エレクトーン経験者からの回答。
>パイプオルガンやチェンバロ、電子オルガン等には鍵盤が多数ついていますが、何のためでしょうか
パイプオルガンやチェンバロは弾いたこと(触ったこと)無いので分かりません。
エレクトーンやハモンドオルガンは右手用、左手用、足(ペダル)用となっています。
主に手は右手の方が高い音程を(右側にあるので)担当し、左手は低い音程(左側なので)を担当する為、両手が演奏中に重なったりしない様、段差を付けて配置してます。ハモンドは両方同じ範囲の鍵盤ですがエレクトーンは右手(上鍵盤)と左(下鍵盤)は1オクターブずれて配置されていると思います。
各音程を右と左の分担で弾くことの他にもう一つ重要な役割はそれぞれの手で弾く音色が違うことが殆どな為です。
バンドでもバッキングをギターでやってメロディーをボーカルやSAXなどのソロパートが行います。
POP系の演奏を主とするエレクトーンでは左手でバッキングをして右手でメロディーを演奏します。
よって同じ音色じゃ変でしょ??
なので鍵盤がそれぞれの音色(役割)担当となっています。
>ピアノが1段しかないのも気になります。
生ピアノはその構造上無理だからって言うのが大体の理由ですが、その他『88鍵盤でも充分』だからです。
基本的に減衰系音色であるピアノはダンパー踏んで音を延ばしても、オルガン音色の様に押してる間ずっと音が鳴る訳ではありません。よって打鍵タイミングが少しでもずれれば問題ないので必要ないと感じてます。(弾いた感想ね)
オルガン奏法でカウンターメロディーをとってバッキングをしているところに右手で同じ音域にメロディーなどは乗せられません。(既に押さえっぱなしにしている鍵盤を弾けませんから)
>スイッチで切り替えられる現代の電子オルガンが2段鍵盤を採用している理由もよくわからないのです
上記で説明の通りですが、仮にスイッチで弾いている途中に切り替えたらどうなります?バッキング中で延ばし地得る音色が途中で変わってしまいますよね??
それを避ける為です。
さらに上・下共に同じ音色であったとしても別々にする構造が取れるのならその方が直感的に分かりやすいので便利と思いませんか?
##PCのキーボードと同じ文字種類を携帯電話のキーで入力できますが、PCの方が全然入力楽ですよね?
>2段・3段ある鍵盤は何のため
「結論として、ユーザの要望で有るべき姿になったから」ですよ。弾いてみましょ。色々な楽器。
お礼
なるほどエレクトーンは右手用と左手用それぞれに鍵盤があるという事のようですね。それに「減衰系」音色は音を重ねられるとは!知りませんでした。 詳しい回答ありがとうございました。