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「単一起源説」の他の考え方

今日の新聞で「ジャワ原人、ヒト直系祖先にあらず」という記事があり、頭蓋骨の調査で、ジャワ原人=ホモ・エレクトスは、新人=ホモ・サピエンスの直系ではなく、それによって「単一起源説」が裏付けられた、という事が書いてありました。 単一起源説の他に、人間の進化の過程の仮説はあるのでしょうか? それについて詳しい文献やホームページを教えて下さい。

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回答No.4

  学説として形を取っている人類進化説は、三つあります。それにしても、ジャワ原人=ホモ・エレクトゥスとか、新人=ホモ・サピエンスとか、どこでこんな言葉を聞いたのでしょうか。いまでも教科書に載っているのでしょうか。 ジャワ原人は、「ピテカントロプス・エレクトゥス」と言います。これは、「ピテカントロプス属」の「エレクトゥス種」という意味です。「ピテカントロプス」は、pitecus(猿)+anthropus(人)で、直訳すると、「猿人」です。「エレクトゥス」は「直立する」という形容詞からできた名詞で、まとめると、「直立する猿人=直立猿人」という名です。 それはとまれ、三つの進化学説は、名前はいま適当に呼ぶと: 1)多地域並行進化説 2)旧単一起源説 3)アウトオヴアフリカ単一起源説 以上の三つです。 化石人類種として、非常におおざっぱに言うと、「アウストラロピテクス」「ホモ・エレクトゥス」「ホモ・ネアンデルターレンシス」「ホモ・クロマニヨン=ホモ・サピエンス」とあり、順番に、猿人、原人、旧人、新人などという名前がありました。この名前は、2)の旧単一起源説での省略名称です。 1)の説は、 北京原人→*(周口店上洞人)→モンゴロイド ハイデルベルク原人→ネアンデルタール人→コーカソイド ソロー原人(アフリカ原人)→*→ネグロイド ジャワ原人→*→オーストラリア・アボリッジニ このような進化を主張します。「*」の部分は、ネアデルタール人またはそれに相当する進化レベルの「旧人」です。複数の地域で、起源が異なる四種の原人から、並行して進化して、現代人へと進化したという説です。 この説は、1950年前後、フランツ・ヴァイデンライヒが提唱し、一旦、立ち消えになりましたが、1970年半ば頃から、新しい装いで、再度主張され、現代も、少数の学者が唱えています。 2)の説は、 猿人→原人→旧人→新人→現代人 という形で、アウストラロピテクス→ホモ・エレクトゥス→ネアデルタール人→クロマニヨン人他→現代人 と、一系列で、化石人類種が、順番に進化して来て、現代人が出現したという説です。この説は、1960年頃に提唱された説で、1980年頃までは、人類進化の基本的な考えとされて来ました(ただし、1975年ぐらいでは、すでに疑いがもたれています)。 3)の説は、 猿人→滅亡 原人→滅亡 旧人=ネアンデルータル人→滅亡 古ホモ・サピエンス(20万年前)→現代ホモ・サピエンス=存続 このように、現代の人類の祖先は、20万年前以上に、すでに独立した種であり、原人やネアンデルタール人などの化石人類種とは、違う種であるという説です。 猿人・原人・ネアンデルタール人・古ホモサピエンスなど、すべてアフリカで進化したのですが、原人のホモ・エレクトゥスが、40万年か50万年ほど前に、アフリカから出てきて、ユーラシア大陸に広まったとし、これを、「第一次アウト・オヴ・アフリカ」と言います。 いまから10万か15万年ぐらい前に、今度は、ネアンデルタール人と古ホモ・サピエンスがアフリカから出てきて、ユーラシア大陸に広がります。これを、「第二次アウト・オヴ・アフリカ」と呼びます。 猿人は、アウストラロピテクスを代表に、色々な種類がありますが、アフリカから出ることなく、アフリカで進化し、すべて滅亡しました。 原人=ホモ・エレクトゥスは、アフリカから出てきて、ユーラシア大陸に広まった訳で、西欧ではこれは、ハイデルベルク人、アフリカではソロー人、極東アジアでは北京原人、東南アジアでは、ジャワ原人となったとされます。同じ種類の生物で、分類名が違うのです。ホモ・エレクトゥスも、すべて滅亡しました。 ネアンデルタール人と古ホモ・サピエンスは、約15万年前、同じような時期にアフリカから出てきて、ユーラシアで、十万年以上にわたり、並列して存在しました。ネアンデルタール人は、現在から2万年か1万年前ほどに滅亡し、残った、新ホモ・サピエンス(古ホモ・サピエンスの進化した生物)が残り、これが、アメリカ大陸まで進出し、現世人類となったというのが、この3)の説です。 また、学説として、認められていませんが、「シルヴァーミレニアム説」というのもあります。これは、どこからか宇宙人が太陽系や地球にやって来て、月に植民都市「銀の千年期」を築き、地球でも、アトランティスやムーなどの古代文明を支援し、ホモ・サピエンスとも混血したという説です。 荒唐無稽な説だとの批判があるようですが、ネアンデルタール人とホモ・サピエンスの関係などの解明に示唆するところがあるという見解もあり、古代文明を説明できるのではないかと考えている人もいます。 また、ホモ・サピエンスのなかで、ときどき先祖帰りする者が生まれことがあると、有名なセリナ・ムーンフィールドやエイミー・アンダーソンなどが主張し、彼女たち自身、古代宇宙人の遺伝子か魂を引き継いでいると述べているそうです。 この説は、TVでも放映され、世界中で知られています。『死ぬ瞬間』などで有名なキューブラ=ロスは、自分でも「臨死体験」をしたことがあると、後になって述べているようですが、こういう話かも知れません。 以下の質問を参照してください。また、質問の回答であげられている、 >河合信和「ネアンデルタール人と現代人」文春新書 これは、人類進化説、特に、現世人類とクロマニヨン人との関係について、分かりやすく説明しています。他にも本はあると思いますが、最近の本で、分かりやすい本です。並行進化説の説明も当然あります。 なお、「質問480770」のわたしの回答の文章を、いま見ていますと、間違っています: >しかし、サピエンス型人類の化石が、クロマニヨン人の時代より古い地層から見つかるとか、同じ時代に、ホモ・サピエンスとクロマニヨン人がいた形跡があるとか、過去十万年から十五万年ほどのあいだで、クロマニヨン人とホモ・サピエンスが並行して存在していたなどが明らかになると、破綻します。 >多地域並行進化説も破綻します。ホモ・サピエンスとクロマニヨン人が、並行して存在していたという化石証拠は、かなり古くからあったはずで、1970年には、そのことは認められていたはずです。 これは、「ホモ・サピエンスとクロマニヨン人」ではなく、「ホモ・サピエンスとネアンデルタール人」の間違いです。何を書いているのでしょうか。馬鹿ではないかと思います。 >No.480770 質問:実は現在の人類も一種類ではないのですよ。 >http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=480770 >No.160915 質問:人種の違い。進化の過程 回答 No.2 >http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=160915  

参考URL:
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=480770,http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=160915
may-river
質問者

お礼

ありがとうございます。ホモ・エレクトゥスとかいうのは、新聞に括弧書きで書いてあり、初めて知ったのですが、ホモ・サピエンスは知っていました。常識っていつ知ったの?って言う質問の答えに詰まるのと一緒で、どこで覚えたかははっきりしませんが、図鑑か「どうぶつ奇想天外」かでしょう。きっと。 理科では、あまりこういう学習はしませんね。ただし、日本史の「先土器時代」(旧石器時代という言い方もあるみたいですが)以前の単元でで多ッ少、出てきます。確か、ホモ・サピエンスとクロマニヨン人で脳の体積を比べたり、いつから葬送の慣習が生まれたかとか、どの段階から火を使い始めたか、とかが書かれていたような気がします。 「シルヴァーミレニアム説」は素敵ですね。単一起源説や多地域並行進化説は現実的で「成る程」と思いますが、夢が無い。(私が不真面目なだけでしょうが) ところで、「アウトオヴアフリカ」は「Out of アフリカ」←スペルが判らん ですよね。Fはあくまでハ行もしくはバ行であらわすものだと思っていたのですが

その他の回答 (3)

  • nozomi500
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回答No.3

たとえば、白人と黒人は「別物」である、という考え方。 いまではそんなことを堂々というのはKKKぐらいなものかもしれないけれど、 かつて、奴隷制度の時代には(アパルトヘイトって、つい何年か前だったが) 白人は黒人より偉い。神様がそういうふうに創ったものである。なんてことがまかり通っていた。 その延長で「黒人の祖先は白人よりサルにちかいものだ」という説も出てくると思います。

may-river
質問者

お礼

ありがとうございます。そういう考え方もありですか。「おいおい、黄色人種は無視かよ?」と言いたくなります(それもある意味、問題?

noname#29428
noname#29428
回答No.2

多地域進化説・アラン・ソーン・オーストラリアで検索してみても,「日経サイエンス訳者あとがき」しかヒットしません。 分子生物学的の知識が進んだ日本では,多地域進化説を唱える人はほとんどいないからでしょうか。 http://www.nikkei.co.jp/pub/science/page/b-jinrui117/jinrui117-atogaki.html

may-river
質問者

お礼

ありがとうございます。アラン・ソーンっていうのはどこから出てきたのでしょうか(オーストラリアも)……URLの方、拝見させて頂きます。

回答No.1

僕も新聞で読みました日経新聞ですね。 僕が読み取ったところでは、「単一起源説」の可能性が高まったということだと思います。馬場部長は「多地域進化説」を支持しないということではないでしょうか? 僕も門外漢なので、ちょっとネットで調べてみました。 わかりやすい二つの説の説明です(↓)。 http://www.biowonderland.com/OmoshiroBio/JapBasic13.html この二つの説の中の一つが批判されているようです。 参考は下記のURL(↓)で。

参考URL:
http://www.rui.jp/message/01/10/53_0d2f.html
may-river
質問者

お礼

ありがとうございます。ちなみに、うちは朝日新聞ですが……

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