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FF車の縦置き・横置きの居住性
FF車の横置きエンジンと縦置きエンジンってどっちが居住性・静粛性に優れているんですか?
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クルマの研究で食ってる者です。 1.居住性 クルマ1台分のパッケージング・レイアウト(エンジンや変速機、サス、操舵装置、シートなどの配置図)を引いてみるとすぐに判るんですが・・・同じ全長・全幅・全高(要するに同じ容積)のクルマなら、横置きの方が室内を広くする事が出来ます。 これは、『エンジン+変速機などのパワートレイン』の形状が縦置き配置の方が大きくなるから、という事もありますが、そればかりでは無く『エンジン縦置き』に必要な車体構造そのものの為に車内サイズが狭くなる、という事もあります。 『居住性』というと、他には『振動・騒音』『乗心地』『車内空調』なども関係していますが・・・『振動・騒音』の話は後述するとして、『乗心地』『車内空調』などの点では、エンジンの縦置き/横置きでの差はありません。 2.静粛性 縦置き構造では変速機が室内側に飛び出すという、エンジンやパワートレインが発生元となる振動・騒音に対して不利な要素はありますが、致命的というほどの差はありません。この点では、縦置き/横置きに大きな差は無いと言えるでしょう。 一方、騒音よりもっと低周波数帯である『振動』の面では、横置きの方が若干不利とは言えそうです。 これは上述しました『室内の広さ』の話の逆で、横置きではスカットル(エンジンルームと車内を隔てている壁)や前席足元の床の振動などの点で、横置きの為の車体構造は不利、という事です。 もっともこの話には対策手段があるので、上述した『室内の広さ』の様にどうにもならない差というほどの話ではありません。