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涼しさのみを追求する家
高温多湿で常夏のスリランカに自宅を設計しているのですが、涼しさのみを追求すると、どのような家になるのでしょうか?その家は、天上をかなり高くした平屋。 床はタイル張りでカベは漆くい塗り程度までは自分なりの考えで決めてあるのですが、窓は多いほうが風が通って涼しいのか、少ないほうが熱が侵入せず涼しいのか又、家の周辺に木を多く茂らせるのと家の中に緑を沢山配置するのとどちらがより効果的に温度を下げてくれるのか。そういった涼しさのみを考えた住宅にいいアイディアもしくは知識のある方、教えてください。ちなみに日本の住宅の様な高気密住宅ではありません。
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多湿なら開口部を多く設けて風通しをよくする のが常道です。 乾燥していて高温なら「閉じる」こともありますが 問題は温度より,「湿度」です。 後は日射を遮ることが効果的でしょう。その意味で周囲に木を 植えることは良いと思います。室内に緑を持ち込むことは, 蒸散効果により温度もやや下がるでしょうし(そのかわり湿度は 上がる),なにもりも心理的な効果も期待できるでしょう。 いずれにせよ,周囲にある(伝統的な)住宅作法を調べてよいものを とりいれるべきです。 もうすこし積極的に考えるなら, 葉山成三さんという建築設備デザイナーが「天井輻射冷暖房」と いうのを提案しています。天井に水を流して「輻射」 効果による冷房を行うもので,地下水でもOKです。水は流す だけで(温度だけをもらって)そのまま地下に返します。 「空調」のように住宅を密閉する必要性も少ないようです。 東南アジアでの事例もあったと思います。 天井面への「結露」が問題になりますが,東南アジアの事例では 確かうまく流れるようにしていただけではなかったかな?(うろおぼえ)。 日本では,除湿器を組み合わせて,積極的に湿気をとっています。 10年前くらいの少し古い本ですが, 一般書では,ちくまライブラリー(このライブラリー 自体は筑摩書房はやめてしまいましたが) 葉山成三『天井輻射冷暖房のすすめ』(筑摩書房)というのが ありました。いろいろ事例がついています。 あとは最近のエコロジー住宅の考え方も参考になるでしょう。 世田谷区経堂にできたコーポラティブ住宅「経堂の杜」が “業界”では話題です。鉄筋コンクリート(高気密・高断熱) ですので考え方が違いますが,なかなか感動します。
お礼
専門的で理想のお答え、本当に助かります。天上輻射熱冷暖房のすすめという本は何とか探し出して読んでみるつもりです。落ちて行く水の音までも楽しめたら最高です。ありがとうございました。