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ラテン語での読み方

ラテン語に詳しい方に質問なんですが、 次の言葉をラテン語に翻訳すると、どう読むんでしょうか? カタカナで書いてくださるとありがたいです。 「炎」「水」「氷」「緑」「自然」「大地」「空」「刃」「剣」 「棺」「鍵」「運命」「塔」「光」「風」「~の書」 「~の・・・」(例:家の鍵)「~と・・・」(例:犬と猫)

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noname#122289
noname#122289
回答No.1

まずはじめにお断りしますが、「~の」に相当するひとつの単語はラテン語には存在しません。「炎は」はflammaフランマですが「炎の」だとflammaeフランマエ となります。ところが、-eをつけると「~の」という意味にすべての単語がなるかというとそうではなくて、「風は」はventus ウェントゥスに対し「風の」は venti ウェンティーです。「* ventuse」とはなりません。 flammaeはflammaの『属格(ぞっかく)』です。屈折語(くっせつご)であるラテン語では、日本語で「は」「の」「に」などの助詞があらわすような文法的な関係は単語そのものの形が変化して表します。英語も屈折の仕組みは持っています。例えば人称代名詞がhe, his, him, she, her, herのように語形を変えるのは英語に残る屈折語的な特徴の名残です。 さて、単語ごとに主格と属格を並べると、 「炎」flamma, flammae 「水」aqua アクヮ aquae アクヮエ. 「自然」natura ナートゥーラ naturae ナートゥーラエ 「大地」terra テッラ terrae テッラエ 「棺」arca アルカ arcae アルカエ 「運命」fortuna フォルトゥーナ fortunae フォルトゥーナエ 「風」ventus ウェントゥス venti ウェンティー 「空」caelum カエルム caeli カエリー 「書物」 liber リベル libri リブリー  「氷」glacies グラキエース glaciei グラキエーイー (やや変則的な変化) 「鍵」clavis クラーウィス clavis クラーウィス 「塔」turris トゥッリス turris トゥッリス (主格属格同形) 「光」lux ルークス lucis ルーキス 「家」domus ドムス domus ドムース (綴りは同じですが語尾の母音の長さが違います。) ここからが作文です。「家の鍵は」だとclavis domus クラーウィス ドムース となります。「風の書」はliber venti リベル ウェンティー ただしラテン語の書籍のタイトルにliber venti と記されることはありえません。普通書物の題名は「何々について」といったぐあいに付けられるもので「ガリア戦記」も原題はDe Bello Gallico 直訳すると「ガリアの戦争について」です。このならいだと「炎の書」は"De Flamma" デー フランマー、「風の書」は"De Vento" デー ウェントー、 となります。 「緑」は名詞ではなくて形容詞です。「緑の」viridis ウィリディス ですが 「緑色の家」はdomus viridis ドムス ウィリディス であるのに対し 「緑色の書物」だと liber viride リベル ウィリデと語形を変えます。 違う理由はdomusが女性名詞なのに対しliberは中性名詞だからです。 「~の」という表現も上記の属格を使って表現する場合もありますが派生させた形容詞をつかう場合もよく見られます。英語の"of nature"と"natural"の違いだといえばおわかりいただけると思います。 「~と○」は "~ et ○" または" ~ ○que" です。 「氷と風」なら"glacies et ventus"(グラキエース エト ウェントゥス) か "glacies ventusque"(グラキエース ウェントゥスクェ)とします。どちらでもよろしいです。 ここまでお読みになっても単語さえわかれば自在に表記できる言語でないことはおわかりになると思います。参考書の前から3分の1ほど勉強すれば辞書も引けるしそこそこ作文もできるようになりますよ。

sagura
質問者

お礼

ご丁寧にありがとうございます!