おはようございます
植物細胞の細胞分裂は、動物細胞のそれとは大きく異なります。動物細胞では、有糸分裂(mitosis)による核分裂と、細胞質分裂(cytokinesis)の 2つのプロセスによります。中心体および紡錘糸は有糸分裂時に観察されます。
しかし、植物細胞では、有糸分裂に先立ち、G2 前期に微小管の再配列によって、前期前微小管束が形成され、この位置に初期細胞板が出現します。中心体の「定義」にもよりますが、植物細胞では、はっきりした「中心体」と呼べるものはなく、ゴルジ体由来の小胞がこの役割をします。
動物細胞の細胞質分裂は、収縮環により、細胞膜に分裂溝が生じ、やがてくびれるようにして細胞質が娘細胞に分配されます。
しかし植物細胞では、動物細胞の細胞質分裂のような、原形質膜がくびれるような挙動は観察されません。
植物細胞では、細胞板の形成により、有糸分裂後の核の隔離、プラスモデスムの形成と、それに伴う細胞質の部分的隔離がおこります。つまり、植物細胞では、細胞「分裂」よりも、細胞「隔離」と言った方が実際のイメージに近いと思います。
補足
早々のご解答をありがとうございました。 専門的な言葉がたくさんあり、理解に少々苦労致しましたが、要するに、植物細胞での紡錘糸の起点は、「ゴルジ体由来の小胞」ということになるのですか?