だいぶ昔になりますが、精神病の先生に言わせると、世の中正常な人は居なくなると言われていました。また、精神病棟では先生が異常者とも言われました。
これは全く以って正論だと思っています。
世の中に異常だとか正常だとか判断する基準など無い。あるのはただ、許容範囲でしかないということです。他人の生活を制限しないのであれば、別に構わないのではないかと言う事です。
つまり、基本的には「熱中しすぎるとは、社会生活や個人の生活に支障を及ぼすほど没頭する」と言った方がいいと思います。
しかし、それは汎用的な許容ではなく、各々の場面によって幾らでも変ってしまう程度のものですし、視点によっても大きく変ってしまうでしょう
それが、辞書の解説は編集の時点で最新の解釈が書かれているので「熱中しすぎる人」と書かれているのでしょう。
金田一先生が某番組で「言葉やその解釈は時代によって変るものだから「本来はこうだ」という考えは正しくないと仰っていました(その所為で言葉の意味を問う番組からはずされてしまったようです)が、まさにその通りでしょう。
事実、既出の例で言えば「全然」は否定の言葉につくというのも、歴史を見ると肯定文にも使われていたものが、後に否定文に限定されたという見解もある(肯定文に使用されている古文書がある)そうです。
NHKの言葉の番組でも、時間と共に重く、限定的になる言葉や軽く、曖昧になる言葉があると解説していました。
現代では差別用語として使用を規制されているので、更に曖昧なマニアだとかヲタクといった言葉で表現されています。
しかも、その定義は非常に曖昧で、どこからが「○○きちがい」かというラインはありません。没頭するあまり命まで短くする人もいれば、専門家として称えられる人もいます。
だから、逆にみれば、全ての人に対して使うべきではないとも言えますし、あまり厳密に考えるべきでは無い「シャレ言葉」と理解した方がイイと思います。
お礼
深いですね…ありがとうごさいました