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鉄道について

関西の私鉄の多くは、レール幅が標準軌ですが、なぜですか?

質問者が選んだベストアンサー

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  • ultraCS
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回答No.3

関西の標準軌の私鉄は、そのほとんど(阪神、阪急(箕有)、京阪)が軌道出自のインターアーバン(都市間連絡)です。初期の都市型の軌道は鉄道馬車の名残もあり、標準軌またはそれに準ずる軌間(海外の鉄道界でも都電ゲージ、トーキョーゲージと呼ばれる4フィート6インチ)でつくられました。 また、これらの私鉄は既設の官鉄と競合しますから、官鉄以上の性能を得るために標準軌は技術的要請でもあったのです。近鉄(大軌)や阪急の神戸線や京都線(最初新京阪)もこの理由で標準軌を採用したと考えられます。 もうひとつの理由としては、実現はしませんでしたが、沿線の路面電車への乗り入れ構想です。大阪、神戸、京都(北野線以外)は標準軌でしたから、選択肢は標準軌しかありませんでした。 関東でも、広幅ゲージの私鉄(京王、京成、京浜)は初期には都電との直通を構想していたので、都電ゲージを採用しました。京浜(現京急)も都電直通を考えて、わざわざ標準軌を都電ゲージに改軌したほどです。 関西でも、最初から鉄道として作られた南海や神鉄は狭軌で建設されています。なお、南海は2フィート9インチで開業し、その後、狭軌に改軌しています。南海は当初は蒸気の阪堺鉄道で、阪和間を独占し、貨車直通もあったので標準軌はあり得ませんでした。阪和電鉄が先行して誕生し、国有化されていれば南海が電化して標準軌に改軌という選択肢もあり得たかも知れません。実際には阪和の方が後で阪和は南海に吸収されてから国有化でしたから、そういう流れにはなりませんでした。 関東の場合でも、軌道発祥の京急は標準軌→都電ゲージ→標準軌、京成と新京成は都電ゲージ→標準軌、京王は都電ゲージです。京急と京王はインターアーバンとして、京成は成田山詣(ちょっと無理があるようだが、実際にはかなり競合したらしい)で官鉄と競合するという点では似たような事情です。 関東でも、狭軌の私鉄は東急以外、ほとんどが貨物輸送を行っており狭軌は必須でしたし、やはり東急以外はインターアーバンだったり、官鉄と競合するという性格を持っていません。 そういう意味では、東急東横線だけはちょっと特殊な位置づけになります。東横線は本来なら標準軌や都電ゲージで建設されていても不思議のない路線ですが、五島慶太がケチだったのかな。

suzumisaki
質問者

お礼

有難う御座いました。現在となっては、どっちが良いか分かりませんが、電気の周波数と一緒でややこしいですね。

その他の回答 (2)

  • FEX2053
  • ベストアンサー率37% (7991/21371)
回答No.2

鉄道省との連絡貨物運輸を全く考えてなかったからです。 連絡運輸を考えない場合、期間が広いほうが安定度が高いことは言う までもありませんでしたし(実際鉄道省も標準軌化を考えていたこと は有名)、路面電車なども標準軌のものが多かったので。 関東の民鉄は、鉄道省との貨車の直通があったために、1067mm軌間を 採用した所が多いのですが、初めから直通を考えていなかった京浜急行 は標準軌ですし、京成(後に標準軌にしたが)、京王などは東京都電と 軌間を合わせた1372mmを採用しています。 また、関西でも鉄道省直通貨物のあった南海や近鉄南大阪線、阪和電鉄 (後の国鉄阪和線)は1067mmですよ。

suzumisaki
質問者

お礼

関西の私鉄は、必ずしも先見の明があったから、標準軌にした訳では無かったのですね。

  • pasocom
  • ベストアンサー率41% (3584/8637)
回答No.1

WIKIPEDIA「日本の改軌論争」の項の中で「私鉄における標準軌・改軌論争の影響」が参考になるでしょう。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E6%94%B9%E8%BB%8C%E8%AB%96%E4%BA%89

suzumisaki
質問者

お礼

有難う御座います。大阪へ行くたび疑問に思ってました。

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