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セルアニメ時代、絵の“影”の部分はどうやって作っていたのか?
画像の矢印部分のような、周囲の色よりも若干濃い色の、 絵の“影”となる部分は、どのようにして作られていたのでしょうか? セルアニメでは現代のCGアニメのように、“グラデーション”が使えないと、どこかで聞いたので、 ただ単に、輪郭線もない範囲内で、色を別々に塗り替えることは、不可能だと思います。 それとも、絵の具でこんな風に、影とそうでない部分を上手く分けて、 色を塗れるものなのでしょうか? わかる方、どうやって影の部分を作っているのか、教えてください!
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結論から言うと、この参考画像の場合は「塗り分け」をしています。 影の表現には、いくつかの方法があります。 (1) 塗り分け 色指定さんが、彩度を落とした色を指定します。それを影色として塗り分けます。境界部分は「色トレス」という、濃い方の色でハンドトレスをして描きます。 (2) 露光を落とす 撮影での技術です。専門用語をど忘れしました。「ナントカ露光」 (半露光?)だったと思います。 最終的に影になる部分に、「黒いマスク」をつけて、たとえば50%の露光で一度撮影します。 次にマスクをはずして、先の%と合わせて100%になるように (この場合は50%) 撮影します。 そうすると、マスクのかかった部分は、露光が不足した状態になるので、「影の色」になります。 劇場版などで時間に余裕があるときは、このマスク作成にエアブラシなどでグラデーションをつけてやると、グラデの影も作ることができます。ただし、撮影は二度手間ですから、複雑なセル交換を要するカットでは嫌われます。というか、そういうカットではやらない方向でいくほうが正解でしょう。 なんかもうひとつくらいあったかもしれないけれど、これまた思い出せません。
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- g_liar
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セル画は大昔に描いてました…(懐かしい) 影の部分はセルの表から影と同じ色で輪郭線を描き、裏側から塗ります。 参考URLに制作工程がありますのでどうぞ。
お礼
回答ありがとうございます。 なるほど~! ――ただ、表から塗るとなると、下手な人が塗ったものは色の“ムラ”が目立ちそうですね(笑い) URLも参考にさせていただきます!
昔体験でやらせてもらった方法ですが、影の部分は乾いたあと塗ります。 まず影じゃないところを一通り塗ってしまってから乾かすと耐水性になり先に塗ったところと混ざりません。 セルアニメ用の画料はかなり早く乾きます。
お礼
回答ありがとうございます。 “影じゃないところだけを塗る”なんて……よっぽど器用でないとできそうにありませんね……
お礼
回答ありがとうございます。 ただでさえセルの色塗りって大変そうなのに、 影の部分を器用に塗ったり、手間かけて撮影したりできるアニメーターって……すごいですね。 画像送付、ありがとうございます。 “わりと”どころか、かなりはっきりわかりますね! なぜテレビで見るとわかりづらいのかは、疑問ですが……