- ベストアンサー
熱帯魚はどうして越冬できないのでしょうか
熱帯魚は日本の冬は生きて越せないのはなぜでしょうか。冬を生き延びられるメダカなどとどこが違うのでしょうか。
- みんなの回答 (3)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
適応温度範囲の狭い狭温性動物と適応温度範囲の広い広温性動物の生理的な相違点は、詳しくはわかっておりません。狭温性のマイワシと広温性のカタクチイワシ、狭温性のマスと広温性のフナとの生理的な違いや等が研究されつつあります。メダカも広温性です。 広温性魚類の筋肉のミオシンと呼ばれるタンパク質が狭温性魚類と異なることや神経細胞内の物質の違い、耐凍性物質の違い等多方面で研究が進みつつありますが詳しくはわかっていないのが現状です。酵素の適応温度範囲は広温性でもほとんど同じですが、最適温度は馴化によって変化できるようです。 広温性とは言いましても、体内のタンパク質やその他の物質を変化させていくわけですから、かなりの馴化の時間が必要です。メダカでも馴化させる時間をとらなければ死んでしまいます。
その他の回答 (2)
- suiran2
- ベストアンサー率55% (1516/2748)
ご質問の意図はそういうことでしたか… 生体反応は酵素というもので反応が進みます。この酵素は生物により働くことが出来る最適な温度領域(最適温度、至適温度と言います。)が大変狭く、その範囲内でしか作用しません。ヒトの酵素は37℃程度で一番働きが活発になります。体温が35℃以下では酵素がよく働かず低体温症になります。体温が20℃になればほぼ酵素が働かず凍死します。反対に体温が39℃以上になりますとこれも熱中症になります。 生物の持つ酵素の最適温度は様々です。南極海に生息する魚類等の酵素の最適温度は確かマイナス何度かです。草津の温泉噴出口の細菌の最適温度は90℃です。しかし、どちらも数度の温度領域内でしか生育できません。酵素が働かなくなったり壊れてしまうからです。
補足
熱帯魚にくらべてメダカは夏の高温にも強いようですが、やはり酵素の最適温度で説明ができることなのでしょうか。
- Willyt
- ベストアンサー率25% (2858/11131)
熱帯魚は熱帯地方に適応した魚で、寒さに対する抵抗力がないから冬を越せないのは当然です。でも越冬できるギリギリの温度を見つけて少数でも生き延びたらそれを夏の間に増やし、今度はもう少し温度を下げてまた冬を越させるということを繰り返すと越冬できる熱帯魚を作り出せるかも知れませんよ。生物は自然界でこのようなことを繰り返していろいろな環境で生きて行けるようになったのです。
補足
冷えるとどうして死んでしまうかが知りたかったのですが、適応の実験も興味深いと思いました。
お礼
ご丁寧にご教示いただきましてありがとうございます。おかげさまで随分勉強になりました。