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ベーゼン 拡張鍵盤の疑問
アンドラーシュ・シフのベーゼンドルファーを見て疑問をもちました。 拡張鍵盤は間違わないように黒くなっています。 以前のモデルは蓋が付けられていたとか。 この鍵盤を直接触ることはないと思いますが,なぜ,鍵盤があるのかが疑問です。 響きを得るためにピアノ線だけ張っておいて鍵盤はなくてもいいように思いますが, 何かの理由で鍵盤が必要なのでしょうか。
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こんにちは。 またまた難題ですね(笑) 今回のご質問は いくら私の無い知恵を絞っても 正解!という自信がなかったので 調律師さんにお話を伺ってみました。 理由は 1)ブゾーニがバッハの編曲をする際 低音部が足りずベーゼンに相談して 低音部を拡張して製造してもらったのがきっかけ。 現在ほとんど拡張鍵盤を使う事はないが ごくごく稀にブゾーニ編曲のバッハを弾く時使う事があるので ベーゼン以外スタインウェイですらない音域なので 鍵盤もきちんとあって音が出る状態にしてある…というのが第一の理由。(但し調律師さんも聴いた事がないそうです) 2)弦だけを張って鍵盤がない状態というのは ピアノの構造上無理があるらしく 仮に音響効果を得るためだけであっても 鍵盤は必要らしいです。鍵盤がないと(多分ですが 鍵盤だけでなく 鍵盤に付随する諸々の部分)解放弦の状態になってしまい音が響き過ぎてしまう。(又々多分ですが ペダルを踏んだままの状態のような)又 それを防ぐために弦を押さえてしまうと音が響かない。 使わない音域であっても ピアノ本来の構造にしなくてはいけないらしく ピアニストも慣れない人は拡張鍵盤があるために ベーゼンは弾き難いと言うらしいですが ベーゼン独自の音響効果・音質・音色は この拡張鍵盤から得られるので こういう状態のまま使用されているという事です。 余談① この拡張鍵盤による ベーゼンの低音~中音域は素晴らしい音らしいですが 元々ベーゼンの高音域は弱く ましてこの拡張鍵盤による低音域の音質だと 高音域が負けてしまうような部分もある…とおっしゃっていました。 余談② この拡張鍵盤の音は かなり変わった感じの音らしいです。この世のものとも言えないような感じ?…スタインウェイにさえない音域ですから当然でしょうけど(笑) もっと具体的に弦と鍵盤の関係をご説明できれば良いのですが 何分電話での話ですので 実際目で見て納得した事ではないのが残念です。 今度調律師さんが来るのは 来週の火曜日なので(何もここまで詳しく言わなくても?^^;)その時 実際のピアノで説明して頂くつもりですので 又何かの機会(何の機会?)に詳しくご説明できれば良いな…と思っています。 全然ご参考にならぬ回答で申し訳ないのですが ご参考まで??? (^^;
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- kiyusama
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20世紀初頭の曲には、通常の88鍵より低い音が書かれていることがあって、それを再現するためにつくられました。 イタリアの作曲家&ピアニストのブゾーニがJ.S.バッハのオルガン曲を 編曲するに当たって、オルガンにはあってピアノにはなかった16フィートの 「C」の音を使って書いた為というのが有名ですね。 他には、バルトーク、ラヴェルの曲にも88健より低い音の曲があります。 それらの曲を演奏する為、必要な訳です。 実際にはほとんど演奏されていない!というのが現状ですが・・・・ 余談ですが、88健のピアノが出来るまでというのは、まず、ピアノの 鍵盤が多くなるにしたがって作曲家が最高音、最低音を使った曲を作って いました。 ベーゼンの場合は、どうやら逆のようですね。
お礼
なるほどオルガン曲ですか。 バルトークやラヴェルに88鍵では弾けない曲があるのは知りませんでした。 ピアノ曲は88鍵で弾けるように作られているものだと思っていました。 88鍵では弾けない曲があるとは考えもしませんでした。 ありがとうございました。
お礼
調律師さんに問い合わせていただき恐縮です。ありがとうございます。 ブゾーニからの相談でベーゼンが動き,実現させてしまったのがすごいです。 単純に共鳴を目的としているものかと思っていました。それなら弦の数を増やすだけで いいのでは?と思っていましたが,構造上,私が思っているよりも複雑そうですね。 余談(1)については,ベーゼンに限らず,「低音が鳴り過ぎ!」と気になることが多いです。 フルコンでは,そうなってしまうのかな?といつも思います。