日本においては1980年代から1990年代初頭までの間、
好景気を背景に特に土地の値段や株価が実態以上に高騰したものの、
90年代頭から急激に景気が悪化し併せて地下、株価が大暴落した経済的事件のことです。
多くの企業が、所有する土地などを担保に銀行から多額の融資を受けていたため、
後にその多くが不良債権となり、日本の銀行のほとんどが大打撃を受けました。
また、土地を買いあさり不当に価格をつり上げる地上げなどの悪質な犯罪も多数発生しました。
大都市周辺に住む多くの人々が立ち退きにあい、社会問題にもなりました。
当時の傷跡は今でも深く残りますし、
現在の長引く不況の原因はバブル時代の名残といえるでしょう。
このようなバブル現象は、実は日本だけではなく世界史上古くからあるもので
それらは経済的に発展した国々が衰退していくプロセスの途中でしばしば発生しています。
古くは約400年前、当時世界の覇権を握っていたオランダが、
東方(東南アジア諸国)での開発を行う会社(東インド会社)設立のために
一般人からの出資をつのり、このとき株価が高騰しのちに急落したことがバブルの始まりと言われています。(また、資本主義、株式制度の始まりとも言われています)
オランダはこの後、世界の覇権をイギリスに譲ることになります。
イギリスにおいても産業革命期、同様の事件が起きたと聞きますし、
第二次大戦後、戦争に参加しなかった南米の国々においても
好景気の後のバブル崩壊とその後のスーパーインフレは記憶に新しいです。
アメリカも1929年の大恐慌を含めその後何度か同様の事件を経験していますが、
かならず立ち直っています。
日本も見習い早くこの苦境から抜け出したいものですね。
(アメリカは最近景気の失速が懸念され、株価高騰後のバブル崩壊が心配されています)
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