本当ですね。
「購」の字を使うのがおかしいのです。
偏の「貝」はすなわちこれ貨幣を意味し、旁の「冓」は組み立てた木のさまを示しています。
つまり金銭によって何かを買い求めることを指して、「購」というのです。
ちなみに訓読すると「あがなう」であり、その意味もやはり買うと同じことになります。
さてさて、それではどんな代替案があるかということで、漢和辞典を繙読してみましたところ、これがいくら熟読精読しても、再読細読したにもかかわらず、黙読朗読何遍も試したものの、閲読の甲斐なくこの意味に適した語を発見するには至りませんでした。
あえて言うなら「拝読」がありますが、どうせメルマガの発行者にとってみれば「そんなご拝読下さいなんて言ってまで読んでもらおうとは思わないよ」という思惑もあるのでしょう、おそらくは採用されないものと思います。となれば、新語を作成するしかないということです。
この場合「只で」ということですから、「只読(シドク)」なんてのを作ってもいいんですが、ただ読むだけという意味も出てきてしまうのでこれは都合が悪い。どうせ「無料で」を付けるのだから、敢えてもう一度念をおしてまで無料を強調する必要はないでしょう。
そういうことで、言偏の「読」であるから、見偏の字を上に持ってくることにしましょう。そうすると少しはしっくりするものもあるかもしれません。その研究の結果、「覧読(ランドク)」というのがまあまあいけるかと思います。「ごらんください」の意も含まっていますから。
ただし、欠点としては、乱読や濫読と混同されかねないという問題。これをクリアできれば新語としてどこかで採用してもらえないものかと……
とにかく購読はマズいことは確かですし、言葉の意味に無頓着でないよう、なんらかの対策を取る必要はあると言えます。意味の広がりとしても、あまりに外れてはいけないと私は思うので。(個人の価値観の問題ですが)
お礼
見過ごしはまずいとおっしゃっていただけると、本当にありがたいです。私も代替案は見つからず、質問させていただきました。 ご回答ありがとうございました。