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ヒステリシスループの残留磁気、保持力について
ヒステリシスループの残留磁気、保持力というものがあります。 変圧器の磁心材料には、両者が小さいものが適しており、残留磁気が大きく保持力が小さいものは電磁石、残留磁気が大きく保持力も大きいものは永久磁石に適しています。その理由は何でしょうか?
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ヒステリシスループによって囲まれた面積は単位体積当たりのエネルギーの次元になっており、この分のエネルギーが1つのループを描くごとに熱エネルギーとなって消費されます。したがって、常時ループを描いている変圧器はこのエネルギーが大きいと著しい発熱に繋がるため、絶対に避ける必要があります。 電磁石で大きい力を発揮したいときは、力を働かせることはエネルギー消費と同義なので残留磁気、保持力ともに大きい、ヒステリシス面積の大きい材料を持ちます。ただし発熱も大きいですので放熱機構が必要になったり、連続使用時間を制限したりする必要があります。
お礼
何となく解かりました。有難うございました。