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ワーファリンと納豆禁についての疑問
看護学生1年です。先日、薬理学の授業でワーファリンの講義がありました。ワーファリンを服用している場合は、納豆を食べていけないということは他の授業でも聞いていたのでわかっていました。ワーファリンは肝臓でのビタミンK生成を抑制するのに、納豆にはビタミンKが多く含まれているから拮抗作用でNGということなんですよね?そこで疑問です。よくテレビの健康番組とかで、納豆は血液をサラサラにするから毎日食べましょう!などと言ってるのを聞いたことがあります。血液を凝固させないためワーファリンを服用しそれを阻害しないよう納豆禁にしてるのに、かたや血液サラサラ?よくわからないので教えて下さい。
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「ワーファリン」を服用している人は、納豆を食べてはいけないとされています。これは、おっしゃるとおり納豆に含まれるビタミンK2が、ワーファリンの作用を弱めてしまうからです。 しかし、血液凝固作用には13もの因子が共同して複雑に制御されています。ビタミンKもその一つの因子にすぎません。Kが多いというだけで血液が簡単に固まるわけではないので、あくまでもワーファリンという薬が納豆と両立しないということです。 納豆には「ナットウキナーゼ」と呼ばれる、血栓を溶かす成分があります。これはフィブリンを直接分解する血栓溶解酵素です。 このナットウキナーゼは、大豆そのものには含まれず、発酵中の納豆菌によって作り出された酵素の一種で、納豆のネバネバの中に含まれています。 また、人間の体自身も「プロウロキナーゼ」という血栓溶解酵素を持っています。ナットウキナーゼにはウロキナーゼを活性化する作用もあるようです。 したがって「ワーファリン」を服用していない一般の人には、血栓症予防には納豆を食べた方が良いということになります。
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- uvers0508
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ご存知のとおり、ワーファリンは肝臓でのビタミンKの生成を抑制することにより血栓症の予防薬として多く投与されます。 では何故納豆は血液をサラサラにするのに、ワーファリンとの拮抗作用が生まれてしまうのか? 納豆には上に述べたように拮抗作用が生まれてしまうビタミンK2が含まれていますが、その他にナットウキナーゼという成分が含まれています。 このナットウキナーゼという成分が血栓を分解する作用があるのです。 このナットウキナーゼという成分はフィブリンを直接分解する作用があり、通常プラスミノーゲンがプラスミンになり分解するよりややこしくなくフィブリンを直接分解する血栓溶解酵素だからなのです。 健康な方が納豆を摂って血栓症予防するのならよいですが、血栓症患者 などが納豆を摂ったからといって治るということでもありませんね。 手遅れになります。。。 納豆はサプリメント程度に有効でしょう。 詳しい説明をリンクしておきますご参考までにどうぞ。
お礼
ありがとうございました。 大変わかりやすく勉強になりました。
- usagikun2
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納豆を食べてサラサラな血液にしても凝固作用はあねるけど、ワーファリンを服用中に納豆を食べるとワーファリンの働きが悪くなるので食べないで下さいと、病院から指導が有りました。また、ホウレンソウなどもリストに乗っていましたが、病院食に出て来ました、程々に食べないとバランスが悪くなるからとのことでした、詳しい事は、先生なのか教授なのか分かりませんが居るでしょうから授業の中でしっかりと勉強するべきでは有りませんか?
お礼
ご回答ありがとうございます。 外部講師なので、授業終了後すぐに帰ってしまい 生徒は次の授業へ移動と、なかなか質問する機会がなくいましたが 疑問をそのままにせず、これからは時間をみつけて質問します。 ご指摘ありがとうございます。
お礼
大変参考になりました。 お忙しい中、ご回答、ありがとうございました