適応温度範囲の狭い狭温性動物と適応温度範囲の広い広温性動物の生理的な相違点は、詳しくはわかっておりません。狭温性のマイワシと広温性のカタクチイワシ、狭温性のマスと広温性のフナとの生理的な違いや等が研究されつつあります。メダカも広温性です。
広温性魚類の筋肉のミオシンと呼ばれるタンパク質が狭温性魚類と異なることや神経細胞内の物質の違い、耐凍性物質の違い等多方面で研究が進みつつありますが詳しくはわかっていないのが現状です。酵素の適応温度範囲は広温性でもほとんど同じですが、最適温度は馴化によって変化できるようです。
広温性とは言いましても、体内のタンパク質やその他の物質を変化させていくわけですから、かなりの馴化の時間が必要です。メダカでも馴化させる時間をとらなければ死んでしまいます。
お礼
ご丁寧にご教示いただきましてありがとうございます。おかげさまで随分勉強になりました。