一歳なんて叱ったら簡単にやめる。ビビるから。
何度も叱られてそのうち覚える。そりゃそうです。
しかし、そのような犬みたいなしつけ方では、将来の能力も犬どまり。
ご主人さまの命令でしか動けない、鎖に繋がれる人材を育てているのではありません。
全人格の教育としては、大局の上では、害の方が大きいと思います。
分からないから無駄、ということではなく、
大人の抜け落ちた配慮を、圧倒的な力で子供に押し付けるという方法が害となる、
ということです。
親は、社会に対する責任と、子に対する責任の、両方のバランスをとります。
悪いことをしないように覚えさせるのは、
親が社会にとって負っている責任だと考えています。
犬の飼い主が街に対して負っている責任と同程度。
人に迷惑をかけないお利口な犬にさえ仕上げれば、
性格の悪い無能な犬でしかなくても、傍目にはよい「飼い主」なわけです。
でも親には、子に対しても負っている責任がある。
子が生来持ち合わせた能力や気力というものを、
社会という抑制から保護し、伸長を支援してやること。
どちらにも偏らないのが、指導力のある親だと思います。
人に迷惑かけまいと気遣いばかりの親や、我が子に身勝手ばかりさせる親は、偏ってるからでしょう。
年齢や性格に応じて長期でバランスをとるのが良いと思います。
一歳くらいの子供と接する大人は、自分が困るような状況に、
はじめから持って行かない様に計算して動きます。
叱るのは、大人が自己防衛してるにすぎないことが多い。
大人の配慮不足や、大人の説得力不足や、大人の辛抱不足を、
子を叱ることにより隠し、誤魔化そうというのが、親心の深層にあるような気がします。
自分は辛抱したり考えたりが面倒だから、
「大人はテレビはつけたいからいつでもつけるけれど、子供はボタンに一切触るな」
という無理難題が発生してしまう。ひっきりなしに押し続けるのも想定内です。
子の為にテレビのコンセントを一日中抜いておく、という辛抱ができない自分の至らなさから、
それを「きつい口調」で押し付けるという強硬手段に出る。
それが「叱る」ということですよね。
それって、教育上必要でしょうか?私はそう思っておりません。
…しかし甥っ子さんとのことですから、あなたは親ではありません。
家電のスイッチを触らない一歳児はまずいないですから、
私があなたの立場なら、来客前に、コンセントから抜いておきます。
まさに、知恵比べです。
「テレビ」だから触ったらダメなのか、「よその」テレビだから触ったらダメなのか。
子がその辺の概念の区分ができるようになったかの見極めが、
親には必要です。そのあたりからは、言葉で理解させるしつけは必要かと思います。
一歳前半だとまだです。
そんな一歳の行動に予測が追い付かず、自分の計算の甘さを露呈し、
子供に抜け穴を見つけられ、説得の術も思いつかず言葉に詰まったその時、
追い詰められた大人のとる行動が「叱る」。
そんな口頭での武装と、子供を制圧することを、
ひっくるめて「しつけ」という枠で囲み、正当化してしまうのでしょう。
お礼
>知恵比べ 確かにそうですね。 できる防衛はしておきたいと思います。 回答ありがとうございました。