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中古ピアノの鍵盤ブッシングについて

子供がピアノを習い始めるにあたり、中古ピアノ(30年前くらいのもの)の購入を検討しています。 ヤマハの30年前のモデルで、製造も同じ頃のものが2台候補にあがっているのですが 片方は鍵盤ブッシング交換済み、もう一方は交換せず当初のままです。 (バットスプリングコード交換、鍵盤木口交換、ハンマーファイリング等はしてあります。) お店の人に聞くと「磨耗も少なく虫食いもないので交換しておりません」とのことですが この部分は中古のリニューアルの場合交換は必須ではないのでしょうか? また、交換していない場合、今後交換が必要になりますか? (それほど弾きこむ予定ではないです。) 調律士の方、中古ピアノ再生に詳しい方、中古ピアノを購入経験のある方、教えてください。

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回答No.1

まだ何も回答が寄せられてない様子ですので、こんなわたしでも何かの参考になりましたら。 わたしは調律のたびに買い替えセールスの激しいヤマハ調律師とけんかしてしまい、ここ数ヶ月自力で色々調べ始めた者です。 なので、間違いもあるかと思いますが、後に本職の方の補足があるといいですね。 -------- 単刀直入に「ピアノ構造」だけに限定すれば、 >中古のリニューアルの場合交換は必須 ・・・なのかどうかは、お店(調律師さん含む)の哲学的考えの領域が結構あります。 設計と組み立てが良ければオリジナルを優先して、音が変わってしまう手の入れ方は極力避けよう、という良心的なオリジナル尊重主義哲学の楽器屋さんです。 もうひとつは、音は変わるけど、徹底的にリニューアルして外見は同じ型でも別の楽器として新品に生まれ変わらせよう、というぴかぴか哲学の良心的楽器屋さんです。 論外なのは、とにかく売って売って売りまくれ、の楽器屋さんです。 これはお客さんが損すしますもんね。 どんなタイプのお店か、時に誘導尋問をかけるなど、色々探りを入れてみてください。 >片方は鍵盤ブッシング交換済み >お店の人に聞くと「磨耗も少なく虫食いもないので交換しておりません」 両者を目で見て比較するには、アクションを上げて鍵盤を外して下さい、と頼めば一目瞭然に見ることができます。 ピアノ屋さんは「整調が狂う」と言って嫌がるかもしれません。 ですが、お店から家まで運搬する間にも狂いますから、それを理由に断る店より、そうでないお店のほうが安心できそうです。 納入運搬で狂うのは常識だから、どこでもたいてい初回無料調律サービスがあるのですが、弦の調律だけで帰るのであれば、それは本式じゃないあくまで無料サービス範囲なのです。 ---------- 一口に「鍵盤ブッシングの交換」という業界用語で紛らわしいのですが、実はいろんな意味が隠されてるんです。 問題は交換後のブッシングクロスが正しく調整してあるかどうかです。 単純にブッシングクロスを新品に張り替えただけ、 な場合は次のようなチェックをしてみてください。 鍵盤を下まで押し込んで、左右に揺すってみましょう。 今の冬場だと0.2-3ミリぐらいカタカタ左右に揺れる遊びがないと、夏の湿気でクロスが膨らむと鍵盤が重くなります。 逆にそれ以上カタカタ動くとガタの扱いになります。 比較用に細字用シャープペンシルを持参して、芯抜き棒を使うといいかもしれません。 ------------ >(それほど弾きこむ予定ではないです。) これは夏場と冬の加湿に気をつけてくださいね。 吸湿すると各部クロスのふくらみ+中心部金属ピンのさびで鍵盤やアクションが固着することがあります(スティックといいます)。 用がなくても88鍵全音域をぞろぞろっと毎日動かしてあげると防止になります。 (動かすことでクロスが金属部を磨くような働きになります) -------------- >また、交換していない場合、今後交換が必要になりますか? これは上記の通り、クロスが膨張しすぎても磨耗しすぎても問題源になります。 これに関してはノルマに追われたヤマハ派遣調律師さんだとわたしのようにカモにされるかもしれません。 (良心的なヤマハ調律師さんが見てらしたらごめんなさい) サービス無料調律が終わったら、念入りに独立系の調律師さんを探すといいと思います。 その際は、「あれこれ質問して嫌がらない、かえってコミュニケーションを喜びとする調律師さん」がいいと思います。 (わたしの場合なので一概には言えませんが) -------------- たぶん既にご存知かもしれませんがヤマハはバットスプリングフレンジコードという紐がヤマハの純正部品だと経年変化でちょん切れてしまう内緒のひみつがあります。 これはややこしいことに切れてしまっても、そこそこ弾けるので素人だと気づかれない点もミソだったりします。 それでもヤマハの音色は素晴らしいですから、音色のお好み優先でヤマハに決めた場合は、この点は宿命として受け入れるようにしてみてください。 あとヤマハには高耐久と反応性のよさをうたってバットスプリングが板バネ式になっているクイックリターンアクションという機構を採用した機種があります(YUAシリーズ)。これはわたし自身は責任持った回答ができない身分ですが、板バネゆえに固さ調整が非常に難しく、ピアニシモが弾けない苦情が多いそうです。ご検討がYUAでしたら、紐が切れやすくても普通のバットスプリングに改造済みのものがいいと思います。 あとは虫食いだけど交換済み、と無交換だけどよい状態、の判断ですね。 大変だと思いますが、いろいろ理論武装してから臨んでみてください。

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