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共産党はネット右翼に人気がある?
日本共産党は所謂ネット右翼に意外と(?)支持されているといった記述をネット上で数回目にしました。具体的な背景、理由についてはあまりはっきり示されていませんでしたが。 確かにネット上で共産党批判の言論はそれほど活発でないような気もしますが、それは単に他の攻撃対象に比べ影響力の小さい勢力だからという側面も大きいかと思います。 無視しているというだけにとどまらず、一定の評価・支持があるとすれば、それはどのような背景・理由からでしょうか。具体的に示していただけるとうれしいです。よろしくお願いします。 ※ネット右翼というもの自体実体のあるようなないようなつかみどころのない言葉ですが、その定義は回答者の皆様にお任せします。
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右翼思想は共産党の思想と結構なじむので、その辺りがネット右翼が共産党を支持する理由となるのではないでしょうか。 日本では「親米保守=右翼」みたいな考え方があるのでややこしくなるんですが、急進的な市場原理主義への移行とか資本主義礼賛、グローバル化への支持と言うのは親米的な考え方であっても、国家主義・市場原理の跋扈する以前への社会文化への回帰といった考えに密接に連携する右翼の思想には本来あまり馴染みません。また、親米というのも国家主義的から見るとおかしな話で、このあたりの線引きをしっかりして、「日本の自立、急速な市場原理への移行の否定」を主張する共産党と言うのは実は結構右翼的とも解釈できます。 また、社会主義・共産主義の考え方において一番右翼が好みそうではない考え方に伝統的な家族制度の解体を促す主張がありますが、共産党は社民党に比べるとこういった話を必要以上に強調しないのもプラス要因の一つでしょう。 外交・軍備については、共産党は軍事力の行使は否定しつつも、きちんとものをいう事は強調しています。ネット右翼の感覚で言えば、近隣諸国への弱腰な姿勢が問題で、抑止力としてもう少し機動的に自衛隊を運用しつつ強気で外交をしてくれればそれでいいわけで、共産党の主張は軍事面の裏付けはやや弱いものの、論壇の右翼系論客が口にしそうな「根性たたきなおしを兼ねた徴兵制度を行い、数頼みの(若者を浪費する)軍事行動で近隣諸国を威嚇」はやりすぎ、どちらかを取れというなら共産党の主張ということになるのでないでしょうか。共産党の外交発言力については冷戦真っ只中に拉致とか暗殺といった報復の危険もないともいえないのに、ソ連、中国と喧嘩をやってのけ、その後ある程度関係修復を図ったという実績もありますし。 なお、将来的には、共産党とは別に軍事面で異なる意見をもつ(若者を犠牲にする徴兵制度には反対しつつ、自衛隊の弾力的な運用を主張、という感じでしょうか)国家社会主義的な政治組織が出てくるのかな、とは思います。こういった政治組織が現在の日本に全くないのは興味深いところではありますが。
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- k99
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第一に、本当にそうか、というところにやはり疑義があります。 そもそもネット人口はかなり多いですし、ここで「おれネット右翼だけど」「おれ巨人ファンだけど」「おれ日本人だけど」というポジショントークにどれだけの信用性があるでしょうか(反語)。 ネットの一部が評価しているからといって、全体の風潮が変わったと即断すべきではありません。今騒いでいる連中は、以前騒いでいた連中と違うメンバーなのかもしれないからです。 ついでネット右翼とはなんでしょうか。 回答子は所謂モヒカン族と村人の対立の延長線上にあると考えています。 まあ、この場合、モヒカンに襲われたのが左派電波お花畑村で、なぜか村人共は「自分は人民の支持を得ている」という根拠なき確信を持っていた、という点が最大の問題なわけですが。 #今にして思えばあのネットに対する超楽観的な見解がそれを現していたわけです いきなりロジカルなモヒカン共におそわれたお花畑村の村人が、旧来の抵抗手法であるラベリングで抵抗しようとした結果、生まれたネーミングが「ネット右翼」であり、逆に言えば彼らに刃向かうモノは味噌も糞もまとめて「ネット右翼」。 #昔なら「やーい右翼右翼」といえば相手を沈黙させることができましたが(できなければ無視するわけですが)、フラット化したネットではそれも難しい。 なので実態として「ネット右翼」の行動様式には注目が集まりますが、内部の考え方や個々の差違には考えが及ばないわけです。 勿論「ネット右翼」にもそれぞれ違いがあるわけで必ずしも一枚岩ではありません。まあその辺は左派といっても一枚岩でなく、むしろつま先の違いだけで血で血を洗う内ゲバに走るという事象を指摘すればお解り頂けると思います。 さて、そうしたモヒカン(似非も含め)の特徴であるロジカルであることを好み、かつ反権威的であるという性向が共産党と合致する可能性はあります。少なくともヒステリックなだけの某左派政党よりは。 あるいは、共産党というのははっきり言えば特定の人々の特殊な世界だったわけで、「ネット右翼」の誕生前には抑圧されていた反左派思想同様、これまであまり公然とはできなかった意思表明がしやすくなったため、と解することはできるかもしれません。 同時に「共産玉」をあげるための、(元々の意味での)ポジショントークであるかもしれませんが。
お礼
ありがとうございます 含蓄のある表現で参考になりました >反権威的であるという性向が共産党と合致する可能性はあります そうですね、この場合の「権威」とはいわゆる「進歩的文化人」とされてきたマスコミ・言論人・教育者になるのかもしれませんね。 戦後民主主義の成熟(?)期以降に育った人間は、常に叩かれ役の政府にそれほどの「権威」は感じていないのではないかと思います。私がそうだからというだけですが。
- 4by4-ko
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沖縄集団自決に軍の強制について 当時の証言や研究者の推測をいくら聞いても、軍の強制があったとは言えない そもそも強制があったかどうかに拘る必要はない これを主張をしたのは元共産党議員の筆坂秀世氏です。(テレビでの発言) 筆坂秀世(元日本共産党幹部): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AD%86%E5%9D%82%E7%A7%80%E4%B8%96#.E7.95.A5.E6.AD.B4 2005年に共産党を離党していますが、それでも、筆坂氏を「右翼」と言う人はいないでしょう。 では、筆坂氏の発言を、わたしがネット上で引用した場合はどうでしょうか? 反発に「極右」「軍国主義者」など蔑称を用いてくる確率は、けっこう高いでしょう。 つまり、ネット右翼の定義はありません。定義付けが不可能なのです。 > 日本共産党は所謂ネット右翼に意外と(?)支持されている 逆です。共産党を支持している人を「所謂ネット右翼」にされてしまっているのです。 ──────────────────────────────────────── > 一定の評価・支持があるとすれば、それはどのような背景・理由からでしょうか。 ネット右翼からは少しズレますが、凱旋右翼の代表格、赤報隊事件との関係も疑われる鈴木邦男氏(一水会・最高顧問)の発言は、かなり左翼思想と合致するものが多いです。 右翼が反米なのはあたり前の話ですが、鈴木氏の場合、親中国・親北朝鮮的発言をよくしたりします。 つい最近では、拉致解決に拘らず「国交正常化を優先させるべき」という発言がありました。 また、死刑廃止論者でもあります。 鈴木邦男(新右翼団体 一水会 最高顧問): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%88%B4%E6%9C%A8%E9%82%A6%E7%94%B7 左翼の代表政党である日本共産党は、憲法9条に否定的で、日本国憲法制定時に反対票を投じた唯一の政党でした。 北朝鮮の日本人拉致を、国会で最初にとりあげたのは、1988年3月26日、参議院予算委員会の日本共産党の質疑でした。 もし共産の看板を外すことができたら、自民党以上の右派政党になるかもしれません。 まあ、拉致問題の質問原稿作成に関与した兵本達吉氏の除名や、筆坂氏に拘る一連の「言論封殺」を知ってみると、共産党であっても「組織第一」なところは他の政党と同じなんだなと、ちょっと失望しました。 右翼も左翼も、本質は同根です。 ──────────────────────────────────────── なんだか…、ものすごく回りくどい回答になってしまいました。 要するに、ネット右翼なんてものを用いて括りたがる人は、一種の原理主義者です。 例えば、自民党支持でも「人権擁護法案」に反対する人はいますし、逆に日共支持者には賛成という人がいます。 それが原理主義者には理解できないので、みな一括りにレッテルを貼ってしまいます。 共産党を支持する人が、レッテルを貼られた者の中にいても何ら不思議ではありません。
お礼
ありがとうございます 共産党支持者でもネット右翼と呼ばれる人になりうるということがよくわかりました 個人的な印象では、「ネット右翼」という括りに一定の有効性はあると思いますが、その定義はやはり難しいようですね。 >共産党であっても「組織第一」なところは他の政党と同じなんだな 共産党が一番(か二番目に)「組織第一」の政党ではないでしょうか?必ずしも批判的な意味でなく。
- pullmandsg
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>決定的に違うのは皇室に対するスタンスくらいでしょうか… この事度忘れしてました(苦笑)。 これについてはいくつか解釈があって ・ネット右翼にはあまり天皇を賛美しない人が多い(「権威が嫌い=威張る教師がいや⇒教師のかなりが入っているという噂が日と広まっている日教組嫌悪⇒ネット右翼」という経路を辿ってきた人は、「天皇を敬え」といった権威主義的な思考になじまない) ・20年前はともかく、現行の共産党は象徴天皇制を廃止はしないだろうと考えられるから(廃止に必要な憲法改正は党是に矛盾するし、若いネット右翼の人は天皇制廃止の主張にエネルギーを注いでいた共産党の実態をしらない)、天皇制のことを深く考えないでも共産党を支持できる。 ・伝統的な右翼が天皇制をどれだけ大事にしているかといえば、週刊誌の皇室報道を批判する程度。世継ぎ問題とか旧皇族の処遇なども考察しなければならないが、右翼がそのあたりを(メディアで露出するレベルでは)真剣に論じていないように見え、まあ何を支持しようが変わらないかな、という印象を持ってしまっている。 のどれかが該当するのではないでしょうか。 後は靖国神社云々というのも決定的な違いで、これを真剣に悩みだすと、「おれ、やっぱり 共産党/右翼的思考 は受け入れられんわ」という事になるのではないでしょうか。ただ、公式参拝等で盛り上がっても実際行った事がある人は少ないでしょうから・・・。 私はどっちかといえば左よりですが、靖国神社の今後をどう考えるかは別としても、靖国神社周辺が右翼の街宣車の溜まり場になっているのは、「景観乱してるよなあ」と思ったりしています。
お礼
>・ネット右翼にはあまり天皇を賛美しない人が多い なるほど、ここはネット右翼と既成右翼を考える上で重要なポイントなのかもしれませんね。 ・ネット右翼はアンチ既成マスメディアという側面が強い(それがエネルギーの根源になっているようにも見える) ・日本における既成マスメディアの主流は諸外国に比べリベラル(ネット右翼言う所の「サヨク」)色が強いが皇室についてはほぼ賛美一色 ↓ ・ネット右翼は皇室を賛美する「必要がない」 ・皇室はあまり重要でない論点である という風にも考えられますね
補足
共産党とネット右翼の主張が真っ向からぶつかるのは靖国神社問題だけなのかもしれませんね。
- rikukoro2
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自分はいわゆる『ネット右翼』と呼ばれることがありますが 共産党は好きですよ。 その理由は民主党や社民党が単なる党利だけで自民党の意見に反対しているのに対し、自らの考えで意見をしてるからです。 共産党は共産党なりの愛国心があると思います。 それに対し小沢は日本より韓国優先の考えが強いですからね 今回の小沢の西松建設の問題でも民主は仕方がないとしても、社民や国民新党は沈黙して、問題提起してるのは共産党だけでからね
お礼
ありがとうございます たしかによくも悪くも色のついた政党だしその姿勢も他党に比べ確固たるものがありますよね。少なくとも存在意義はしっかりある政党だと思います。 なんとなくですが、政策は抜きにした共産党の一種の「強さ」(団結力やタブーに切り込む力)に対する敬意やあこがれも背景にあるのかなとも思いました。どちらかといえば「強さ」とか「頑固さ」が否定されがちな雰囲気(日本の伝統ともいえるし、戦後社会の風潮ともいえる)に対する反発のようなものがネット右翼と呼ばれる方々の中にあるのかな、と。
- monnkiti
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中途半端右翼は左翼をステレオタイプに嫌悪するにとどまりますが、本気右翼なら「国を愛している」という気持ちを汲んで、案外仲が良く、互いに建設的な意見交換をするということを右翼活動家のおっさんに聞いたことがあります(無論、おっさんはネット右翼ではないですが)。 本気右翼も左翼も目的は違いますがその根源となる「愛国心」は同じなので、案外話が合うのかもしれませんね。
お礼
ありがとうございます そうですよね、本来右翼も左翼も路線が違うだけで両方愛国者(であるべき)なのに、なぜか愛国心という言葉が右翼の専売特許(批判者の攻撃対象)になっています。敗戦国日本特有の現象なのでしょうか。常々不思議に思うところです。 ネット上での「本気右翼」は「本気左翼」として共産党を認めているということなんでしょうかね。
- artofauror
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右翼思想の人間が、共産主義を受け入れるとは思えませんが…… 自分の考えとしては、共産党=左翼ですから、右翼の人間が左翼の団体を支持すると言うのは、考えにくいです。 ただ、ネット右翼と言うのは、怪しいところはあります。名乗るだけなら、誰でも自由なわけですから、もしかしたら右翼を名乗った左翼こそが、ネット右翼と呼ばれる連中なのかもしれませんね。
お礼
ありがとうございます やはりネット右翼というものの実体がつかみきれないのが難しいところですよね。
お礼
ありがとうございます なるほど、国内経済に関するスタンスについては親和性がありそうですね。どちらかといえば大きな政府を志向しがちという点で似ていますね。 外交面もある意味反米右翼とそっくりという見方ができますね。確かに確かに。 決定的に違うのは皇室に対するスタンスくらいでしょうか…