富な石油資源があるので、北朝鮮のような貧乏国とは異なり、国民にアメを与える余力もあるのです。

  • cse_ri2
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回答No.1

>多数のイラク兵が米軍に対し投降していましたが、もし >強権国家なら後方から督戦隊が銃を構えていて、逃げた >り投降しようものなら射殺されると思います。 実際のところ、フセインはムチとアメをうまく使い分けて いるようです。 北朝鮮と違い、石油があるからこそできるわけですね。 国民に対しては絶対服従を要求し、クルド民族や南部の シーア派に対しては化学兵器を使うなど強圧政治を敷いて いますが、自分の味方となる軍隊にはふんだんにアメも ばらまいていたようです。 詳しくは、参考URLを。 報道については、計算づくでやっています。 イラクにとっては、世界各国の反戦活動だけが頼りなのです。 彼らを勇気づけるには、報道管制を敷くよりも積極的に 被害現場を公開した方が有利でしょう。 たしかに北朝鮮とは少し違います。 元々フセインの所属するバース党は、民族色が強いのです が、どちらかというと世俗的な感じです。 北朝鮮やタリバンのように、思想や宗教で思想統制をする 政権とは少し異なります。

参考URL:
http://www.sankei.co.jp/databox/iraq/column/hussein/hussein2_1.htm

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