東海道線の113系は、基本編成が11両編成、付属編成が4両編成となっていて、そのうち基本編成の8号車に中間付随車の「サハ」が組み込まれるのが標準的な編成でした。
熱海← クハ‐モハ‐モハ‐サロ‐サロ‐モハ‐モハ‐サハ‐モハ‐モハ‐クハ →東京
ところが、この8号車のサハの代わりに制御車であるクハが組み込まれている編成が時々見られました。
これは、サハの台数自体があまり多くなかったため、クハを組み込んでサハの代用としていたためです。
また、サハが検査で入場した場合も、(代わりに組み込むサハは数が少ないため)クハで代用することも多かったようです。
113系のサハには(一部を除き)便所がついているのですが、クハも(これも一部を除き)便所を備えており、クハをサハ代用として組み込んでも運転席部分の定員が少なくなる程度の差であったためにそれほど問題なく使用できたのでしょう。
ちなみに、サハの代用としてクハを組み込んだ編成は、東京圏では東海道線以外に横須賀・総武快速線の113系基本編成(11両)の8号車、東北・高崎線の115系基本編成(7両)でも見ることが出来ました。
なお、サハの台数が少なかった理由は、11両編成や7両編成中に1両しか使われないなど基本的に必要台数が少ないことと、クハでサハの代用はできるけれども、サハでクハの代用は出来ないということによるものだと思われます。
お礼
回答ありがとうございます。 そういうことだったんですか。謎が解けました。