環境省がパイロット事業で認定しようとしている「化学物質アドバイザー」は、基本的にボランティアです。
ただし、交通費は一定限度まで支給され、謝礼が出る場合もあるようです。有償ボランティアみたいなものですね。
ちなみに、環境省が認定する「化学物質アドバイザー」は、認定を受けないと○○ができないという国家資格の類ではありません。一定レベル以上の知識・スキルを有していることを国が認めてくれるものです。
「化学物質アドバイザー」として登録されると、次のような活動を行うことになります。
先ず、行政や企業、市民団体などが、勉強会や説明会などで、事務局に化学物質アドバイザーの派遣を依頼します。
事務局は、条件のあった登録者を選び、連絡します。
連絡があったら依頼者と直接コンタクトを取って、条件を詰めます。当然、平日の昼間の依頼も有るわけですから、「会社があるから行けません」とは言えませんよね。
条件が合えば、実際に現地に出向いて、法制度の解説や、企業の住民説明会などで出された資料やデータのチェックを行うことになります。
(詳しくは、環境省のホームページをご覧ください。)
以下、私見ですが、「化学物質アドバイザー」として活動できるのは、主に化学メーカーを定年退職された技術者や大学の先生、「化学物質アドバイザー」のような仕事を専門にしているNGOの職員やコンサルタントなどに限られてくるのではないかと思います。
活動の内容も専門性が高く、現場での瞬時の対応が求められますので、それなりの下積みが必要だと思います。
もし、化学物質の専門知識や実務経験を持っていて、仕事として「化学物質アドバイザー」を目指そうとされるのでしたら、環境関係のNGOや専門のコンサルタント会社に転職されてはいかがでしょうか?
お礼
どうもありがとうございました。大変参考になりました。