この問題はいまだに根強くのこっています。
ところにより、職業、婚姻、交友にまで目をむけているところもあるようです。
多くの会社(上場企業)は入社時や研修時に偏見の抑制などのカリキュラムを組みます。
職業については、平成になるまでは差別を受けていたことは聞いています。(近隣の○丁目には多い地域と聞かされていた)
その人に能力があっても、他からの「目」があって採用を差し控える会社も多かったという話も聞いたたことはあります。
つまり、社員として雇うと会社との取引に影響したそうです。
そうなると、職業は限られたものであったと思います。
これらは、平成のはじめころまでに祖父母や叔父に聞いていたことなので、現在の実情とは違っているとも思います。
現代でもそうだったのだから、戦前の実態はもっと「あからさま」だったと推察します。
また、祖母はそういった年代だったので、「自分たちは連中とはちがうんだ。」と言っていたことを記憶しています。
よっぽど身分にトラウマを抱えていたのか子供心には不思議に移りました。
昭和60年ころ名古屋出身の同級生から、「部落出身者は○ヨタには就職できないんだぜ。名簿があってチェックされるんだ。」と聞いたことがありました。今はどうかしれませんが。
また、建設に限った事でもないと思いますが、現在でも「部落解放」を旗印の企業や協同組合があって、公共工事などはそこが手を挙げると他社はみんな辞退してしまう自治体の入札も実際にあります。
だから、大手では名前だけでも共同企業体として入れて穏便に公共工事を落札させているケースもあります。
行政側もこれらは周知の事実で、一切口をはさみません。
これが今もあるので、こういった業界への就職はやっぱり「しこり」は多少でも残っているとも思います。