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「J」「K」「Q」「U」「V」「X」「Y」「Z」で始まる英単語が少ないのは何故ですか?
「J」「K」「Q」「U」「V」「X」「Y」「Z」で始まる英単語が少ないのは何故ですか? 御存知の方は詳しく御回答を宜しく御願い致します。
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X/Z で始まる単語の多くはギリシア語系の借入語。 V で始まるのはラテン語、フランス語その他ロマン系からの借入語が多い。本来英語では V は語頭に立たず F が母音に挟まれたときに有声化するのが本来。ofer > over, lufu > love これらの F は古英語のときから [v] と発音されていた。 K は [ki, ke] と発音するときに使うのが原則でそれ以外では C を用いるのが普通だから。king, kept, keep / cap, cop, cup また「キ、ケ」の音は非常に古い時代に「チ、チェ」に変わったものも多くそれらは ch で綴られる。 cirice(キリケ→キィリキェ→チリチェ)> church Q はラテン語からの借入語が多い。本来の英語にも queen, quick などがあるがもともと [kw] が語頭に来るのはそう多くなかった(古くは cwen, cwic のように綴られた)。 J は本来英語にない文字。「ヂ」の音で始まるものの多くはフランス語からかラテン語からの借入語を英語風に発音したもの。本来のラテン語では J の発音は [j](ヤ行)。 Y が語頭に来るのは本来の英語が多い。逆に語中にあるときはギリシア系が少なくない(type, rhythm etc)。もともと Y で始まる語(古英語では Y は母音を表し [j] には 3 に似た別の文字を使っていた)は少なくなかったが北欧語(古ノルド語)が流入したとき語源的に対応する北欧語の単語に置き換わったものがある。 yate - gate yeve - give yete - get なお、逆に際立って語数が多く見える S, T, C などは sh, st, str, sp, t, tr, th, ch, cr, cl のような語頭における子音連続のバリエーションが多いことも理由としてあげられる。 思いつくところを挙げてみましたがいかがでしょうか。