ナットウキナーゼが血栓を溶解する科学的に実証された論文は存在しません。
ナットウキナーゼとビタミンkは別物です。極端に言えば分子生物学的にナットウキナーゼの効果は科学的考察がされて妥当とされた科学的論文では??がついています。当然吸収される事についても?
また私のつたない知識ではあくまで納豆の効果はビタミンkしか目にしたことはありません。驚くべき事に納豆キナーゼ協会や色々なナットウキナーゼ関係機関でさえビタミンKによる説明しかしていません。ナットウキナーゼの作用は多分推測の域です。確かなことは納豆には最も大事なビタミンK2が非常に多く含まれていて消化管においてコレステロールを吸収する機構がビタミンkも吸収していることです。
またビタミンkの吸収は制御されており過剰摂取しても吸収がストップするので、凝固系が賦活することはなく、ほとんどビタミンk欠乏の場合しか意味が無いことになります。
また人体では出来てしまった血栓を溶解しようとする、線溶系があります。
ビタミンkはほんの少しだけ関係している可能性が示唆されています。
因みにボツリヌス菌が生産する神経毒素はタンパク質です。通常、タンパク質はそのままの大きさで腸壁を通過することはなく、アミノ酸に分解されてから吸収され、リンパや血中に移行して体内を運ばれていきます。しかし、ボツリヌス神経毒素は分解されず、タンパク質活性をもったまま腸から血中へ吸収されるため、一般の食中毒菌と比べものにならないほど強い作用を及ぼすことができるのです。
お礼
最近のテレビ番組でも医科大学の教授がナットウキナーゼのことを話していました。カリスマ予備校講師も力を発揮して信頼性があるような話になっていましたが、結局知りたいことには触れないままでした。ナットウキナーゼのことよりボツリヌス毒素がどうして分解されずに腸管を通過して毒作用を発揮できるのかのほうが興味がわいてきました。これも納豆の効果ともいえます。