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ドイツ語の会話文によくみられる表現について
ドイツ語についての質問です。 ・Ich glaube schon. などの文でのschonは、どのような意味で用いられているのでしょうか。文の訳とあわせて文法的に教えてください。 ・Sag mal(oder Sagen Sie mal)・・・ の意味と用法について教えてください。
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私もニュアンスを正確に捉えている自信はなく、辞書の説明の受け売りになりますが参考までにお答えします。 1.>Ich glaube schon. などの文でのschonは、どのような意味で用いられているのでしょうか。 schon にはいろいろな意味があるので、前後関係が分からないと"Ich glaube schon."をどう訳すべきかはっきりしません。 schon の意味の一つに「陳述内容がかならず実現するであろうという、話し手の確信・自信・自負などの気持ちを表す」という用法があります。(『ドイツ語副詞辞典』)もしこの意味が当てはまる状況であれば、"ich glaube schon" は「私は確かにそう思う」というような意味になります。前述の辞書には次のような用例が挙げられています。 "Wirst du allein nach Hause finden? ― Ja, ich glaube schon." 「一人で家に帰れるかい? ああ、帰れると思うよ。」 ここでschonの品詞はもちろん副詞で、「~と思う」という意味のglauben は本来他動詞ですが、目的語が省略されていると考えるべきでしょう。 2.>相手の発言に対して、単にschonと答える場合のschonも同様の用法と捉えてよいのでしょうか。 これは別の用法と捉えたほうがよいと思います。 前述の『ドイツ語副詞辞典』によれば、schon には「話し相手の主張の正当性を留保つきながら一応認める」という用法もあり、その場合しばしば( "das schon," あるいは単に "Schon," というように)述語動詞を省略した形で用いられると説明されています。 この場合のschon は「それはそうだ」というような意味で、しばしばその後にaber ~「しかし・・・」といった表現を伴います。 3.>Sag mal (oder Sagen Sie mal)・・・の意味と用法について教えてください。 これについては、#1の方の回答の通りです。 文法的に言えば、Sag はsagen の命令法で、malは要求の口調を和らげるために加えられた副詞です。しかしこの場合、sagen は動詞としての意味をほとんど失って、相手に何か尋ねたいとき、話題を転換するための間投詞的表現として使われています。強いて日本語に訳すとすれば、「ねえ」「ところで」などと訳せるでしょう。 “Sag mal, wie spaet ist es eigentlich?”(aeはウムラウトの代わり) 「ところでいま何時?」
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- Iesis
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ドイツに留学中の者です。言語学の専門家ではありませんのでご参考程度に。 ご質問のschonもmalも心態詞(Modalpartikel)と呼ばれるもので、これは話し手の主観的な感情を表します。 ・Ich glaube schon.は英語で言うところのI think so.にあたり 「そうだと思います」という意味です(Ich glaube soとは言いません)。この場合、schonは話し手の確信を表しています。 ・次に文頭で用いるSag mal…ですが、これは「ねえねえ、ちょっと」と話しかけたり「ところで」と話題を変えたりするときに用います。malは命令文を弱める働きがあり、Komm mal her!(ちょっとこっちへおいで)のように使えます。Sag malは命令の意味が薄くなり、慣習的に呼びかけとして使われているようです。
お礼
わかりやすい説明をありがとうございます。ところで、相手の発言に対して、単にschonと答える場合のschonも同様の用法と捉えてよいのでしょうか。
お礼
追加の質問もあわせて回答くださりありがとうございます。とてもよくわかりました。