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森林伐採が生み出す影響について。
特に水循環に対してです。 例えば 森林伐採によって木がなくなり、大雨などが降ったときに水がすぐ川などに流れてしまい、水循環のバランスが崩れてしまう。など データなども在りましたら載せて頂けると嬉しく思います。 詳しく知りたいです。お願いします^^
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建設業に携わる立場からの話になります。 10年以上前になりますかね。建設省の時代に雨水浸透に対しての指針のような働きかけがありました。 当時、ポスターには「細川ふみえ」を起用して洋服だったかワンピースだったか水が地面へ滴り落ちて浸透させるイメージのものでした。 これより、家を新築する際や土地造成などの開発をする場合には雨水は宅地内処理(浸透桝の設置)を行うようになりました。 その桝からあふれた分は道路の側溝へ流出させてもよいとしています。 大雨による水は地面に浸透せずに地表面を流れていってしまします。 積雪やしとしと降る雨が地面に浸透し易いものです。 森林の伐採が即座に雨水の浸透を阻害するものではないと考えます。 台風や昨年にみるゲリラ雷雨の頻発により傾斜地の地表が洗われて樹木の滑落や土砂流出ということもあります。 おそらくは質問者はこの状況から森林伐採へのイメージに向いたとも思います。 森林は植樹だけでなく、剪定や間びきといった事、根本の整備つまり日光が下方にも行き渡るようにすることで成長するようです。 植樹された多くは植えっぱなしでどうしようもないのが多いと聞きます。 樹木の根が張ることで土の粒子間も広げられて雨水も浸透しやすくなるとも思います。 飲料水は、天気次第であって本州のダムのほんどは雪解け水の量と聞きます。雪の量が湧き水にも起因しますよね。 九州・四国地方は雨に頼らざるをえないようですけど。 また、有名ですがこんな話は知っていますか? 東京では、地下水の汲み上げを抑制したことで、地下ホームは地下水上昇による浮上問題があります。 水の循環ということではなかなかデータが探せませんが、都道府県で森林についての取り組み推進などがあるようです。 キーワードは「県土整備事務所」です。
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- adkori
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森林生態学と水文学の基礎知識が必要になりますが http://www.hfri.pref.hokkaido.jp/forest/forest.html こちらで「森林」「水量」「伐採」あたりをキーワードに検索すると いろいろと参考になると思われます。
- yot15
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森林には、人工林と自然林があります。人工林は、他の回答者の言うように、間伐が必要です。植林を放置すると、山肌に日光が届かず、下ばえが育たず、この為保水力を失います。この結果地滑りや鉄砲水が起こりやすくなります。従って、十分な材木に育つ前の植樹された木々の間伐はどうしても必要な作業となります。 材木として利用できるようになった森林は、経済的に有効利用が必要で、時期をみて伐採が行われます。この時、計画的な植林が必要で、国内では概ね実行されています。 問題は自然林の伐採で、過去伐採後の植林をせず放置される例が多く存在しました。熱帯地方の森林伐採は、草原になりやすく、広大な草原が出現し、森林は再生されません。そこで質問者様の危惧する事態となります。日本では、伐採後の放置で、自然林として復活する部分もありますが、やはり全く復活しない部分も多く残ります。奈良時代に伐採した山が、未だに禿げている部分が残る滋賀県の例もあります。 従って伐採後は植林して、人工林に変える事になります。現在では、有効な材木としての樹木の他に、伐採前の植生に戻す植林も行われ、手入れを省力化する方法が研究されています。伐採にだだ反対するだけでなく、森林資源の有効利用が必要です。一般に針葉樹の生長は広葉樹より遅く、針葉樹林だけの人工林を目指すと、草の勢いに負けないように、略一坪に一本の割合で植林しないと森林は育ちません。そこで定期的な人工林への手入れが必要なのですが、日本では人手が足りません。
森林を伐採することによって、自然環境を保全することができます。 「自然と人間との共存という点からすると、日本は「森林を伐採しないから環境の劣等生」ということになります。森林を伐採しないのが自然を守ることだなどという錯覚から、早く脱皮することが必要です。」 「森林を守るためには、森林に入って森を守る人がいなければなりませんが、その人たちも趣味で森林保護をするわけにはいかないので、枝打ちした端材や、その他のものが、商品価値を持たなければなりません。しかし日本では端材が売れないので、そのまま山に捨ててきて、それが台風の時に流木となって川にあふれるという被害が起こっているのです。」 (偽善エコロジー 武田邦彦著) 問題は「度を越した」伐採であり、それは「違法伐採」に代表されるようです。 「経済協力開発機構(OECD)の最近の取りまとめによれば、中国、ロシア、熱帯諸国の木材生産の20~90%は違法伐採によるものであると推定される。」 (違法伐採による環境影響調査業務報告書(平成19年度環境省事業)要約版) 以下のような影響があるようです。 「違法伐採は木材生産国の森林減少を引き起こし、二酸化炭素の放出、生物多様性・森林生態系を損なうのみならず、木材の世界における市場価格の引き下げを引き起こす等により、第3国における持続可能な森林経営を脅かすなど、世界の持続可能な森林経営へ深刻な影響を及ぼしている。」 (平成19 年度 違法伐採による環境影響調査業務報告書) 詳しくは資料を見てください。 http://www.gef.or.jp/activity/forest/world/index.html 自然はそのままで素晴らしいものではなく、人間が利用してこそ美しいものになります。管理された森林伐採は必要です。