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管楽器協奏曲をするばあいの在楽団員への配慮
ピアノ協奏曲やヴァイオリン協奏曲は、確固たるソロ奏者が確立しており、また楽曲も多く、外からソロ奏者を招いて集客の向上を図るという姿勢は大いに正しいと思うのですが、一方、珍しいとは言え、管楽器協奏曲も存在しており、これらを演奏するときに、はたして楽団員のほかからソロ奏者を持ってくるかというときに、楽団員のプライドとか、ソロ奏者の実力とのかねあい(知名度や集客率)、そういう配慮が必要になってくると思います。 実際、楽団員の中からソロ奏者を選出することもありますね。その場合、集客という効果は必ずしも狙っていない?ことも多いかと思います。 この管楽器協奏曲のあつかいについて、楽団員をどうするかという問題はどう考えているのでしょうか?
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管楽器の特質上、ソロ奏者が少ないから自前で、というだけであって もし、呼ぶに値する知名度、実力があり、ギャラも折り合い ソリストとしてもっぱら活動している演奏家を呼んでくるのであれば 別に団員が傷つくことはないのではないですか? 逆に客演を呼ばず、自前のプレイヤーを選出して 「管楽器の協奏曲」を選択する場合 その楽団にはソロ向きだったり、売りにしたい、メインに据えたいような演奏家がいるという場合もあるのではないでしょうか。 ヴァイオリンなどは数や音質、楽器での演奏の内容からも 最初からソリストとしての音作り、演奏を学んでる人もいるでしょうが 管楽器も弦楽合奏の中では存在感、音量、楽譜的にも ある意味ソロ状態のような感じでもありますから 楽団員からソロを立てることに問題がないのかもしれません…。 コンサートの選曲の段階で「クラリネット協奏曲をやりたい→じゃあソロどうする?」 じゃなくて 「次のコンサートのゲストはだれそれにしよう→じゃあこの協奏曲で」 とか 「うちは~さんがうまいから、この曲をやってはどうだろうか」じゃないんでしょうか。 なんらかのその管楽器を際立たせたい!という背景があって選曲されるのであれば 既存の団員も納得するんではないでしょうか。
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- jupitan
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何だか興味深い質問なのでおじゃましました! 例えばプロオケの団員募集広告で、 ・コンサートマスターやフォアシュピーラーと呼ばれるヴァイオリンや他の弦楽器(ヴィオラ、チェロ等)の最前列トップ、トップサイドの場合は最初の募集段階で明らかに区別します。各パート、セクションの代表・責任者・まとめ役(あくまで音楽的な)の意味です。また、普段は音楽的な意見・観点で助言・指導したり、時には団の運営・各会議に参加・発言する機会も多いようです。管理職手当て等も出る場合が多いですね。 ・そして、一般的な弦楽器奏者はテュッティ(tutti)と呼ばれます。 ちなみにアマチュアとは違い、皆さんそれぞれ音大等で専門教育を受けているし、超難関であるプロオケのオーディションを通過して入団された人ばかりですので正直言って皆、上手い人ばかりです。軒並み有名なコンチェルトをさらっと弾けるレベルですよ!(ですのでコンサートマスターがいかに音楽的・技術的・そして人望に優れている人であるかがお分かりかと) さて、管楽器。(木管、金管) ウインドオケと違い、交響楽団・管弦楽団ではソロ楽器としての扱いです。(すでに作曲段階でそういうポジションに置いている為) つまり、奏者は全員ソリストなのですね。 募集でも(例えばCl)、1番Cl募集とか2番Cl募集とかいうふうに。 世界的な例で・・・ かつてベルリン・フィルのカール・ライスターは名実共にトップレベルのCl奏者でした。カラヤンとの数々の名演奏でCDも沢山あります。 この場合、伴奏オケは基本、母体のベルリン・フィルですが普段はその1番セクションで吹いていても協奏曲では完全にソリストとして扱われます。(多分ギャラも?笑)また、彼は世界中の著名オーケストラにソリストとしても招かれることも多いのでその場合も完全にひとりのソリストとしてです。 まあ、こういったスーパースターは特別な存在でしょうね。 日本の場合、赤坂達三など確かにソリストもおられますが欧米に比べて数は極端に少ないし、殆どの人は普段はオケに所属し協奏曲や室内楽をやる場合にソリストとしての立場で演奏されるわけです。 あと、オケの管楽器奏者が同じく管のソリスト(客演でも団内から起用する場合でも)に対し必要以上に気を回したり、各プライド上どうのこうの、ということを懸念されておられますが、そんな心配はまず無用でしょうね。何より音楽が始まれば皆さん真剣勝負です。オケ奏者はそれぞれ各自分のパートを責任持って吹き、かつ、指揮者やソリストの音楽的要望にきちんと応えて、音楽全体が上手く進行・まとまるように最大限に演奏、あるときは援助するわけです。そう、持ちつ持たれつの関係ですね。 ですから、本当に良い演奏が出来た後はソリストは聴衆だけでなく後ろも向いてオケの皆さんに心から感謝の意を表しますし、オケ奏者の人たちもソリスト・指揮者に最大限に拍手の意味を込めて手ならぬ足で?床をバタバタ鳴らしたりしますよね! 以上、少しでも参考になりましたでしょうか・・・?
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大体雰囲気はわかりました。 やはり、弦よりも人数の関係からより「ソリスティック」な要素をはじめから持っている人たちが管プレーヤーだということが言えそうです。
- A88No8
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こんにちは 私もなんで管楽器を特別そう考えるのかしら?と思います。クラリネットを演奏するアマチュアとして。 楽団がプロの楽団なら、場合に応じて楽団の中から出る場合もあるでしょうし、外部から招聘する場合もあるでしょう。そこは、求められるコンサートプログラム(経営的な要素/要求)で決まってしまうでしょう。 アマチュア楽団の場合も、楽団員にソロの能力があれば可能でしょうが、難しければ招聘するでしょう。 また、専門家とは団員は、技量が違いすぎるので勉強のため、あるいは集客のため専門家にソロを依頼することもあるでしょう。 アマ楽団で団員がソロを望んでいて招聘したら感情論になる可能性がありますよね。 趣味でお金を払って(団費、コンサート費用、指導謝礼)やっているわけですから。 でも、それはそういうケースの場合だけと思います。
お礼
弦やピアノ(オケにないからこれは例外として)は決まって、オケ楽団員から選出されないと言う事実があります。これは集客とかもちろんソロの完成度の差質のいいものをという考えからと思われます。一方、管楽器協奏曲には、楽団員からという風潮がどのくらいの割合かは知りませんが、ある。そういう例を何個か見ています。これは、かんのソロプレーヤーの位置づけが弦やピアノのそれと違うことを示唆しています。 その場合に応じて、外から招聘と中から選出と、沸ける場合があるということ。つまり、集客を必ずしも優先しない場合があるということ、この差がどうも納得できないわけですね。
- gldfish
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それ以前に、ピアノやヴァイオリンはソロ奏者を呼ぶのが常なのに、なぜ管楽器の団員に限って「プライドが傷つけられる」と思うの?・・という疑問が。ピアノや弦楽器はソロ奏者を呼ぶ事があるから管楽器も呼ぶ事があって当然、と考える方が自然なのではないでしょうか。 勿論、団員は必ず快くソリストを受け入れる・・とは言い切れませんが、これは「知名度・集客力がある人だから団員も許せる」とかいう様なものでもないと思います。やはり「ソロのプロ」と「アンサンブルのプロ」は全く違いますからね、求められるスタンスも普段の練習の仕方も。どちらが優れているとかではなく、これは専門技能ですね。逆に言うとそれくらい‘使うところ’が違うからソリストという職が確立している訳ですし。団員もそれくらいは理解していると思いますが。
お礼
ピアノ弦楽器は、やはり、ソロ奏者の数が違うのではないでしょうか。弦はともかく、ピアノはオケの打楽器鍵盤奏者がというのはあまりに特殊です。それこそ、ソロ用とアンサンブル用のプロが並存するということも納得いきますが、管の世界になると、圧倒的にアンサンブル奏者が多い気がします。すくなくとも弦ピアノの比ではない。 今回の質問は「管楽器」協奏曲についてですが、これをやるときに、在楽団員の主席をソロ奏者として演奏する例が多いことを考えて、こういうものかなぁと思ったものです。
お礼
管楽器世界では、オケ在楽団員が「自らがソリストである」という自負を持っていることが多い、そのためプライド問題が弦よりも発生する。ということはいえないかと思います。